芦屋の歯医者なら芦屋M&S歯科・矯正クリニック

あなたには、何でも相談できる「かかりつけ歯科医」はいますか？ 15～79歳の男女10,000名のインターネットによる、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によると4人のうち3人が、もっと早く歯の健診や治療をすれば良かったと後悔しています。そして、歯科治療経験者の63％は「かかりつけ歯科医」がいると回答しましたが、一方で定期的に歯科受診している人は31％に過ぎません。今回は、「かかりつけ歯科医」による定期受診の効用について紹介します。

かかりつけ歯科医について（日本歯科医師会の考え方）

歯科医療への国民や患者さんのニーズは多様化し、メディアを通じて様々な情報が提供されることで、歯科医療機関への選択肢が広がっています。しかし、乳幼児期から高齢期まで自分の口で食べ、話し、笑うことは国民共通の思いです。そこで、生涯を通じて口腔の健康を維持するには、継続的で適切な治療や管理を提供し、いつでも相談にのってくれる身近な「かかりつけ歯科医」の存在が、健康寿命を延ばすことに繋がるのです。日本歯科医師会は、そのような「かかりつけ歯科医」の意義と役割を明示し、推進しています。

かかりつけ歯科医とは

かかりつけ歯科医とは、安全で安心な歯科医療を提供するだけでなく、医療や介護に関する幅広い知識と見識を備えて、地域住民の生涯にわたる口腔機能の維持・向上を目指すことで、地域医療の一翼を担うという責任を果たすことができる歯科医師のことです。

かかりつけ歯科医の役割

・乳幼児期から高齢期までのライフステージに応じて、継続管理や重症化予防のための適切な歯科医療を行い、保健指導を通じて口腔や全身の健康維持・増進に寄与します。 ・行政や関係団体と共に、地域住民のための歯科健診などの保健活動を通じて、口腔保健向上の役割を担います。 ・地域の関係機関や他の職種とも連携し、通院困難な患者さんに様々な療養の場で、切れ目のない在宅歯科医療や介護サービスを提供し、口腔機能管理、チーム医療、退院時カンファレンスなど、地域包括ケアに参画します。 ・歯科診療を通じて認知症や児童虐待の早期発見など、関連機関と連携します。 ・歯科健診や住民対象の講演会などの公衆衛生活動へ参画します。 ・介護認定審査会や地域ケア会議へ参画します。 ・介護保険施設などの協力歯科医療機関に関与します。

定期受診での口腔健康感割合

公益社団法人日本歯科医師会が行った、15～79歳の男女10,000名のインターネットにおける「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によると、定期受診を実践している人と、していない人を比較して、自分の歯や口腔が健康だと感じている人の割合が、約1.8倍高いという結果が出ています。

定期受診者の口腔健康感

・思う15％、やや思う47％、あまり思わない32％、思わない6％ ⇒62％が、健康だと思うと回答。

定期受診者以外の口腔健康感

・思う6％、やや思う29％、あまり思わない47％、思わない18％ ⇒35％が、健康だと思うと回答。

かかりつけ歯科医を選ぶポイント

通いやすい場所にある

むし歯や歯周病を予防するには、少なくとも1年に1回、できれば半年に1回はお口の中のチェックやクリーニングを受けるのが理想です。また、思いがけず治療が長期間に及ぶこともあるので、自宅や職場の近くなど、無理なく通える場所にある歯科医院を選んでください。尚、家族全員が同じかかりつけ歯科医を持つ方が何かと便利でしょう。

予防のための指導やアドバイスがある

歯の治療だけでなく、ブラッシング指導や生活習慣についてのアドバイスなど、むし歯や歯周病の予防に力を入れている。

治療法についてしっかり説明がある

いきなり治療を始めるのではなく、歯を削る、抜くなど必要性、どのような素材を使用、治療期間や料金はどのくらいかなど、その治療法のデメリットやリスクも含めて、きちんと説明してくれる、また、質問や相談に快く応じてくれる歯科医を選びましょう。

必要に応じて適切な医療機関が紹介される

より専門的な検査や治療が必要になった時や、悩んでいる症状の原因が口の中以外に考えられる時など、別の診療科などを紹介してもらえるようになっている いかがでしたか、かかりつけ歯科医がいて定期的に受診すれば、お口の中の小さな変化にも気づいてもらえるので、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療に繋がります。また、長く付き合うことで、患者さんの症状や治療の経過、持病や体質などを把握することで、より的確な治療に結び付けられます。