ドライマウスの症状と治療のことなら芦屋M&S歯科・矯正クリニック

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コラム

ドライマウスの症状と治療

ドライアイという言葉はよく聞かれますが、実は口にもドライマウスという病状があります。虫歯などのトラブルの原因にもなるドライマウスですが、病状自体に気がついていない場合も多いようです。今回はそんなドライマウスについてのお話です。

ドライマウスとは

口の中の唾液が減少して乾き易くなってしまうことをドライマウスといいます。一般的には口の中の乾いた状態が3ヶ月以上続く慢性的な場合をドライマウスと診断します。軽度では自覚症状のない場合が多いのですが、重度になると口内がただれたり出血したりします。

ドライマウスのセルフチェック

下記の項目中、3つ以上当てはまる場合は要注意です。
・口が渇き易い
・口内がネバネバし易い
・口内が荒れやすい
・虫歯や口内炎が多い
・乾燥した食物をうまく呑み込めない
・ガムを噛んでも唾液が少ない
・口臭が気になる

ドライマウスが引き起こすトラブル

虫歯・歯周病

唾液にはリン酸などが含まれ、歯の再石灰化を促進して虫歯になるのを防ぐ作用があるので、ドライマウスになって唾液の分泌が減ると虫歯になり易くなります。また、唾液が減ることで、口腔内の自浄作用が衰えて歯周病菌が増え易くなり、歯周病のリスクも高まります。

嚥下能力の低下

食べ物は唾液があることで飲み込み易くなるので、ドライマウスになると嚥下が困難になる場合があります。乾いた食べ物を飲み込む時に喉につかえるような感じがある場合は注意が必要です。

口臭

ドライマウスでは唾液量が少なくなるため、舌にできる舌苔が口腔内に残り易くなり、舌苔が原因となる口臭を引き起こし易くなります。

口内炎

ドライマウスで口腔内が乾いて粘膜が歯などで傷つけられると、口内炎になる可能性が高まり、できた傷を保護する力も弱いので治りにくくなります。

ドライマウスの原因

口呼吸

鼻呼吸でなく口呼吸を行っていると、一日中口が開いた状態になり、口の中が乾き易くなってドライマウスになる可能性が高くなります。

咀嚼力の低下

噛むことによって唾液腺が刺激されて唾液がでるので、噛む力が弱くなると唾液がでにくくなり、ドライマウスの症状が起こり易くなります。

服用薬の影響

例えば、降圧剤や花粉症の抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、抗うつ剤などの内服薬の影響で、口内が乾き易くなる場合があります。

ストレス

精神が緊張すると交感神経が優位になり、口の中が乾くという症状に現れて、ドライマウスになります。

病気

糖尿病や脳卒中、シェーグレン症候群(※)、更年期障害などが原因で、ドライマウス状態になる場合があります。
※シェーグレン症候群:自分の体を守るべき働く免疫の誤作動により、全身のいろんな臓器に炎症が起こる膠原病の一つで、涙腺や唾液腺に反応することが多い。

ドライマウスの治療法

口呼吸の改善

ドライマウスの原因は口を開けていることにあるため、口が閉じていられるように口呼吸を改善します。たとえば閉口テープを着けて寝ることで、夜間の口呼吸を緩和できます。昼間はマスクを着けるようにします。尚、鼻づまりが酷くて口呼吸しかできない方は耳鼻科で診察を受けることをお勧めします。

咀嚼力を高める

顎や舌の口周辺の筋肉が衰えると、唾液の分泌がされにくくなります。普段から柔らかいものばかりを食べていると、噛む力が弱まります。噛み応えのあるものを時間かけてしっかり噛むことで、顎の力を維持するようにしましょう。

有効な食べ物

さきイカ、みりん干し、茹でた豚のもも肉、焼いた牛のもも肉、乾パンやモチ、油揚げ、たくあん、生の人参やセロリ、アーモンドなどのナッツ類、かりんとうや煎餅など、噛み応えのある食品を摂るように心掛けましょう。

口が渇き易いものを避ける

水分を十分にとり、体の水分が少なくなるようなものは控え、喉が渇き易くなる甘い飲み物やカフェイン、アルコールなども控えましょう。

唾液腺のマッサージ

唾液の分泌を促すために、体の各唾液腺を刺激するという方法があります。

耳下腺

耳たぶの前辺りにあり、指の腹でゆっくり円を描くようにマッサージします。

舌下腺

顎先のくぼみにあり、両手の親指を添えて押します。

顎下腺

顎の下に沿ってあり、親指を顎に下に当てて、顎から耳までそっと押します。

パタカラ運動

唾液の分泌を促すだけでなく、咀嚼のための筋トレにもなるのがパタカラ運動です。口を大きく動かして、「パ」「タ」「カ」「ラ」と繰り返します。このパタカラ運動とマッサージを組み合わせることで、より高い効果を発揮できます。

ドライマウス用ケア用品

洗口液(マウスウォッシュ)

保湿剤が入っているので、口をゆすいで使います。

保湿スプレー

外出先で使い易く、口の中をスプレーします。

保湿ジェル

ジェルを指先で口全体に塗ると、唾液腺が刺激され、唾液のでる効果が期待できます。

夜間口呼吸防止テープ

就寝時に唇に貼り付けて口を開かないようにすることで、口呼吸による唾液の蒸発を防ぎます。ケア用品は市販されているので、外出時は保湿スプレー、就寝時は口呼吸防止テープを使うなど、時と場合に合わせてうまく使い分けてください。

うまみドリンク

NHKの番組で紹介され、注目されているのが昆布で作る「うまみドリンク」を使った治療法です。うまみには脳をリラックスさせる効果があり、また唾液の分泌を促す効果も高いことが知られています。
作り方は、細かく刻んだ昆布30グラムを500ミリリットルの水に1日つけておくだけ。1日10回ほど、渇きを感じたときに口に含んでゆすぎます。
※ドリンクは飲む必要はありません。
塩分や、取りすぎると甲状腺機能を低下させるヨウ素なども含んでいるため、気になる方は口にゆすぐだけにしてください。
※冷蔵庫で保存し、2日以内に使い切ってください。

いかがでしたか、初期のドライマウスは症状が少なく気がつき難いものですが、放置しておくと口腔内にいろんなトラブルを引き起こします。早めの対処が大事ですから、少し変だなと感じたら、専門歯科医院に相談してみてください。