この記事の概要は?
アデノイド顔貌って何?どんな危険がある?
自分がアデノイド顔貌か見分ける方法は?
自力で顔つき治せない?歯列矯正で治せる?
上記のように、アデノイド顔貌についてどんな顔なのか、原因や治るのかなどが気になっている方もいるのではないでしょうか。
アデノイド顔貌について、顔つきの見分け方、放置した場合のリスク、口ゴボや出っ歯との違いなどを紹介します。
歯列矯正で治せるのかについても紹介していますので、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、アデノイド顔貌に長く悩んできた多くの患者様の症例を解決してきた実績があります。
患者様の理想の歯並びや予算をじっくりヒアリングして、ベストの矯正方法を提案させていただきます。記事を読まれた後に、お気軽に問い合わせフォームからお問合せください。
インビザラインを初めてご検討の方に必要な情報をこちらの記事にまとめています。
アデノイド顔貌とは?
アデノイド顔貌とは、鼻の奥、喉の上に位置するアデノイド(咽頭扁桃)が大きくなっている方にみられる特有の顔つきです。
上記画像のように下あごが上あごより引っ込み、あごと首の境があいまいになり、口元が出ている顔つきになります。
アデノイドの顔つきの見分け方は横顔
アデノイド顔貌かどうかを見分ける方法は「横顔」が一番わかりやすいです。
アデノイド顔貌の型の横顔は、以下の特徴があります。
- 上あごより下あごが引っ込んでいる
- あごと首の境がわからない
- 口元だけが出ている
横から見たときに、鼻の先と顎の先端を線で結んだEラインよりも口元が突き出ており、顎と首の境がはっきりしないという方はアデノイド顔貌かもしれません。
太っていないのに二重あご
また、太っているわけではないのに二重あごになる という方もアデノイド顔貌の可能性が高いです。
遺伝的な要因でアデノイド顔貌「のように」なっている方もいるため、上記のような横顔の全ての方がアデノイド顔貌というわけではありません。
気になる方は一度、歯科医院で相談をしたりチェックをしたりするのがおすすめです。
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アデノイドが大きくなる原因
アデノイド顔貌の原因の多くは、幼少時のアデノイド肥大している時期に口呼吸になり、この時の口呼吸の癖が残っていることです。
一般的にアデノイドは2歳〜6歳の頃に大きくなり、10歳前後から徐々に小さくなっていくことが多いです。このアデノイドが、大人になっても小さくならず大きいままの方もおられます。
大人になってアデノイドが肥大する方もおられ、原因として細菌やウイルスへの感染や急性中耳炎が考えられます。
アデノイド肥大=アデノイド顔貌ではない
アデノイドが腫れても、ほとんどの場合は何の症状も引き起こしません。ただし、アデノイドが肥大すると空気の通り口が狭くなり、口呼吸になりやすくなります。
もちろん、アデノイドが一時的に肥大しただけで、すぐアデノイド顔貌になるわけではありません。
口呼吸が癖になると、アデノイドが縮小しても口呼吸が続いてアデノイド顔貌の原因になってしまいます。
口呼吸以外にも、指しゃぶりや舌の癖などでアデノイド顔貌になることもあります。
口ゴボや出っ歯はアデノイド顔貌?
アデノイド顔貌は、口ゴボや出っ歯と口元の出っ張りでは似ています。一般的に口元が出ている状態を口ゴボと言いますが、アデノイド顔貌も口元が出ているため口ゴボの1つの原因とは言えるでしょう。
口ゴボの原因・治せない歯並び・治療方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
出っ歯は、主に前歯が斜めに生えている状態を指しますが、アデノイド顔貌が原因で歯並びが悪くなり出っ歯となることもあります。
出っ歯は自力で治せるのか、出っ歯になる原因についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
アデノイド顔貌が口ゴボや出っ歯の原因になることはあります。
しかし、口ゴボや出っ歯のすべての原因がアデノイドの肥大ではありませんし、アデノイド顔貌になっているわけでもありません。
アデノイド顔貌は放置していいの?
アデノイド顔貌の方は以下のような口周りのトラブルを抱えることが多いです。
- 口呼吸に偏る
- 歯のアーチがV字になる
- いびき・睡眠時無呼吸症候群になりやすい
それでは、1つずつみていきましょう。
口呼吸に偏る
アデノイド顔貌の方は、口呼吸となっていることが多いです。
鼻の奥にあるアデノイドが大きくなると、空気の通り道が狭くなったり塞がれたりするため、口呼吸が中心となります。
口呼吸は口周りの筋肉が使われないため、筋肉が衰えていきます。
その結果、アデノイド顔貌がますます悪化していく場合も少なくありません。
歯のアーチがV字になる
アデノイド顔貌の方は歯のアーチがV字になっている方が多いです。
歯のアーチは、すべての歯がきれいに並ぶためのスペースを確保できるU字が理想の形とされています。
しかし、アデノイド顔貌の方は口呼吸がきっかけでアーチがV字になることがあります。
V字になると、どうしてもスペースに入りきれない歯が八重歯になったり、斜めに生えてしまうことが少なくありません。
また、前歯が前の方に出っ張るため、出っ歯になりやすい状態です。
いびき・睡眠時無呼吸症候群になりやすい
アデノイド顔貌の方は、鼻の空気の通り道が狭くなったり塞がれたりするため、いびきをかきやすいです。
睡眠時無呼吸症候群になる可能性もあるため、いびきを指摘されたことがある方は早めに医師に相談をしましょう。
アデノイド顔貌は自力で治すことはできる?
