| この記事の結論 |
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歯並びの悩みを本気で解決しようと決めたとき、最初にぶつかるのがインビザラインとワイヤー矯正のどちらを選ぶかではないでしょうか。
ネット上に多くある歯列矯正法の比較解説記事は、実はどちらかの「陣営」が作った偏った記事が多いようです。
その点、芦屋M&S歯科・矯正クリニックはインビザラインとワイヤー矯正の両方を取り扱っていますし、歯列矯正だけに特化しているわけではなく、患者様の口腔と身体全体の健康を第一に考える総合歯科です。
ですから、どんな矯正方法であろうと公明正大に比較できます。
結論から申し上げると、どちらが優れているかではなく、あなたの歯並びの状態と毎日の生活のどちらに合うかで決まります。
この記事では、インビザラインとワイヤー矯正の違い、選ぶ方法、併用が可能なケースについてわかりやすく説明します。
芦屋M&S歯科・矯正クリニック理事長の松岡です。 芦屋M&S歯科・矯正クリニックは2003年に兵庫県芦屋市で開院しました。医師全員がインビザライン治療(マウスピース治療)・小児矯正・咬合誘導で秀でています。 インビザライン治療では1年間の症例数実績によって表彰される「プラチナエリートステータス」に公式認定されています。 このブログで、インビザラインを始めとするマウスピース矯正、ワイヤー矯正など歯並びに関するさまざまな疑問にお答えします。もし、このブログで分かりにくい点がありましたら、お気軽にお問合せください。
インビザラインとワイヤー矯正はそもそも仕組みが違う

両者の根本的な違いは、歯に力をかける仕組みにあります。
インビザライン(マウスピース矯正)の仕組みと装置の特徴
インビザラインは、アライナーと呼ばれる薄く透明なマウスピースを使う矯正方法です。治療開始前に口の中を光学スキャナーで読み取り、歯を動かす道筋をコンピューター上で設計します。
その設計に沿って少しずつ形の違うマウスピースを何十枚とまとめて製作し、患者さんが自分で交換しながら歯を動かしていきます。
マウスピース1枚が担当する移動量はごくわずかで、おおむね0.25mm程度です。交換の周期は1〜2週間ごとが一般的で、装着時間は1日20〜22時間が目安になります。
食事と歯みがきの時間以外はほぼ装着し続ける計算です。
透明なマウスピースだけでは力が伝わりにくい動きもあるため、歯の表面にアタッチメントという小さな樹脂の突起を付けることがあります。
装置が完成品として先に手元に届くため、通院は2か月に1回程度で済むケースが多くなります。
ワイヤー矯正(表側矯正と裏側矯正)の仕組みと装置の特徴
ワイヤー矯正は、歯の1本1本にブラケットという小さな装置を接着し、そこに通したワイヤーの力で歯を動かします。
装置は歯科医師が付け外しするため、患者さんが自分で取り外すことはできません。装着し続けている状態が24時間続くので、力のかかり方が途切れないのが構造上の特徴です。
装置を付ける位置によって、大きく表側矯正と裏側矯正の2種類に分かれます。
歯の表側に付ける表側矯正は最も歴史が長く、費用も抑えやすい方法です。銀色の金属ブラケットのほか、白や透明のセラミック製ブラケットを選べる医院も増えています。
歯の裏側に付ける裏側矯正は正面からほとんど見えませんが、装置が舌に当たるため慣れるまで時間がかかり、費用も高くなります。
ワイヤーを段階的に太いものへ交換したり、力の方向を細かく調整したりする作業が治療の中心になるため、通院は月1回程度が基本です。
歯科医師が毎回手を加えて軌道修正できる点は、複雑な歯並びを扱ううえで大きな強みになります。
インビザライン矯正・ワイヤー矯正の違い一覧
| 比較項目 | インビザライン矯正 | ワイヤー矯正 | その他のマウスピース矯正 (参考) |
|---|---|---|---|
| 矯正中の見た目 | ◎ | △~〇 | ◎ |
| 矯正期間 | 〇 | 〇~◎ | △ |
| 矯正費用 | ○ | △~〇 | △~〇 |
| 矯正可能な症状種類 | 〇 | ◎ | △ |
| 矯正期間中の通院頻度 | ◎ | 〇~◎ | △ |
| 食事や歯磨きの利便性 | ◎ | △ | ○ |
| 虫歯・歯周病リスク | ◎ | △ | 〇 |
| 自己管理の必要性 | △ | ◎ | △ |
簡単に言うとオールマイティのワイヤー矯正と、快適性ばつぐんのインビザラインと言えるでしょう。
ワイヤー矯正の売りである対応症例の広さと矯正力の大きさは申し分ありませんが、すべての矯正症例がワイヤー矯正のような初期の強い矯正力を必要とするわけではありません。
また、矯正期間の快適性や痛み、見た目を重視する患者さんも近年増えてきました。
そこで急速に成長してきたのが、インビザラインを始めとするマウスピース矯正です。
そして、数あるマウスピース矯正のなかでも断トツの症例数、シミュレーションの精確性を誇るのがインビザライン矯正です。
オールマイティだが快適性を犠牲にしたワイヤー矯正と、比べると対応症例は狭くなるが快適で痛みも少ないインビザラインで選ぶことが可能です。
逆に、インビザラインに向いていない人を以下の記事で説明しています。
マウスピースの他ブランドはどうなの?
ちなみに、最近はインビザライン以外にも様々なマウスピース矯正があります。
マウスピース矯正の仕組みについては以下の記事で詳しく説明しています。
しかし、まだまだ治療シミュレーションと制作の精度が十分ではなく、矯正期間・矯正費用ともに変動の幅が大きいのでお勧めできません。
多くのブランドは、まだまだ軽度の歯並び矯正にしか使用されていないのが正直な現状です。
インビザラインとワイヤー矯正はどっちの費用が高い?

