矯正治療
前歯の唇側傾斜を伴う重度の叢生症例
前歯の出っ歯感を何とかして欲しい。なるべく歯は抜かないで欲しい
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治療の詳細
Treatment Details
| 主訴 | 前歯の出っ歯感を何とかして欲しい。なるべく歯は抜かないで欲しい |
|---|---|
| 年齢・性別 | 21歳女性 |
| 診断名 | 前歯の唇側傾斜を伴う重度の叢生 |
| 治療内容 | 非抜歯でのインビザラインによる矯正治療 |
| 抜歯/非抜歯 部位 | なし |
| 治療期間 | 7年6ヶ月 |
| 通院回数 | 88回 |
| 総額 | 1,172,000円(自由診療) |
| 写真 | 治療開始前と治療終了後 |
| リスク・副作用 | 歯根吸収、歯肉退縮、歯の移動時の痛みが生じる場合があります。 |
※価格は施術当時のものとなります
Treatment Process
治療前の状態
前歯の出っ歯感を改善したいというご相談で、できるだけ歯を抜かずに治療したいとのご希望がありました。
治療前は、上下の前歯に強い叢生(歯の重なり)が認められ、特に下顎では前歯が前後に大きくずれ、歯列から外れた位置に生えている歯も見られました。上顎も前歯の向きや位置が不揃いで、一部の歯が唇側に傾斜している状態でした。
歯が並ぶスペースが大きく不足していたため、前歯の突出感と歯の重なりをどのように改善するかが課題となる症例でした。
Treatment Plan
治療方針
- 非抜歯
- マウスピース矯正(インビザライン)
Treatment Result
治療結果
治療中断やむし歯治療の期間を含め、7年6ヶ月で治療を終了しました。
治療前に強く重なっていた上下の前歯は、マウスピース矯正によって歯の位置が整えられ、特に下顎前歯では大きく前後にずれていた歯が歯列内に並ぶようになりました。
上顎前歯についても重なりが軽減し、歯列の連続性が改善しています。一方で、前歯の位置には一部調整の余地が残るものの、抜歯を行わずに重度の叢生を改善することができました。
Patient's Comment
患者様からのコメント
歯を抜くことに抵抗があり、父もできれば抜かずに治療してほしいと希望していたので、そのことを相談したところ、親身になって寄り添ってもらえました。
最初はこの歯並びがマウスピースで本当にきれいになるのかなと不安もあったんですが、少しずつ歯が並んでいくのが分かり、頑張って続けようと思えました。途中で治療をお休みしたり、マウスピースを作り直したりすることもあり、長い治療になりましたが、その分、終わったときは本当にほっとしました。
今は前後に重なっていた下の前歯がきれいに並んでいて、自分でもびっくりしています。諦めずに続けてよかったですし、何より自分の歯を抜かずに治療を終えられたことが一番うれしいです。
Risks & Side Effects
マウスピース矯正に伴う一般的なリスク・副作用
- マウスピース装着開始時や交換後に、歯が動くことによる痛みや違和感が生じることがあります。
- 装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず、治療期間の延長や治療計画の変更が必要になる場合があります。
- アタッチメントの脱離やマウスピースの破損などにより、再装着・再製作が必要になる場合があります。
- 口腔清掃や装置の管理が不十分な場合、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
- 歯の移動に伴い、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 治療中に顎関節の違和感や痛みが生じることがあります。
- ごくまれに、歯の神経への影響や歯髄壊死などの処置が必要になることがあります。
- 保定装置(リテーナー)の使用状況によっては、治療後に歯並びが後戻りする可能性があります。
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Case Categories
Doctor's Comment
担当医:橋爪 章
今回の症例は、上下の前歯に非常に強い叢生があり、特に下顎前歯は歯が大きく重なっている状態でした。歯を並べるスペースが著しく不足していたため、当初は上下左右の小臼歯を計4本抜歯し、ワイヤー矯正で治療する方法をお勧めしました。
しかし、お父様から歯を抜かずに治療してほしいという強いご希望があり、非抜歯での治療を検討することになりました。下顎前歯は歯の重なりが激しく、ブラケットを装着することも難しい状態だったため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を選択しました。ただし、非抜歯では十分に歯を並べられない可能性もあり、その場合は抜歯を検討することを事前にご説明したうえで治療を開始しています。
治療中は、歯の移動に伴ってマウスピースが適合しにくくなることが何度もあり、追加のマウスピースを製作しながら調整を重ねました。途中の治療中断やむし歯治療も含め、終了までに7年6ヶ月を要しましたが、最終的には抜歯を行わずに上下の前歯を歯列内に並べることができました。
前歯の位置には若干気になる部分が残っているものの、治療開始時の強い叢生を考えると、大きな変化が得られた症例です。患者様ご本人にも治療結果にご満足いただいています。
今回のような重度の叢生では、必ずしも非抜歯で対応できるわけではありません。歯を並べるスペースや前歯の位置、歯周組織への影響などを考慮し、それぞれの患者様に適した治療方法を判断することが大切です。