芦屋市の大型総合歯科医院、芦屋M&S歯科・矯正クリニック

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コラム

「T4K」、「プレオルソ」で小児マウスピース矯正

一般的に行われている矯正治療は、並びが不正になっている歯に矯正装置をつけることで正しい位置に動かしていく治療方法です。それに対して「プレオルソ」や「T4K」は歯並びが悪い原因である骨格や、お口の周りの筋肉バランスを改善する、子どものためのマウスピース矯正方法です。今回は、起きている間の1時間と寝ている間だけ付ければよい、子どものための矯正方法の紹介です。

成長期の子どもたちの歯並び

成長期の子どもたちの約75%は、歯並びが悪かったり、顔貌の発達に問題を抱えているといわれます。これは軟組織(舌、頬)の動きが正常でないため、歯並びに悪影響を与えているケースが多いようです。子どものうちに軟組織を正しく機能させることで、歯並びの改善や、今後の本格的な矯正においても、短期間で済むなどのメリットがあります。

マウスピースで治せる歯並び

マウスピース矯正は、以下の歯並びで悩むお子様に適しています。
・出っ歯:横から見た時に上の歯が出ている。
・デコボコ:4人掛けの椅子に6人が座っているような状態の歯並び。
・受け口:横から見た時に下の歯が出ている。
・開咬:奥歯を噛んでも前歯が閉じない。
・深い噛み合わせ:上の歯が下の歯に覆いかぶさっている。

「プレオルソ」・「T4K」とは

「プレオルソ」や「T4K」は、口腔周囲筋の筋機能効果を目的とした訓練を行うマウスピース型の矯正装置です。マウスピースを装着して、口の周りの筋肉と舌を鍛えることで正しい歯列へと導きます。間違った舌の位置や口呼吸のような筋機能の癖を正して、歯並びや顎の発達に良い影響を与えて歯列を改善します。通常矯正で治す100%の治療ではなく、全体的に歯並びを平均値に誘導できる、実用的な80%の歯並びとかみ合わせを目指す画期的な治療法です。

メリット

・通常の矯正より安価。
・装置が簡便で、メンテナンスが簡単。
・しっかり行えば通常の矯正をする必要がない歯並びになることが可能。
・頻繁に通院する必要がない。
・通常矯正より、痛みや不安が少ない。
・永久歯の抜歯を行わない。
・顎の骨格が正常範囲に近づけられる。
・装着は日中の1時間と寝ている時間だけで済むこと。
・ぽかんと口を開けることがなくなり、虫歯になり難くなる。
・免疫力が上がり、風邪をひきにくくなる。

デメリット

・子どもの実行力によるので、家族、特にお母さんの協力が不可欠です。
・生涯にわたって歯並びを保証するものではありません。
・口の周りの筋肉トレーニングは毎日必要。
・大人の歯が生える中学1年生くらいまでは、経過観察する必要があり、矯正期間は長くなります。
・うつぶせ寝や頬杖、舌いたずらなどの悪習癖では良い結果が得られない。

歯列矯正用咬合誘導装置(T4Kトレーナー)による治療方法

歯列矯正用咬合誘導装置(T4Kトレーナー)は子どもの口腔筋機能の習癖を改善する装置として、1989年に開発されました。この装置の最大の目的は舌の位置と機能を改善することで、鼻呼吸と口腔周辺筋の正常な機能が習慣づけられます。舌は、普段何もしていない時は、上顎に軽くついているのが正常な位置です。T4Kトレーナーによって正常な位置に誘導され、正しい飲み込みや呼吸ができるようになります。T4Kトレーナーは小さい力が働くように設計されているので、顎を少しずつ拡大して、歯並びを良くしていくことができるのです。
1-正しい位置に舌を置きます。
2-歯列と顎の位置を合わせます。
3-口からの呼吸を防ぎます。
4-歯並びと顔貌の発達を改善します。

使用可能な年齢

・3~5歳:受け口(反対咬合)の場合は、装置を入れることができるようになれば、始められます。
・6~10歳:歯並びが乳歯では乱れていなくても、歯と歯の間が狭くて大人の歯が生えてくる隙間のない場合、下の前歯がガタツキだしたら、始めたほうがよいでしょう。その他、デコボコ、出っ歯、受け口、深い噛み合わせ、開咬などの症例に適応できます。
ただし、歯の捻じれなどが大きい場合は、お口の周りの筋肉の正常化を図った後に、床装置や固定式の矯正装置を使って、顎を拡げる必要があります。また、2期治療として、永久歯が生え揃ってから、ワイヤーなどを用いた治療が必要になることもあります。

プレオルソの特徴

機能的マウスピース型矯正装置は日本でも多くの種類が使われていますが、その多くは海外からの輸入となり、外国人の骨格に合わせて作られています。しかし、プレオルソは日本の現役矯正専門医によって開発、製造された、日本人の骨格に合った作りであることが、一番の特徴といえます。その他の特徴として以下が挙げられます。
1-柔らかい:ポリウレタン製の柔らかい素材なので、装着感がよく嫌がらずに使えます。
2-既製品:既製品なので、子どもの嫌がる「歯型を取る」という工程がありません。
3-調整が簡単:熱を加えることで自由に調整できる熱可塑性の素材なので、お湯を使った簡単な調整で、顎を拡げたり、個々の口腔内に合わせることができます。

いかがでしたか、子どもの歯列矯正を検討中の方や、慎重になっている方は、利点と欠点をしっかり理解して、納得の上で矯正治療をスタートさせてください。