矯正治療にかかる期間は、患者様のお口の状態や歯並び、装置の装着状況などにより異なります。一般的には1～2年程度が目安です。また、治療完了後は後戻りを防ぐために保定期間があります。そちらも状況をチェックしつつ、1～2年程度行います。患者様ごとに予想される治療期間については、治療計画立案後にご説明させていただきます。

インビザラインはマウスピースにより少しずつ歯を動かします。そのため、歯を大きく動かすワイヤー矯正のように、歯へ強い力がかかることはありませんので、痛みもほぼありません。また、ワイヤー矯正のように金属部分でお口の中を傷つける恐れもありません。
ただし、痛みの感じ方は個人差があり、数日で慣れることがほとんどです。

お食事の際にはマウスピースを取り外していただきます。そのため、食事に関する制限はなく、普段どおりにお食事を楽しんでいただけます。飲み物については、コーヒーなど色のついたものであれば、マウスピースに色がつく可能性がありますので、取り外してください。水など無色のものであれば装着したままでお飲みいただけます。

マウスピース装置は患者様ご自身で取り外し可能です。お食事やブラッシング時には取り外していただきますので、食べかすが装置に詰まったり、装置により磨きにくかったりすることはありません。逆に、装着したままの食事は汚れが付着し、虫歯や歯周病になる恐れがあるのでおやめください。また、取り外してマウスピース装置そのものも清掃できます。口腔環境を衛生的に整えるためにも、毎日きれいにしておきましょう。

インビザラインは透明なスマートトラックという素材でできています。金属は使っていませんので、金属アレルギーの心配はございません。また、ワイヤー矯正のように破損した金属部分でお口の中を傷つけることもなく、安全に矯正治療を進められます。

マウスピース装置は薄い素材でできていますので、装着時の違和感はそれほどありません。しかし、治療開始当初は、マウスピースに慣れずに話しにくいと感じる場合もありますが、数日で自然に発音できるようになることがほとんどなので、ご安心ください。

インビザラインによる矯正治療は妊娠中でもお受けいただけます。つわり時期などでマウスピースの装着が辛いという場合は、無理せずに外して体調を優先していただいて、調子の良い時に装着していただければ大丈夫です。ただし、長期にマウスピースを装着できない場合は後戻りの心配があります。マウスピースが装着できなくなったなど、問題がありましたらご相談ください。

歯を効率的に動かすためのアタッチメントを装着をした後にホワイトニングを行うと、ムラになることがあるのでアタッチメント装着前の期間、または矯正終了後にすることをお勧めしています。タイミングは担当医へご相談ください。歯並びを整えるとともに、歯を輝く白さにしたいという方はぜひご相談ください。

患者様の歯並びや歯の形、骨格などによっても異なりますが、大きな問題がなければ、基本的にインビザラインでの矯正治療をおすすめしています。
セラミック治療は短期間で歯を白くして、軽度の歯並びなら整えられる治療法です。しかし、健康な歯を削り、その上にセラミックを貼り付けるため、将来的なことを考えるとリスクもあります。
将来の健康的なお口のことを考えると、インビザラインのほうがおすすめです。

インビザラインによる矯正治療は、年齢に関係なくお受けいただけます。小児における乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングや、80歳以上の方でも治療をされる患者様もいらっしゃいますのでお気軽にお問い合わせください。

必ずしも抜かなければならないわけではありません。親知らずが周囲の歯や噛み合わせに影響していたり、虫歯や歯周病になっていたりする場合は抜歯します。歯ぐきに埋まっている、まっすぐ生えているといった場合は、特に問題はありませんので抜歯しません。
また、症例によっては抜歯により歯が動くスペースを確保したり、突出感をなくしたりするために抜歯するケースもあります。事前に患者様のお口の状態やご要望、シミュレーションをして、より適切なご提案をいたします。

患者様の歯並びのデータは保存されていて、再製作できます。紛失・破損してしまった場合もご安心ください。再製作の際には再び型採りを行うことはありませんが、製作までにはお時間をいただきます。紛失・破損された場合は、なるべく早くご連絡ください。再製作を待つ間、後戻りを防ぐためにも、1つ前の段階のマウスピースを装着していただくこともあります。

マウスピース装置は柔らかい歯ブラシで水洗い、または専用の洗浄剤にて洗浄します。取り外した場合は、装着前に水洗いしていただくと、より快適で衛生的です。また、マウスピースだけでなく、ブラッシングもこまめに行っていただくと虫歯リスクや臭いを防げます。
マウスピースの保管は、一時的にティッシュでくるむなどを行うと、紛失してしまうことがあるので必ず専用のケースをご使用ください。

インビザラインによる矯正治療の開始当初は、取り扱いにも慣れていないので、1ヶ月に1回の通院をお願いしておりますが、治療に慣れてこられましたら2ヶ月に1回程度のペースで通院いただきます。

はい、必ず行います。インビザラインによる矯正治療中の定期検診では、歯が予定通りに移動しているか、マウスピースの微調整、治療における疑問の解消や患者様からのトラブルの報告などを行います。また、虫歯・歯周病の有無を確認や、クリーニングを行ってお口の衛生環境を整えます。スムーズな矯正やお口の健康のためにも、ぜひ定期検診を行いましょう。

患者様の症状により使用するマウスピースの枚数が異なり、料金も変動します。また、お口の状態によっては虫歯・歯周病治療などが必要となるケースもあります。
インビザラインによる矯正治療の費用については、事前に患者様へお伝えしますのでご確認くださいませ。

現金でのお支払い以外にも、クレジットカードやデンタルローンのご利用が可能です。当院ではデンタルローンに対応しています。お支払いについてご不明点などございましたら、お気軽にご質問ください。

矯正治療により動かした歯が元に戻ってしまうことです。治療完了後、歯はきれいに整いますが、それを支える骨はいまだ安定していません。そのため、動きやすく元の状態に戻ろうとしてしまうのです。後戻りを防ぐためには、リテーナーという装置を取り付けて、歯を固定する保定期間が必要です。