芦屋の歯医者なら芦屋M&S歯科・矯正クリニック

MENU

columns


コラム

八重歯になる原因とリスク

八重歯と犬歯について

八重歯と犬歯は同じ歯を指しますが、八重歯と犬歯には別の意味があります。

犬歯

犬歯の特徴
犬歯は前から3番目に生えている菱型の歯で、永久歯の中でも歯の根が長く、歯周病に罹患しても最後まで残ることが多くなっています。犬歯には「犬歯誘導」という、下の顎を横にずらした時に上下の犬歯が当たることで、奥歯を守る需要な役割があります。犬歯は歯の根が長く、横にかかる力に強い特徴があり、それに対し、奥歯は縦の力に強く横にかかる力に弱くなっています。 八重歯で犬歯誘導の機能が無くなると、長期間にわたって奥歯に大きな負担がかかり、歯の根にヒビが入って知覚過敏を起こし易く、最悪の場合、欠けや割れのリスクが発生します。
犬歯、八重歯の矯正
八重歯は正しい歯並びに改善する矯正治療が適しています。矯正装置を使って、歯を正しい位置に誘導し、噛み合わせの改善を行うことで、歯並びが整い、見た目も改善されます。審美目的の美容歯科では、短期に治療を終わらせるために犬歯を抜きますが、矯正歯科では奥歯を失う原因となる、治療期間短縮のために犬歯抜歯を行いません。

八重歯

八重歯の予防
犬歯は永久歯の中で最後に生えることが多いので、歯の生えるスペースが足りないと、歯の並びの外側に生えて他の歯と重なり合い、八重歯になって目立ちやすくなります。八重歯の予防は、6~12歳の乳歯と永久歯が混在する時期に矯正治療を行うことで、犬歯の生えるスペースを確保できます。
八重歯の治療時期
・Ⅰ期治療:乳歯と永久歯が混在する時期の矯正 ・Ⅱ期治療:乳歯が抜けて永久歯が生え揃っている時期の矯正 Ⅰ期治療に歯並びのスペースを確保することで、Ⅱ期治療ではスペース確保のための抜歯をせずに矯正が行える可能性が高くなります。

犬歯が八重歯になる原因

歯の生えるスペースが足りない
顎の骨の発達不足や歯の大きさによって、犬歯は最後の方に生えるので、生えるスペースが足りないと八重歯になってしまいます。スペースが不足する要因としては、①歯並びに対して歯が大きい ②歯に対して歯並びが小さい ③①と②の両方 などがあります。
早くに乳歯を失った
上顎の乳犬歯は10~12歳頃に犬歯に生え変わるのが一般的ですが、虫歯などで早く乳歯を失くした場合、奥の永久歯が前方に移動し、犬歯の生えるスペースが足りなくなって外側に生えることで八重歯になります。また逆に、乳歯が遅くまで残ると晩期残存乳歯といって、永久歯が正しい位置に生えずに八重歯となる可能性があります。
口呼吸をしている
口呼吸では舌の位置が下顎におかれた状態になり、上顎に舌の圧力がかからない状態(低位舌)になります。この状態では頬の圧力が上顎にかかり、前歯の部分が前方に出た「V字型歯列弓」になり、八重歯の原因となります。尚、口呼吸では空気中のホコリや菌などを体内に取り込むことになり、全身の健康に悪影響を及ぼします。鼻呼吸が本来の呼吸方法で、舌が常に上顎におかれた状態になっています。これにより、顎をU字型にすることで、唾液の分泌量が増えて殺菌効果が高まり、虫歯や歯周病の予防に繋がります。
歯が大きい
歯が平均より大きい場合は顎の大きさが足りなくなり、歯が生えるスペースの確保が難しくなって八重歯になります。
正常より歯の本数が多い
正常な歯の本数は乳歯20本、永久歯28本(親知らずを含めて32本)となります。生まれつき歯の本数が多い(過剰歯)と、歯を並べるスペースが不足して、八重歯や凸凹の歯並びの原因になります。尚、上の前歯は過剰歯が生えやすく、顎の骨に埋まっている場合もあります。

八重歯の治療方法

歯列矯正で治す
八重歯になっている歯の状態は、歯と顎がアンバランスになっているので、多くの場合、八重歯になっている犬歯の一つ後ろの歯の第一小臼歯を抜歯し、抜歯した隙間に八重歯を移動させて治します。小臼歯の幅は7~8㎜なので、2本(左右両方抜歯した場合)抜くことで14~16㎜のスペースが確保できるので、大きく改善がのぞめます。
IPRや側方拡大などでスペースを作る
八重歯の位置ずれが酷くない場合は、八重歯を正しい位置におさめるために必要なスペースは僅かですむので、下記の方法で行えます。 ・IPR(歯と歯の間をわずかに削る) ・側方拡大(歯列を側方へ全体的に拡大する) ・奥歯の後方移動 IPRにより1箇所あたり最大0.5㎜削ることができ、側方拡大や奥歯の後方移動で数㎜作り出せます。インビザラインなどのマウスピース装着によって、側方拡大や奥歯の後方移動が可能になっています。
八重歯を抜歯する
40代を過ぎると歯列矯正で歯を動かすと、歯周病が悪化する場合があります。奥歯の噛み合わせがしっかりしていて、八重歯だけが気になる場合には八重歯を抜歯することがあります。これによって重り合っていた歯並びを改善できます。 いかがでしたか、歯が生えるスペースの足りないことが八重歯の大きな原因となっています。歯を正しい位置に戻す矯正治療が最適といえます。 是非、参考にしてみてください。

監修者情報

公開日:2023年07月10日

理事長

理事長 松岡 伸輔

芦屋M&S歯科・矯正クリニックのWebサイトにようこそお越しくださいました。
平成15年の開設以来、芦屋市周辺の皆様のお口の健康維持のために日々診療しています。

当院は虫歯や歯周病治療などの一般歯科をはじめ、インプラント治療や入れ歯治療など歯科全般に対応します。
なかでも得意としているのは矯正歯科です。日本矯正歯科協会に所属する矯正歯科の専門医が小児矯正にも成人矯正にも対応し、インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)認定ドクターも在籍しています。
専門的な矯正歯科と一般歯科を並行してご提供して、総合的な口腔ケアをおこなう歯科医院です。
院内は衛生管理の徹底により安心して診療を受けていただけます。そして患者様目線を大切に、家族を診ているような丁寧で痛みをできるだけ抑えた治療をご提供します。
予防にも力を入れ、長い目で見たお口全体の健康維持をサポートしますので、気になることは何でもお気軽にご相談ください。