芦屋の歯医者なら芦屋M&S歯科・矯正クリニック

一般的に矯正方法としては、ワイヤー矯正、舌側矯正、マウスピース矯正などのほかに、セラミック矯正があります。セラミック矯正は、ワイヤー矯正、マウスピース矯正のように時間をかけて歯を移動するのではなく、セラミック製のクラウンを歯に被せて歯並びを改善する治療法です。今回は治療期間が短く、見た目を気にしないセラミック矯正について紹介します。

セラミック矯正のメリット

患者さん一人一人の歯並びの状態、矯正へのニーズが異なるので、其々の矯正治療を理解した上で、自分に合った矯正方法を選ぶことが大切です。ここではセラミック矯正のメリットについて紹介します。

治療が短期間

セラミック矯正の大きなメリットは治療期間が短いことです。例えばワイヤー矯正やマウスピース矯正は、歯の位置を移動させるので時間がかかり、一般的には2～3年の治療期間が必要とされます。それに比べて、セラミック矯正なら実際に歯を移動させることはないので、治療期間は短くて済みます。個人差はありますが、2～3ケ月で治療は終わります。尚、部分的処置なら更に短い時間で済むこともあります。

矯正中の見た目を気にしなくて済む

セラミック矯正は元々「矯正装置」を使わないので、ワイヤー矯正などのように矯正中の見た目を気にすることはほとんどありません。また、自分の歯を動かすわけではないので、痛みがでることがないのも大きなメリットになっています。

費用が抑えられる

セラミック矯正に限らず、歯列矯正は基本的に保険が効きません。そのため歯科医院によっても料金設定に相違があります。その中でもセラミック矯正は、治療期間が短く通院回数が少ない分、費用を抑えられるなど、トータルとしてかかる費用が比較的安価になっています。

色や形態も改善

セラミックのクラウンを被せる治療ですから、歯並びを整えるだけでなく、色調や形態、方向などの調整が行えます。ただし、噛み合わせや顎の発育など、お口の中の健康を第一に考えるなら、歯並びそのものを改善した方が良いでしょう。しかし、審美目的の場合は、セラミック矯正の方が効果を実感しやすいといえます。

歯周病やむし歯のリスクが低い

ワイヤー矯正やマウスピース矯正の矯正治療中は、長期に渡って矯正器具を使用する必要があります。特にワイヤー矯正では器具を装着し続けていると、隙間に食べかすが挟まったり、歯垢が蓄積されることで口の中が不衛生になりがちです。その結果、歯周病やむし歯になるリスクが高まります。セラミック矯正においても、被せ物を被せた分だけ、多少なりとも土台との間に段差ができるので、汚れが溜まるリスクはあります。ただ、他の矯正と比べればリスクは少なく、セラミック素材の歯は天然の歯より汚れが付きにくいとされます。

セラミック矯正のデメリット

抜歯や神経処置が必要な場合がある

セラミックのクラウンを自分の歯のように見せるためには、健康な天然歯を削る場合があります。削る程度には個人差がありますが、場合によっては神経に達する程度まで削って、神経の処置をする必要があります。尚、天然歯を土台にできない場合は抜歯後、インプラントの埋入や、ブリッジ治療をおこないます。そのため審美目的で健全な歯を削ったり、抜いたりすることに抵抗を感じる方には向かないでしょう。

メンテナンスが必要

セラミックの被せ物は十分な強度を持っているのですが、それでも欠けや年齢と共に歯茎のラインが下がって、段差が生じて再治療となる場合があります。一般的にセラミックの寿命は10年前後といわれるので、定期的なメンテナンスが必要です。壊れるなどで交換が必要になると、初回と変わらない金額が必要となります。

セラミック矯正の費用

セラミック矯正では使用するセラミックの種類によって、費用が大きく変わります。

ジルコニア

耐久性と審美性を兼ね備え、透き通るような自然な美しさが特徴です。歯ぎしりや食いしばりの癖に対しても割れにくいといわれます。費用：8～18万円前後/1本

オールセラミック

天然歯に近い色合いが特徴ですが、強い力には割れる恐れがあり、奥歯には不向きです。費用：10～16万円前後/1本

メタルボンド

内側が金属で表面のみセラミックとなっています。内側の金属が透けて見えるので、審美性から比べると他の素材より劣りますが、耐久性に優れるので奥歯に使用されます。費用：8～15万円前後/1本

ラミネートベニア

セラミック矯正では天然歯を大きく削る場合がありますが、ラミネートベニアなら表面を薄く削って装着できるので、天然歯の損失が少ないのが特徴です。ただ、表面に張り付けているだけなので、強い力には破損する恐れがあります。費用：5～16万円前後/1本 いかがでしたか、セラミック矯正にも選択できる素材はいくつかあり、特徴も異なります。歯の状態やニーズに合わせて、医師としっかり相談しながら進めてください。