アデノイド顔貌は、骨格ができ上がった後に自力で治すことは難しいです。
一般的に、中学生くらいで骨格ができ上がるといわれています。
骨格が成長段階の時期であれば、口呼吸や癖を直すことで改善できる可能性もあります。
中学生以降は自力で治すことは難しいため、医療機関を受診する必要があります。
繰り返しになりますが、アデノイドの肥大=アデノイド顔貌ではありません。
ウイルス感染や急性中耳炎によってアデノイドが肥大している場合は、耳鼻科医院を受診してください。
アデノイド顔貌で横から見ると顎がない場合の直し方
アデノイド顔貌の方の中には、横から見ると顎がないように見える場合があります。この原因は、下顎が後方に下がってしまっているためです。
アデノイド顔貌の治療には、豊富な症例数と経験が必要となります。もし横から見て顎がないように感じる場合は、まずは実績のある矯正歯科医に相談することをおすすめします。
顎がないように見える場合の直し方としては、以下の2つの方法があります。
歯列矯正による下顎の前方移動
インビザラインなどのマウスピース矯正もしくはワイヤー矯正を使用して、徐々に下顎を前方に移動させる方法です。治療期間は装置の種類によって異なりますが、おおよそ1〜2年ほどかかります。
インビザライン・ワイヤー矯正の比較については以下の記事で詳しく説明しています。
歯を収めるスペースが足りない場合には、前から4本目の歯を抜歯して、歯を収めるスペースを作ることもあります。抜歯が必要かどうかは一人ひとり異なるため、矯正歯科でチェックを受けるようにしましょう。
アデノイド顔貌によって引き起こされる歯並びの不具合は歯列矯正で治すことができます。重度の場合には外科手術が必要となります。
外科手術による下顎の移動
重度の場合は、歯列矯正だけでは改善が難しいことがあります。そのような場合は、外科手術を併用して下顎を前方に移動させる必要があります。手術は全身麻酔下で行われ、術後は数日間の入院が必要となります。
アデノイド顔貌は、放置すると睡眠時無呼吸症候群などの健康被害につながる恐れがあります。そのため、顎がないように見える、といった症状がある場合は、早期発見・早期治療が重要です。
小児の場合
小児の場合、以下のような治療方法を取り入れて治療をしていきます。
- MFT(口呼吸の改善や口周りの筋肉を鍛えるなどのトレーニング)
- 拡大床(バイオネーター)
- マウスピース矯正
全て永久歯となる12歳以降は、大人と同じようにマウスピース矯正やワイヤー矯正で治療をしていきます。
まとめ
アデノイド顔貌は大きくなったアデノイドがきっかけとなり、口呼吸によって引き起こされる顔つきです。大きくなったアデノイドは、自然に小さくなることが多いですが、中には小さくならず大きいままの方もいます。
また、アデノイド顔貌は遺伝でも似ることがあるため、自身で判断をするのは避けるのがおすすめです。そのため、アデノイド顔貌かどうか気になる方や、アデノイド顔貌の可能性が高い方は一度、歯科医院を受診してみてください。
その場合には、経験が豊富で症例数が多い歯科医院を選ぶのがおすすめとなります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、歯列矯正によるアデノイド顔貌の矯正経験が多く、長くアデノイド顔貌に悩んでこられた多くの患者様のお悩みを解決してきた実績があります。
患者様のなりたい歯並びをゆっくりヒアリングして、ベストの矯正方法を提案させていただきます。
まずは、お気軽に問い合わせフォームからお問合せください。3診療日以内にご連絡をさせていただきます。
よくある質問
アデノイド顔貌とは?
アデノイド顔貌とは、鼻の奥、喉の上に位置するアデノイド(咽頭扁桃)が大きくなっている方にみられる特有の顔つきです。
下あごが上あごより引っ込み、あごと首の境があいまいになり、口元が出ている顔つきになります。
アデノイド顔貌は自力で治すことはできる?
アデノイド顔貌は、骨格ができ上がった後に自力で治すことは難しいです。一般的に、中学生くらいで骨格ができ上がるといわれています。骨格が成長段階の時期であれば、口呼吸や癖を直すことで改善できる可能性もあります。中学生以降は自力で治すことは難しいため、医療機関を受診する必要があります。
アデノイド顔貌で顎がない場合の治し方は?
アデノイド顔貌で顎がない場合の治し方は、主に以下の2つです。
- 歯列矯正による下顎の前方移動 マウスピース型やワイヤー型の矯正装置を使用して、徐々に下顎を前方に移動させる方法です。治療期間は装置の種類によって異なりますが、おおよそ1〜2年ほどかかります。
- 外科手術による下顎の移動 重度の場合は、歯列矯正だけでは改善が難しいことがあります。そのような場合は、外科手術を併用して下顎を前方に移動させる必要があります。手術は全身麻酔下で行われ、術後は数日間の入院が必要となります。
顎がない状態を放置すると、咀嚼機能の低下や睡眠時無呼吸症候群などの健康被害につながる恐れがあります。早期発見・早期治療が重要ですので、顎がないと感じる場合は、経験豊富な矯正歯科医に相談することをおすすめします。
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