芦屋市の大型総合歯科医院、芦屋M&S歯科・矯正クリニック

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コラム

歯のヤニ取りのポイント

歯のヤニはない方が良いに決まっていますし、歯が真っ白ではなくても、せめて清潔でいたいですね。歯のヤニ取りで一番大切なことは、「歯を傷つけずにヤニを取って、歯の表面をツルツルに保つ」ことです。それは、歯を傷つけると凸凹になった歯の表面に、またヤニがつくことになるという、悪循環に陥るからです。今回は歯のヤニを安全に取り除く方法の紹介です。

ヤニがつくメカニズム

歯の表面はペリクルという、唾液に含まれる薄いタンパク質でコーティングされています。このペリクルによって、食後の強い酸や熱い食べ物、冷たい飲み物の刺激から歯は守られています。しかし、ペリクルはタバコに含まれるタールと結びつく特性があり、これがヤニ汚れとなります。
数時間のうちなら、まだ結びつきが弱いので普通に歯ブラシで取り除くことができます。ところが、早くて半日、遅くても1日程度経つとペリクルとタールが絡み合って、歯の表面に強くこびり付くようになります。そして、歯磨きが上手くできていないと、取り残しの汚れの上にペリクルとタールが更に絡み合っていきます。もうこうなると、1回の歯ブラシで表面を擦ったぐらいでは、ほとんど落ちなくなるのです。

歯のヤニを取る3つのポイント

歯のヤニを取る究極のポイントは、タバコを吸ったら毎回必ず、直ぐ歯を磨くことにあります。ただ、それはとても難しいことでもあるので、次のポイントを押さえておいてください。
・ヤニ取り効果のある成分が入った歯磨き粉を選ぶ。
・再付着を防ぐために、歯を傷つけない。
・ペリクルごと汚れを除去する。

ヤニ取り効果のある歯磨き粉

平成27年3月25日に、厚労省が発表した「薬用歯磨き粉の製造販売基準」に明確にタバコのヤニ取りに効果がある成分が記されています。
・ポリリン酸ナトリウム
・ポリエチレングリコール(別名マクロゴール、略称PEG)
・ポリビニルピロリドン(別名ポビドン、略称PVP)
タバコのヤニ取り効果・効能を上げる時には、必ず上記の内の1成分以上を配合するように定められているので、ヤニ取り歯磨き粉を選ぶ時は、これらの成分が入っているかをチェックしてください。

歯を傷つけない

歯磨き粉を選ぶ上での注意点は、有効成分だけでなく研磨剤にも注目しましょう。「清掃剤」や「研磨剤」と書かれている成分で、特に研磨剤は配合する成分によって硬さが違います。硬度を表す単位は「モース硬度」といい、10段階の数字が大きくなるほど硬くなります。ちなみに歯の表面のエナメル質は硬度6~7くらいです。

歯磨き粉に含まれる主な研磨剤成分(硬度)
水酸化アルミニウム(2.5) 炭酸カルシウム(3) リン酸水素カルシウム(3.5) ゼオライト(4) 水酸化カルシウム(4.5) 微粉末ケイ酸(5) ハイドロキシアパタイト(6)
二酸化ケイ素(7)
できるだけ硬度の低い研磨剤で配合量の少ないものを選んでください。配合量は成分表からでは分かりませんが、歯磨き粉の成分表示要領には、「製品における分量の多い順に記載する」と規定されているので、成分表で一番先に「研磨剤」と表記されている歯磨き粉や「ヤニ取り専用」や「ステイン除去」と謳っている歯磨き粉は研磨剤の配合量が多いといえます。ヤニ取り効果のある歯磨き粉を使う場合は、「有効成分のチェック」「低研磨であること」「力強く磨かないこと」が重要となります。

ペリクルごと汚れを除去

歯にこびり付いたヤニを落とすにはペリクルごと落とします。しかし、一度に全てを取り除くことは難しく、歯に付いたヤニ汚れは振動に弱いので、ブラシを小刻みに2~3㎜前後させて、少しずつ剥がしていきます。

歯科医院でヤニを取る方法

超音波スケーラーによる歯石・着色除去

スケーラーから発生する超音波振動で汚れを浮かせながら、隅々までキレイにしていきます。歯石と表面が固くなってしまった頑固なヤニ汚れに特に効果を発揮します。

ジェットパウダー洗浄

塩のジェットパウダーを噴霧して、頑固な汚れを取り去ります。その効果はバツグンで、こびり付いたヤニをごっそりと取ることができます。ただし、この方法を行った後は、歯の表面がザラザラになって、再びヤニやプラーク・歯石がつき易くなるので、施術後は必ず仕上げの歯面研磨(PMTC)が必要になります。

歯面研磨(PMTC)

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)は、専用の器具に虫歯予防に効果のあるフッ素入りのペースとなどを付けて、磨き上げていきます。研磨剤ペーストには種類があり、粗い粒度で汚れを取り、細かい粒度のペーストで仕上げ研磨を行います。

いかがでしたか、タバコのヤニはヤニ取り効果のある歯磨き粉を使って、その日に取るのが原則です。それでも、まだ気になるようになってきたら、歯科医院で専門的に処置してもらうことをお勧めします。