この記事の概要は?
インビザラインはどんなデメリットがあるの?
マウスピースで矯正は自分に向いているの?
デメリットを回避するには?
インビザラインは世界一の実績がある矯正方法です。
透明なマウスピースを使うため、あまり目立たずに矯正できると好評です。
しかし、すべての歯科矯正手法と同様、インビザラインでの歯並び矯正も万能ではありません。
インビザライン特有のデメリットもあります。
インビザラインのデメリットをよく知ると、ほとんどのケースには解決方法があることがわかります。
しかし、実はインビザラインのデメリットをよく知っておくと、ほとんどのケースには解決方法があることがわかります。
この記事では、インビザラインでのマウスピース矯正のデメリットと対策方法を紹介します。
インビザラインに向いている人・不向きの人、施術の流れについては以下の記事をご覧ください。
こちらにインビザラインでできること・できないことを把握したい方に必要な情報をまとめています。
インビザライン矯正で知っておくべき7つのデメリット
インビザライン矯正には知っておくべき7つのデメリットがあります。
- インビザラインを取り扱える矯正歯科が少ない
- 歯並びや骨格によっては矯正できない
- マウスピースを長時間着用しなければならない
- 矯正中のマウスピース管理が手間
- 食いしばり癖のある方は奥歯にすき間が出ることがある
- 矯正中にずれが起こると元に戻すのが困難
- 歯ぎしり癖のある方は注意が必要
インビザラインを取り扱える矯正歯科が少ない
インビザラインを取り扱える矯正歯科の数が少ない、というデメリットがあります。インビザラインは、歯科矯正の知識と実績がある歯科医にしか扱えません。
さらに矯正治療の方針ややり方は歯科医によってそれぞれ違います。
歯科医師の技術によって、矯正後の治療効果が大きく左右されるでしょう。
インビザラインの矯正期間中は1.5~2カ月に1回の頻度の通院だけで矯正を進められます。
多少距離が遠くても、経験が豊富で安心して任せられる矯正歯科で治療しましょう。
歯並びや骨格によっては矯正できない
以下のような歯並びや骨格によって、インビザライン矯正ができない場合もあります。
- すでにインプラントをしている
- 虫歯や歯周病など口内状態がとても悪い
- 噛む力が強すぎる
- 歯を何本も抜歯したり歯並びが極端に悪い
- マウスピースで覆えない埋状歯がある
- 出っ歯や受け口の場合で骨格的に上下顎の大きなずれがある
- 抜歯を伴い前歯が内側にずれるリスクがある
経験が浅い歯科医が無理に治療計画を立てて失敗するケースもあります。
治療の途中で転院するのが難しいので、事前に経験ある歯科医をしっかり選びましょう。
治療の適用外となっても、以下のような治療法の併用と処置で矯正が可能になることもあります。
- ワイヤーとブラケットによる矯正治療
- 顎関節を矯正する外科処置
特に出っ歯は、インビザラインでの治療精度が近年ぐんぐん上昇しています。
現場で矯正治療に関わる身としても実感しますし、2021年にオーストラリアで発表された以下の論文でも報告されています。
両装置(編集注:インビザラインと従来のワイヤー矯正)とも過蓋咬合を効果的に改善した.ワイヤー矯正は臼歯部の侵入と反時計回りの下顎骨自転によって矯正を行い、インビザラインは上顎と下顎の切歯部の押し出しによって矯正を行いました。
引用:Clinical effectiveness of Invisalign® orthodontic treatment: a systematic review(前歯部開咬の成人患者におけるクリアアライナーと固定式装置によるミニプレート支持の後方侵入の歯骨格的効果の比較評価)
(翻訳:編集部)
マウスピース矯正が手法として抱える苦手分野について、以下の記事で解説しています。
マウスピースを長時間着用しなければならない
インビザライン矯正は、マウスピースを1日に20時間着用することが必要です。
マウスピースを外したまま長い時間が経つと、治療の計画通りに歯が移動しません。
そのためマウスピースが合わなくなってしまうでしょう。
計画通り矯正をするため、毎日20時間の着用を必ず守りましょう。
矯正中のマウスピース管理が手間
マウスピースの管理に手間がかかることをデメリットと感じる方もいるでしょう。
飲食時には、マウスピースの破損や変色を防ぐための管理が必要になります。
飲食時は必ず外さなければならない
マウスピースを着けたまま食事をすると、マウスピースが破損する恐れがあります。
さらに、着けたままジュースなどの甘い飲料を飲むことも注意です。
マウスピース内で細菌が繁殖し虫歯や歯周病につながるからです。
飲食後は、必ず歯磨きやマウスウオッシュで口内洗浄する習慣をつけましょう。
紛失に注意
飲食の後、そのままマウスピースの着け忘れや紛失に注意しましょう。
専用ケースに収納し定位置で管理しましょう。
マウスピースを自分で取り外せるのはワイヤー矯正よりも便利な点です。
しかし、マウスピースの紛失や着け忘れが多くなると、必要な装着時間を確保できなくなります。
次第にマウスピースが合わなくなり、結果として矯正期間が長期化するケースが発生しています。
