この記事の概要は?
ガミースマイルとは?
ガミースマイルを放置するとどうなる?
自力でガミースマイルを治せない?
笑った時に歯茎が多く見えてしまうガミースマイル。
他の人より歯茎が大きく見えてしまうため、コンプレックスになったり嫌な思いをしたり、悩んでいる方もいるかと思います。
ガミースマイルとはどんな症状か、原因や治療方法などをわかりやすく説明しますので、参考にしてください。
逆ガミースマイルを気にされている方のためにこちらの記事で特集しています。
こちらの記事でインビザライン矯正のメリット・デメリット、向いている症例・向いていない症例について詳しく説明しています。
ガミースマイルとは?
ガミースマイルは、口を開けて笑った際に上の歯茎が大きく見えてしまう口元を言います。
1〜2mmは正常の範囲とされ、3mm以上見えている場合にガミースマイルと診断されることが多いです。
ガミースマイルの名前は、歯茎を意味する英語の「Gum」(ガム)に由来します。
笑ったときに歯茎が見えることから「Gummy smile」と呼ばれているのです。
ガミースマイル5つのデメリット
ガミースマイルには、見た目以外にも以下のデメリットが挙げられます。
- 歯茎の色が変わる可能性がある
- 口内が乾きやすい
- 口臭が出やすい
- 虫歯などの口内トラブルに繋がる
- 噛み合わせが悪い方は食べ物のカスが残りやすい
ガミースマイルの方は口を閉じにくい方が多く、口の中が乾きやすくなっています。
唾液には殺菌や食べカスを洗い流す力がありますから、口の中が乾きやすいと菌を洗い流す力も弱くなりかねません。
細菌が増えやすく、食べカスも残りやすくなっています。
これらは、口臭や虫歯、歯周病の原因となるため、口腔トラブルに繋がりやすいのです。
人によっては、歯茎が見える範囲が段々と大きくなることがあるため、早めに治療するのがおすすめでしょう。
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ガミースマイルは自力で治せる?
自力でガミースマイルを治すのは難しく不可能に近いのが現実です。
よく耳にする歯茎のマッサージや、歯茎の引き締め効果のある歯磨き粉などを使って自力でガミースマイルを治せたら嬉しいですね。
確かに、マッサージや歯磨き粉は、現状を維持するための対策としては効果があるでしょう。
しかし、ガミースマイルを治すのは不可能に近いと言わざるを得ません。
多くの場合、ガミースマイルの原因は骨格や筋肉、歯の生え方だからです。
原因によって治療の方法が異なるため、歯科医で治療をする必要があります。
ガミースマイル3つの原因は?
- 骨格・歯並び
- 唇・口周りの筋肉
- 歯茎や歯
ガミースマイルを治すためには、根本から治していく必要があるため、歯科での治療が必須となります。
骨格・歯並び
主に、以下の3つの顔の骨格や歯並びがガミースマイルの原因となっていることが多いです。
- 上あごが下あごより発達している
- 上あごが前の方に出ている
- 歯並びが出っ歯
上あごが下あごよりも大きい場合は、上あごが蓋をしているように下あごを覆っている状態となっています。
骨の大きさが大きく縦の長さも長いため、唇に入りきらず歯茎が出てしまうことがあるのです。
その他にも、上あごが前の方に出ている場合にも、唇が覆いきれず歯茎が出やすくなります。
歯並びが出っ歯の場合は、歯が斜めになっているため唇が持ち上げられたり、入りきらないことが多いです。
このような骨格や歯並びは、遺伝するケースもあり、身内に同じような症状を持つ方も多くいます。
唇・口周りの筋肉
ガミースマイルは、唇や口周りの筋肉の働きが強いことが原因の場合もあります。
小鼻の横から唇の上の溝に斜めに通る筋肉や、唇を開く時の筋肉によって、笑った時に唇が持ち上げられます。
これらの筋肉の働きが強いと、唇が持ち上げられすぎてしまい、歯茎まで見えてしまうのです。
また、唇の上の溝の長さが短めの方や小さい頃に唇の裂傷を経験された方も歯茎が見えやすくなる傾向にあります。
このように、口周りの筋肉の動きがきっかけとなってガミースマイルになっている方も多いです。
歯茎や歯
歯茎と歯の大きさのバランスによってガミースマイルとなることがあります。
歯茎が成長しすぎて、歯に覆いかぶさってしまうケースも見うけられます。
また、歯の大きさがもともと小さめの場合や、歯茎に埋まっている部分が多い場合もあるでしょう。
このように歯茎の深さや歯の大きさなどが原因の場合があるのです。
ガミースマイルの治療方法は?
