矯正治療
上下顎の重度の叢生症例
歯並びが悪いのできれいにして欲しい
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治療の詳細
Treatment Details
| 主訴 | 歯並びが悪いのできれいにして欲しい |
|---|---|
| 年齢・性別 | 17歳女性 |
| 診断名 | 上下顎の重度の叢生 |
| 治療内容 | マウスピース矯正装置による矯正治療 |
| 抜歯/非抜歯 部位 | 上顎左右第一小臼歯および下顎左右第一小臼歯の計4本を抜歯 |
| 治療期間 | 2年9ヶ月 |
| 通院回数 | 27回 |
| 総額 | 918,000円(自由診療) |
| 写真 | 治療開始前と治療終了後 |
| リスク・副作用 | 歯根吸収、歯肉退縮、歯の移動時の痛み、抜歯後の腫れや痛みが生じる場合があります。 |
※価格は施術当時のものとなります
Treatment Process
治療前の状態
歯並びをきれいにしたいというご希望で来院されました。
治療前は、上下の歯が並ぶスペースが不足し、前歯を中心に歯が大きく重なり合う重度の叢生がみられました。特に上顎では、前歯が前後にずれたり斜めに傾いたりしており、左右の犬歯も歯列から外側に位置していました。
下顎も前歯の重なりが強く、歯の向きや位置が不規則になっている状態でした。上下ともに歯の重なりが大きかったため、歯を適切に並べるスペースを確保し、前歯の位置や上下の咬み合わせを整える必要がありました。
Treatment Plan
治療方針
- 上顎左右第一小臼歯および下顎左右第一小臼歯の計4本を抜歯
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療
Treatment Result
治療結果
2年9ヶ月の矯正治療により、上下の前歯にみられた大きな重なりが改善し、歯列に沿って歯が並ぶようになりました。
上顎では、斜めに傾いていた前歯や外側に位置していた犬歯の位置が整い、前歯全体の並びが改善しています。下顎も、重なり合っていた前歯が歯列に沿って並び、歯の向きのばらつきが軽減されました。
治療後の写真では、上下の前歯の位置関係が整い、左右の歯列にも連続性がみられます。抜歯によって確保したスペースを利用し、重度の叢生を改善した症例です。
Patient's Comment
患者様からのコメント
前歯がかなり重なっているのがずっと気になっていて、きれいにしたいと思い、矯正の相談に行きました。歯を4本抜くと聞いたときはびっくりしましたが、先生から理由を説明してもらって、頑張ってみようと思いました。
マウスピースは2週間ごとに交換していて、長い間治療を続けるのは大変なときもありましたが、今使っているものと次に使うものを見比べると、少しずつ歯並びが整っていくのが分かって、次のマウスピースに替えるのが待ち遠しくなることもありました。
2年9ヶ月は長かったけど、あんなに重なっていた歯が「ここまできれいに並ぶとは!」と、正直びっくりしています。今は歯並びを気にせず思いっきり笑えるようになったのが一番うれしいです。
Risks & Side Effects
抜歯を伴うマウスピース矯正治療の一般的なリスク・副作用
- マウスピース装着開始時や交換後に、歯が動くことによる痛みや違和感が生じることがあります。
- 抜歯後に痛みや腫れ、出血などが生じることがあります。
- 歯の移動に伴い、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- マウスピースの装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず、治療期間の延長や治療計画の変更が必要になる場合があります。
- アタッチメントの脱離やマウスピースの破損などにより、再装着・再製作が必要になる場合があります。
- 口腔清掃や装置の管理が不十分な場合、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
- 顎関節に違和感や痛みを感じることがあります。
- ごくまれに、歯の神経への影響や歯髄壊死が生じ、処置が必要になることがあります。
- 保定装置(リテーナー)の使用状況によっては、治療後に歯並びが後戻りする可能性があります。
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Case Categories
Doctor's Comment
担当医:橋爪 章
今回の症例は、上下ともに歯の重なりが強く、特に前歯が本来の歯列から大きくずれている状態でした。重度の叢生では、歯をきれいに並べるためのスペースが不足しているため、無理に歯列を広げるのではなく、抜歯によって必要なスペースを確保することが重要です。患者様にも抜歯の必要性をご理解いただき、上下左右の第一小臼歯を計4本抜歯する方針としました。
矯正方法については、歯の重なり具合や移動量を考慮し、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を選択しました。重度の叢生でも、歯の動かし方によってはマウスピース矯正が適している場合があります。今回は、ワイヤー矯正よりも治療期間を短縮できる可能性があると判断したことも、選択した理由の一つです。
治療中に特に注意したのは、奥歯の近心移動(奥歯が前方へ動くこと)です。奥歯が必要以上に前へ動くと、せっかく抜歯によって確保したスペースが減り、前歯を並べるための余裕がなくなってしまいます。そのため、マウスピースは2週間ごとに交換し、1ヶ月〜1ヶ月半に1回程度の通院で奥歯の位置や歯の動きを確認しながら治療を進めました。
2年9ヶ月、計27回の通院を経て、上下の前歯にみられた大きな重なりが改善し、歯列に沿った並びに整えることができました。今後は、この状態をできるだけ長く維持できるよう、保定装置(リテーナー)を継続して使用することが大切です。