この記事の概要は?
インビザラインのチューイーとは?なぜ必要?
チューイーを噛む時間は?何分?
チューイーを噛まないとどうなるの?
インビザラインの矯正が始まったら、歯科医からチューイーを使用してマウスピースを装着するよう勧められます。
実は他院から移ってこられる患者さんの中にはチューイーの正しい使い方を知らないまま使っている方も多く、使い方に個人差が大きいようです。
正しくチューイーを使わないとインビザラインの矯正効果を下げ、治療期間を余計に延ばす恐れがあります。
今回の記事では、以下の質問の答えをご説明します。
- インビザラインのチューイーとは?どんな効果があるの?
- チューイーの正しい使い方は?
- チューイーの代わりに使えるものは?
こちらでインビザラインのメリット・デメリット、価格、矯正期間など知りたい情報を初めての方向けにまとめています。
インビザラインのチューイーとは?
インビザラインのチューイーは、マウスピースを着けた後に噛む器具です。上記画像のようなロール状のチューブで、マウスピースと歯を確実に密着させるために使用します。
チューイーはシリコン製なので、しっかりと噛んでも簡単にちぎれません。
歯科医院で手に入りますがネット通販でも購入でき、2~3個セットを数百円ほどで購入できます。
奥歯に使いやすい棒キャンディーのようなタイプや、ミントなどのフレーバーがついたタイプもあります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでも、矯正中の方にチューイーを差しあげてマウスピースの装着に慣れてもらっています。
チューイーを使用する時間
チューイーを噛む時間は、基本的にマウスピース装着時に2~3分ほど使用します。新しいマウスピースに交換したばかりの頃は少し長めにじっくりと噛むと良いでしょう。
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チューイーの効果は?
チューイーをしっかり噛むことで、歯とマウスピースをしっかり密着させられます。インビザラインは、まず歯にアタッチメントを貼り着け、そこにマウスピースを装着し歯に力をかけ移動させます。
もしマウスピースがぴったりフィットしていないと、歯に力がかからず矯正効果が薄れます。
チューイーをしっかり噛むことで歯とマウスピースの密着度を高め、治療計画通りに歯を動かすことができます。
チューイーをしっかり噛まないと治療期間が延びる?
マウスピース装着時にチューイーをしっかり噛まないと、結果的に治療期間が余分に延びる恐れがあります。
チューイーを噛まずにマウスピースを着けると、マウスピースと歯の間にすき間ができることがあります。
歯とマウスピースが密着していないと、歯の表面のアタッチメントから歯に力が伝わりません。
計画通りに歯が動かずマウスピースがだんだん合わなくなると、マウスピースを作り直さなければなりません。
もう一度最初から型取りをし、データを米国アライン・テクノロジー社に送る必要があります。
輸送と歯型の3Dデータへの変換には、2週間ほど要します。
ですから、マウスピース装着の度にチューイーを噛むことは大切なのです。
特に注意したい点として、新しくマウスピースを交換した後はすき間ができやすくなります。
次の段階のマウスピースは、現時点での歯並びよりも2週間ほど先の歯並びとなっているからです。
その場合は、チューイーを普段よりも長い時間噛むことでマウスピースをフィットさせることができます。
チューイーを噛むと痛い?対処法は?