マウスピースの紛失には、くれぐれも気をつけてください。
食いしばり癖のある方は奥歯にすき間が出ることがある
インビザライン矯正の途上で、奥歯の噛み合わせにすき間が出ることがあります。
装着しているマウスピースを噛みしめる力で、奥歯がさらに押し下げられるからです。
特に、普段から歯を食いしばる癖のある方や、歯ぎしりをする方は発生しやすいでしょう。
すき間ができた場合、以下の治療が必要です。
- インビザライン装置が歯を覆う範囲を前歯の部分のみにする
- ワイヤー矯正を併用して治療をする
このような症状が出たら、インビザライン矯正の豊富な実績を持つ歯科医に必ず相談してください
日常生活に支障が出ない程まで戻してくれるでしょう。
矯正中にずれが起こると元に戻すのが困難
矯正中に歯とマウスピースの間にずれが起こると、元に戻すことが困難です。
そのまま放置すると、マウスピースを着け続けても矯正効果は出ません。
マウスピースがフィットしないと、歯を移動させる力を加えることができません。
その場合は、再度歯型をとり、新しくアライナーを作り直す必要があるでしょう。
マウスピースがフィットしていないと思ったら、早急に歯科医に相談してください。
歯ぎしり癖のある方は注意が必要
歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースを割ってしまう場合があります。
インビザラインのマウスピースは違和感がないようにわずか0.5mmの薄さです。
一般的に起きている間に歯を食いしばると60kgほどの負荷がかかると言われています。
就寝時などの無意識な状態での歯ぎしりは、体重の2倍近く負荷がかかるようです。
それだけの力がかかると、薄いインビザラインのマウスピースは壊れてしまいかねません。
破損したためにもう一度マウスピースを作り直すと、海外から届くのに時間がかかります。
歯ぎしりの癖がある方は注意して着用してください。
関西随一の実力派プラチナ認定医芦屋M&S歯科・矯正クリニックに歯並び矯正をお気軽にご相談ください。
デメリットを回避して矯正に成功するための3つの方法
インビザライン矯正のデメリットを踏まえたうえで矯正に失敗しないための3つの方法は以下です。
- 矯正の実績や技術のある歯科医を選ぶ
- 矯正開始前に歯科医と矯正方法を丁寧に打合せする
- 矯正治療中は歯科医の指示を守る
矯正で実績や技術のある歯科医を選ぶ
歯並び矯正で実績や技術のある歯科医を選びましょう。
歯科医が適切な治療計画を立てたかどうかで、矯正治療の結果を大きく左右するからです。
信頼できる歯科医なら、予期せぬトラブルが起きても柔軟に対応してくれるので安心です。
歯科医院のホームページで、歯科医のプロフィールで実績や症例をチェックしましょう。
なお、芦屋M&S歯科・矯正クリニックはインビザライン矯正の年間症例数で授与される「プラチナステータス」に認定されています。
矯正開始前に歯科医と矯正方法を丁寧に打合せする
治療開始前に歯科医と矯正方法を丁寧に打合せましょう。
インビザラインではなく、他の矯正方法で対応可能な場合や、ワイヤー矯正との併用で対応できることもあります。
「相談しにくい…」と感じた場合は、その時点で医師との相性が合っていない可能性があります。
歯科医院の無料カウンセリングを利用して医師との相性を確かめることもできます。
歯科医院の無料カウンセリングを利用し、医師との相性を確かめるのも良いでしょう。
矯正治療中は歯科医の指示を守る
インビザライン治療では以下のような歯科医の指示をきちんと守りましょう。
口腔内を清潔に保つ
矯正中は口腔内に細菌が発生しやすくなります。
丁寧な歯磨きや、マウスピースの洗浄などを通して口腔内を清潔にしましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期を守る
計画通り歯を動かすためにも、装着時間・時期はきちんと守りましょう。
違和感はすぐに相談する
初めてマウスピースを付けると、最初の頃は違和感や痛みが生じることもあります。
不安に感じたらすぐに歯科医に相談しましょう。
結局インビザラインはやめた方がいいの?
インビザライのデメリットを知り、正しく使用すれば目立たずに快適に歯並びを矯正できる治療法です。
デメリットとなり得るほとんどのケースは事前の準備でカバーできます。
例えば、ワイヤー矯正と併用することで、矯正中の快適性を確保しながら様々な口内環境に応じた歯並び矯正もできます。
さらにインビザラインには他の歯科矯正法と比べて絶大なメリットがあります。
例えば、ワイヤー矯正を受ける場合、金属アレルギーを心配される方が多いようです。
しかし、インビザラインのマウスピースは医療用のウレタンでできています。
金属を使っていないので安心して矯正治療をすることができるのです。
インビザライン矯正の経験が豊富で最新の実績が多い矯正歯科を選んで、気軽に相談してみてください。
この記事でご紹介したデメリットで治療が失敗に終わることのないよう適切に治療してくれるでしょう。
関西随一の実力派プラチナ認定医芦屋M&S歯科・矯正クリニックに歯並び矯正をお気軽にご相談ください。