ガミースマイルの症状や原因を踏まえて以下の方法を組み合わせて治療することが多いです。
- 歯肉整形
- 歯列矯正
- アンカースクリュー
- 歯冠長延長術
- ボトックス注射
- 粘膜切除術
- 上顎骨切り手術
それぞれの治療方法を詳しく説明します。
歯肉整形
歯肉整形は、以下の原因に対して用いることがあります。
- 歯茎に対して歯の大きさが小さい
- 歯茎の中に埋まっている部分が多い
- 歯茎が成長しすぎた
歯に覆いかぶさっている部分の歯茎をレーザーなどで切除します。
歯茎を切除するだけなので、歯科での短時間の治療1回で済み、腫れや痛みが少ないのが特徴です。
しかし、数カ月で後戻りしてしまうことが多く、長持ちはしにくいとされています。
重症のガミースマイルは歯肉整形だけでは治しにくいでしょう。
そのため、歯冠長延長術など他の治療法と組み合わせて治療することが多いです。
歯列矯正
ワイヤー矯正、マウスピース矯正などの歯列矯正でガミースマイルの治療をする場合があります。
マウスピース矯正やワイヤー矯正は、アンカースクリューや上顎骨切り手術と組み合わせることが多いです。
マウスピース矯正の代表格インビザラインの仕組み、メリット・デメリットについてこちらの記事で解説しています。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについてこちらの記事で説明していますので、併せてご覧ください。
歯の裏側に装置をつけて矯正する方法がありますが、アンカースクリューは歯の外側に装置を付けるため、裏側矯正との組み合わせはおすすめできません。
アンカースクリュー
アンカースクリューは、上あごが前の方に出ている場合や、上あごが下あごに被さっているケースでのガミースマイルの治療に用いられることが多いです。
アンカースクリューと呼ばれる小さなネジを使って歯科で治療できます。
矯正用のネジを歯の根本に埋め込んで歯を上げ下げでき、上の歯を数ミリ引き上げて歯茎が見える部分を少なくする手法です。
麻酔は使いますが、局所麻酔で済むため入院などの必要がなく、通院で治療できます。
アンカースクリューに汚れがつきやすいので、常に清潔に保つ必要があります。
この手法は、歯列矯正と組み合わせることが多いです。
歯冠長延長術
歯の大きさが小さい場合や歯茎の中に埋まっている部分が多い、歯茎が成長しすぎた場合に歯冠長延長術を用います。
クラウンレングスニングとも呼ばれ、歯科で行える治療法です。
歯茎の余分な部分を切除しながら、歯の根本にあり支える役割を持っている歯槽骨も同時に整えていきます。
歯槽骨を削り歯茎の高さや歯の見える範囲を広げていき、歯茎が見える部分を減らします。
歯の根本から治療をするため、知覚過敏になる方がいたり、普段の生活に戻るまでに少し時間がかかることがあります。
しかし、通院する回数が少なく済み、長持ちするメリットが魅力です。
ボトックス注射
唇・口周りの筋肉によって、唇が持ち上げられすぎている場合にボトックス注射が用いられることがあります。
ボトックス注射は、神経の動きを妨げて筋肉の働きを弱くできる薬剤「ボツリヌストキシン」を注入する手法です。
筋肉の働きを弱めることにより、上の唇が持ち上げられすぎてしまうのを防ぐことができます。
注射をするだけなので、1回で治療が終わるのが特徴です。
しかし、注射の効果は一人ひとり異なり、半年〜8カ月ほどで薬剤の効果が切れてしまうことが少なくありません。
そのため、最初に紹介をした粘膜切除術と組み合わせて治療に用いられることが多いです。
粘膜切除術
唇・口周りの筋肉が原因となって唇が上がりすぎている場合は、粘膜切除術を用いる治療が一般的です。
粘膜切除術は、上の唇の内側の歯茎と唇の内側を繋いでいる筋の少し下辺りを切除します。
粘膜や筋肉を切除することで唇を持ち上げる力を和らげることが可能です。
短時間で終わる治療ですが、切除が必要なので、ほとんどの場合美容整形外科での手術を受けることになります。
切除したことで、少し引っ張られる感じがある方もいますが、口の中に傷口があるので、目立たずに長い期間効果を感じられる治療方法です。
笑った時に綺麗な唇のラインが出るようにもなります。
上顎骨切り手術
上顎骨切り手術は、歯列矯正と組み合わせられることが多く、骨格に原因がある場合に用いられます。
上あごが下あごより発達していたり、上あごが前の方に出ていたりする場合です。
美容整形外科手術で骨を水平に切り取り、不要な部分の骨をなくします。
骨をなくす手術のため、以下のようなデメリットがあります。
- 全身麻酔での手術のため2週間ほど入院が必要
- 腫れがおさまるまで時間がかかる
しかし、効果は他の治療方法よりも長持ちするため、元の状態に戻ってしまう心配は少ないです。
まとめ:ガミースマイルを治すにはまず矯正歯科へ
ガミースマイルは自力で治すのは難しいですが、病院での治療は可能です。
治療方法は色々ありますが、原因や状態によってどの方法で治療ができるのか異なります。
自分の場合は、どんな治療法がいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
どの方法が良いのか気になる方は、まずは矯正歯科へ相談してみましょう。
ガミースマイルを治すには、口内の状態を正しく判断して対策できる総合力がとても大切になります。
どの矯正歯科でも大丈夫、というわけではないのですね?
矯正歯科を選ぶ際は、必ず様々な症例に対応でき、歯列矯正もできる大きな総合歯科を選ぶようにしましょう。
よくある質問
ガミースマイルとは?
口を開けて笑った際に上の歯茎が大きく見えてしまう口元を言います。
ガミースマイルの治療方法は?
ガミースマイルの症状や原因を踏まえて以下の方法を組み合わせて治療することが多いです。
- 歯肉整形
- 歯列矯正
- アンカースクリュー
- 歯冠長延長術
- ボトックス注射
- 粘膜切除術
- 上顎骨切り手術
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