芦屋M&S歯科・矯正クリニックコラム

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小児歯科とは

小児歯科とは

大人と異なり、常に変化し続ける子どもの口内には、治療にあたって専門的知識が必要となります。また、成長、発育に関する知識に基づく治療と共に、親への歯科指導なども重要になってきます。今回は子どもの治療・予防に欠かせない小児歯科について、取り上げてみました。

子どもの歯の特徴

子どもの歯はデリケートですから、大人の歯より十分に注意を払う必要があります。以下に子どもの歯ならではの特徴を挙げてみました。

虫歯が進行し易い

子どもの乳歯は最表層のエナメル質が大人の半分くらいなので、また軟らかく虫歯が奥に進んでしまう弱点を持っています。たとえ永久歯でも生えたばかりの頃は、歯の質がまだしっかり出来上がっていないので、虫歯にかかり易く進行し易く、注意が必要です。

虫歯が分かり難い

大人の虫歯は進行が遅い「慢性う蝕」ですから、茶色や黒っぽい色をしているのが一般的です。しかし、子どもの虫歯の多くは、虫歯が急速に進む「急性う蝕」ですから、黒く色のついたものではなく、色のついていないタイプなので、虫歯と分かり難いのです。

虫歯の痛みを感じ難い

子どもの虫歯は、神経のギリギリになっても痛みを感じないことが多いので、子どもが痛みを訴えないことがよくあります。そのため虫歯の発見が遅れがちになってしまうのです。

乳歯の状態が悪いと起こる症状

痛みが出る

神経に達すれば、乳歯といえども強い痛みを感じてしまいます。また、治療も大変になってしまいます。

永久歯の歯並びが悪くなる

乳歯を虫歯のせいで早く失ってしまうと、次に生えてくる永久歯の場所が足りなくなって、本来よりズレた位置から永久歯が生えることになり、歯並びがガタガタになってしまうのです。

永久歯が弱くなる

乳歯の虫歯が酷くなって歯根が膿んでしまうと、奥にある永久歯が変色したり、質が弱くなってしまうことがあります。

小児歯科と一般歯科の区分

年齢基準で見分け

小児は18歳未満をさすので、広義的には小児歯科は18歳くらいまでとなりますが、小児歯科の世界では15歳くらいまでが一般的です。

萌出年齢で分ける

小児歯科の医師は歯の治療をメインと考えるので、12歳臼歯が生えてくる12歳を基準として、歯の根っこが完成するのが、歯が出始めてから3年を目安として、12+3=15歳としています。また、何歳までフッ素を塗るかも、1つの分かり易い目安となります。歯が出てから3年間はフッ素の取り込み効率が良く、歯の表面が弱いこともあって、フッ素は非常に有効な手法になっています。さらに、歯が放出後3年で歯と歯肉の境界線も安定してくるので、小児歯科専門の先生は15歳を目安に小児歯科と一般歯科を分けていることが多いようです。

治療内容

虫歯チェック

大人の歯に比べて、子どもの歯は弱いので、通常3ヶ月毎くらいに通院して、虫歯チェックを受けるのが理想的です。そうすれば、虫歯ができても早期治療で、痛みもなく簡単に治療ができます。

歯並びチェック

生え替わりの様子や、歯並びに問題が起きていないか、顎の成長具合などのチェックを行います。もし問題があればその旨を親御さんに伝え、できるだけ早めの対処が可能になります。

虫歯治療

虫歯が見つかったら、年齢や状態に応じた治療が行われます。削る治療が難しい場合は、進行止めを塗って進行を遅らせることもありますが、いずれは酷くなる前にしっかり治療することになります。治療を怖がったり、はじめての子どもさんの場合には、治療の練習・トレーニングから始めて、徐々に恐怖心をなくして無理のない治療を行っていくことになります。

乳歯の抜歯

乳歯は自然に脱落して永久歯と入れ替わるので、全ての乳歯を抜歯するわけではありません。しかし、永久歯がズレて生えてきてなかなか抜けない場合や、ずっと抜けずに苦痛を感じている場合には、抜歯を行うことになります。

虫歯予防処置

虫歯ができてしまってから治療するより、積極的に予防する方が歯にとっても良く、子どもにもいらぬ負担をかけずに済みます。定期的に虫歯から歯を守るケアを行って、虫歯に負けない歯を作って行きましょう。

小児歯科矯正について

子どもの歯の治療の一つとして、歯科矯正があり、歯並びが悪いと虫歯や歯周病、顎関節症などの問題が起こる可能性があります。歯科矯正は顎の発育を整える目的もあり、顎の発育不全は咀嚼や活舌、顔の形の劣化を引き起こすこともあります。治療期間は一般的に2~3年かかり、永久歯が生え揃う前に矯正する方が、痛みが少なく効果的に歯の位置を動かせます。また、費用の面でも大人の歯科矯正よりは安価で済む傾向にあります。

一期治療(6~10歳まで)

子どもの歯科矯正は、永久歯が生え替わる時期の6~10歳頃にスタートするのが適切です。この頃なら、顎の発育を整えることも可能なので効果的ですし、最も矯正費用が安く済みます。具体的費用は20~50万円程度になります。

二期治療(小学校高学年~中学生以降)

永久歯が生え揃っている場合は二期治療の範囲となり、治療法は大人と同じになります。当院の場合、一期治療を受けていた患者さんが二期治療に進む場合の費用は、大人矯正の費用から一期治療の費用を差し引いた額とだいたい同じくらいになるように設定してあります。

つまり、一期治療から二期治療に移っても、移行時に大人矯正の費用がまるまるかかるわけではなく、おおよそ差額で大人矯正に移行できるということですね。一期治療から始めれば、場合によっては一期治療のみで終了できる可能性もあります。

いかがでしたか、歯のトラブルは一生を左右しかねません。受診の際には医師の説明をしっかり聞いて、納得の上で治療を受けてください。