矯正治療
右上12欠損、叢生症例
前歯をきれいにしたい
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治療の詳細
Treatment Details
| 主訴 | 前歯をきれいにしたい |
|---|---|
| 年齢・性別 | 42歳男性 |
| 診断名 | 右上12欠損、叢生 |
| 治療内容 | 前歯部インプラント埋入、マウスピース型矯正装置による矯正治療 |
| 抜歯/非抜歯 部位 | 下顎右側側切歯を抜歯 |
| 治療期間 | インプラント4ヶ月、矯正1年1ヶ月 |
| 通院回数 | インプラント8回、矯正14回 |
| 総額 | 1,193,500円(自由診療) |
| 写真 | 治療開始前と治療終了後 |
| リスク・副作用 | 歯根吸収、歯肉退縮、歯の移動時の痛み、抜歯後の腫れや痛み、インプラント治療に伴う腫れや痛みが生じる場合があります。 |
※価格は施術当時のものとなります
Treatment Process
治療前の状態
「前歯をきれいにしたい」というご希望で来院されました。初診時は上顎右側の前歯に欠損があり、入れ歯を使用されていました。また、上下の前歯には歯の重なりがみられ、特に下顎前歯部では叢生(歯の重なり・歯並びの乱れ)が目立つ状態でした。
患者様は当初、矯正治療まで行うか迷われており、まずは前歯の欠損に対してインプラント治療を希望されました。そのため、先に前歯部のインプラント治療を行い、その後あらためて歯並びを整えるための矯正治療を計画しました。
Treatment Plan
治療方針
- 前歯部インプラント治療
- 下顎右側側切歯を抜歯
- マウスピース型矯正装置による矯正治療
- 上顎右側犬歯の形態修正
Treatment Result
治療結果
前歯部のインプラント治療を4ヶ月で行った後、マウスピース型矯正装置による矯正治療を1年1ヶ月行いました。治療後は、治療前にみられた下顎前歯部を中心とした歯の重なりが改善し、歯列に沿って前歯が並んでいることが確認できます。
上顎右側の欠損部については、新たに矯正でスペースを作るのではなく、上顎右側犬歯の形を調整する治療計画を採用しました。そのため上下の歯列の正中(中央のライン)は一致していませんが、患者様が選択された治療方針に沿って1年1ヶ月で矯正治療を終了しています。矯正後には上顎右側犬歯へレジン充填を行い、先端の形態を周囲の前歯になじむよう調整しました。
Patient's Comment
患者様からのコメント
最初は前歯がないことが気になっていて、入れ歯ではなくインプラントにしたいという気持ちが一番でした。その時点では矯正までは考えていなかったのですが、インプラント治療が終わってしばらくしてから、せっかくなら歯並びもきれいにしたいと思い、矯正をお願いしました。
治療方法はいくつか提案してもらい、それぞれの違いを聞いたうえで、治療期間も考えて今の方法を選びました。矯正が進むにつれて、気になっていた下の前歯が少しずつ整っていき、治療が終わったときには思っていた以上にきれいに並んでいて驚きました。インプラントをしたあと矯正を決断するまで少し悩みましたが、最終的に矯正もお願いしてよかったと思っています。
Risks & Side Effects
インプラント治療・抜歯を伴うマウスピース矯正の一般的なリスク・副作用
- インプラント埋入後に、痛みや腫れ、出血などが生じることがあります。
- マウスピース装着開始時や交換後に、歯が動くことによる痛みや違和感が生じることがあります。
- 装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず、治療期間の延長や治療計画の変更が必要になる場合があります。
- アタッチメントの脱離やマウスピースの破損などにより、再装着・再製作が必要になる場合があります。
- 口腔清掃や装置の管理が不十分な場合、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
- 歯の移動に伴い、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 顎関節に違和感や痛みを感じることがあります。
- 抜歯後に痛みや腫れ、出血などが生じることがあります。
- 保定装置(リテーナー)の使用状況によっては、治療後に歯並びが後戻りする可能性があります。
- ごくまれに、歯の神経への影響や歯髄壊死などの処置が必要になることがあります。
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Case Categories
Doctor's Comment
担当医:髙橋 英剛
この症例では、前歯の欠損と歯並びの問題を一度に治療するのではなく、患者様のご希望に合わせて段階的に進めたことが大きなポイントです。当初は矯正治療まで行うか迷われていたため、まず入れ歯を使用していた前歯部にインプラント治療を行いました。その後、定期検診を続けるなかで約1年半後に矯正治療を希望されたため、あらためて治療計画を立てています。
下顎前歯の叢生を改善する方法としては、右下の第一小臼歯を抜歯する方法と、右下の側切歯を1本抜歯する方法をご提案しました。また、上顎右側の歯の欠損についても、矯正でスペースを確保してインプラントを追加する方法と、スペースを作らず上顎右側犬歯の形態を修正する方法をご説明しています。今回は治療期間なども考慮したうえで、下顎右側側切歯を抜歯し、上顎には新たなスペースを作らない方法を患者様が選択されました。
この方法では上下の正中を一致させることよりも、限られた治療期間の中で前歯の歯並びを整えることを優先しています。実際に正中は一致していませんが、矯正治療は1年1ヶ月で終了しました。最後に上顎右側犬歯へレジン充填を行い、前歯部との調和を考えながら形態を整えています。症例によっては、すべての歯を左右対称に配置することだけが治療計画の選択肢ではありません。患者様が何を優先されるかを確認し、複数の方法についてメリットや治療内容を比較しながら方針を決めることが重要です。