チューイーの使用に慣れるまでは、歯が押される感覚や圧迫感により痛みを感じることもまれにあるようです。
ほとんどの場合数日たつと慣れますので、様子を見てください。
それでも改善されず、噛むたびに痛みを感じる場合には以下のような原因が考えられます。
-
- マウスピースの装着時間を守っていない
- チューイーを正しく使用していない
- 新しいマウスピースに交換した
特に、新しいマウスピースと交換したときは痛みが出やすいようです。
チューイーで痛い際の対策法
チューイーを使用する際は、徐々に力を入れながら噛んでください。新しいマウスピースに交換して痛い場合は、無理せずひとつ前のマウスピースに交換することも可能です。
歯科医に相談し指示を仰ぎましょう。
歯列矯正中に経験するかもしれない痛みの種類と対策方法について、以下の記事で解説しています。
チューイーの正しい使い方3ステップ
マウスピースを装着時にチューイーを使用する際、以下のステップを踏むようお勧めしています。
- マウスピースの装着は前歯から
- チューイーを歯でしっかり噛む
- 噛む場所は前歯から奥歯の順で
1.マウスピースの装着は前歯から
チューイーを噛む前に、まずはマウスピースを前歯から、それから奥歯の方に順に両手の指で押しながら確実に密着させます。
強い力で無理にではなくゆっくりと押し込みます。
無理に押し込むとマウスピースの変形や破損の恐れがあり、痛みが出ることもあるからです。
この段階では全部を歯に密着させるのではなく、8割ほどの装着で十分です。
2.チューイーを歯でしっかり噛む
マウスピースを手ではめたら、すぐチューイーをしっかり噛み、マウスピースをしっかり押し込みます。
チューイーを上下の前歯で噛み切るイメージでしっかり噛み始めてください。
チューイーは簡単に噛み切れるものではないので大丈夫です。
3.噛む場所は前歯から奥歯の順で
チューイーを使う際は「前歯→隣の歯→奥歯」の順に噛むようにして下さい。マウスピースを手で装着するのと同じ順序です。
前歯の部分のマウスピースがきちんとフィットしたら、次は隣の歯へと順に移動します。
チューイーを2個使い左右同時に噛んでいくと、マウスピースがバランス良くはまります。
最後に奥歯でチューイーを数回噛みマウスピースをしっかりはめ込みましょう。
全ての歯でまんべんなく均等にチューイーを噛んでください。
チューイーの洗い方・交換時期
チューイーの使用後は、マウスピースと同じく必ず水洗いをして乾燥させてください。チューイーは繰り返し使用できますが消耗品です。
弾力がなくなったり、破れや穴が開きはじめたら交換しましょう。
チューイーの弾力がなくなると、どれだけしっかり噛んでもマウスピースをはめ込めません。
毎回の使用前にチューイーの弾力をチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。
マウスピースを交換するときに、チューイーも一緒に交換する方もおられます。
チューイーの代わりに使えるもの
予備のチューイーを購入し忘れたり、外出の際に紛失する方も少なくないようです。ストックがない場合、代用品として以下のものを使用できます。
- 丸めたキッチンペーパーやティッシュペーパー
- 厚手で小さめのタオル
- ティッシュやガーゼを巻いた割りばし
- 歯固め(赤ちゃんが歯を丈夫にするための玩具)
ただこれらの代用品は、ある程度の硬さはありますがチューイーのような弾力性はありません。
ネットの情報でたまに見かける割りばしは、マウスピースや口内を傷つける可能性があるのでお勧めしません。
歯固めは、形によっては奥歯の部分が噛みにくいかもしれません。
あくまで一時的の代用品と考えて、早めに新しいチューイーを購入しましょう。
まとめ
チューイーの使用は、治療の仕上がりを左右する大切な役割があります。
マウスピースと同様、歯科医の指示を守らないと矯正期間や治療費が余分にかかるので注意してください。
ただ、歯科医の指示通りにチューイーを使用しても痛みや違和感が出ることもまれにあります。
もしかすると、マウスピースや口内環境に問題があるかもしれません。
少しでも不安に思ったら、インビザライン矯正の症例が豊富な歯科医院に相談してください。
特に複数の歯科医がいる総合矯正歯科医院なら、インビザライン以外の症例にも対処してくれるので安心して任せられるでしょう。
よくある質問
インビザラインのチューイーとは?
ンビザラインのチューイーは、マウスピースを着けた後に噛む器具です。ロール状のチューブで、マウスピースと歯を確実に密着させるために使用します。歯科医院で手に入りますがネット通販でも購入でき、2~3個セットを数百円ほどで購入できます。
チューイーは何分噛む?
チューイーを噛む時間は、基本的にマウスピース装着時に2~3分ほど使用します。新しいマウスピースに交換したばかりの頃は少し長めにじっくりと噛むと良いでしょう。
チューイーを噛んで痛いときの対処法は?
チューイーを使用する際は、徐々に力を入れながら噛んでください。新しいマウスピースに交換して痛い場合は、無理せずひとつ前のマウスピースに交換することも可能です。歯科医に相談し指示を仰ぎましょう。
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