インビザラインとワイヤー矯正、どちらの矯正方法も安価ではありませんが、口内状態などによる変動幅が大きく異なります。
インビザラインの矯正治療の相場は以下の通りです。
ワイヤー矯正の費用の相場は60万円〜120万円ほどです。裏側矯正が約100万〜150万円が目安です。
上の歯を裏側、下の歯を表側にするハーフリンガルという方法では約80万〜120万円と、その中間に収まります。
インビザラインの費用での注意点
総額の内訳は装置代だけではありません。治療前の精密検査費用として3万〜5万円程度、治療後の後戻りを防ぐ保定装置の費用として3万〜6万円程度が別途かかるのが一般的です。
カウンセリング料を設定している医院もあります。
見積もりを受け取ったら、提示された金額がどこまでを含んだ数字なのかを必ず確認してください。
装置代のみの表示なのか、検査から保定までを含む総額なのかで、実際の負担は20万円近く変わります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは相談と口腔内スキャナーによる治療シミュレーションを無料で行っており、装置を決める前に自分の歯がどう動くかと総額の両方を確認できます。
そして、インビザラインでもワイヤー矯正であっても原則として治療開始前にお伝えした費用から変わりません。
ワイヤー矯正(表側・裏側)の費用での注意点
ワイヤー矯正は口内状態により矯正費用、矯正期間の長さや通院回数などが極端に変わることがあります。それだけ、医師の経験値への依存度が高い治療手法と言えます。
場合によってはインビザラインよりも高額になることを覚えておきましょう。
また、ブラケットの素材でも金額は変わります。金属製が最も安く、白いセラミック製やプラスチック製を選ぶと5万〜10万円程度加算される医院が多くなります。
目立ちにくさを求めるほど費用が上がる構造は、裏側矯正でも素材選びでも共通しています。加えてワイヤー矯正は通院回数が多いため、調整料の設定があるかどうかで最終的な支払額に差がつきます。
インビザラインとワイヤー矯正は治療期間と通院頻度でどれくらい違う?

ワイヤー矯正は通常2~3年、インビザライン矯正は平均して1年半から3年程度かかります。部分矯正であればどちらも2か月〜1年程度です。
ほぼ同じ範囲に収まりますが、通院頻度はインビザラインが2か月に1回程度、ワイヤー矯正が月1回程度で、通院の手間という点でははっきりと差がつきます。
自分の症例ではどちらの矯正法を選ぶと最善か、実績の豊富な矯正歯科医に相談することをお勧めします。
歯の動きやすさが治療期間に与える影響
歯や顎の骨の状態によって、歯の動きやすさは大きく異なります。骨が柔らかい成長期の子どもや、歯周組織が健康な方は歯が動きやすく、治療がスムーズに進みやすい傾向があります。
一方、骨密度が高い等の理由で歯が動きにくい人もいます。歯周病や虫歯がある場合は、そちらの治療が優先されるため、矯正治療に入るまでに時間がかかることがあります。
インビザラインのほうが速く歯が動くという説明を見かけることがありますが、動かす量やスピードは歯や骨が耐えられる範囲で決まるものです。
装置を変えたからといって生体の限界が変わるわけではありません。
装着時間と患者さんの協力度の重要性
インビザラインなどのマウスピース矯正の場合、マウスピースの装着時間を守ることが治療期間の短縮に直結します。推奨される1日20〜22時間の装着を守れないと、計画通りに歯が動かず、治療が長引く原因になります。
ワイヤー矯正は常時装着されているため、自己管理の負担は少ないですが、定期的な通院や装置のケアも重要です。歯周病になったり虫歯ができたりすると、それらの治療によって治矯正治療の計画に修正が必要となることもあります。
患者さんの生活習慣や健康状態も影響
日常的な口腔ケアや生活習慣、虫歯や歯周病の有無も治療の進行に影響します。虫歯や歯周病が発生すると治療を一時中断しなければならず、結果的に治療期間が延びてしまいます。
ワイヤー矯正だと歯磨きのしにくさが原因で虫歯や歯周病のリスクが高まります。健康な口腔環境を保つことが、スムーズな矯正治療のために欠かせません。
症例の難易度と治療計画の複雑さ
期間を左右する最も大きな要因は、歯をどれだけ動かす必要があるかです。歯を並べるスペースが足りず抜歯をする場合、抜いた隙間を閉じる作業に半年から1年かかります。
奥歯を後ろに下げる動きや、歯を骨の中で回転させる動きも時間を要します。
装置が外れたあとも治療は終わりません。動かした歯が元の位置に戻ろうとするため、保定装置(リテーナー)を装着する期間が必要です。
動かしていた期間と同じくらいの年数が目安とされ、ここを省くと後戻りが起こります。矯正の総所要年数を考えるときは、この保定期間まで含めて見積もってください。
インビザラインとワイヤー矯正は装置の目立ちにくさでどれだけ差がある?

矯正中の見た目は、インビザラインのほうがワイヤー矯正よりも目立ちません。ワイヤー矯正と違い、金属の矯正装置ではなく目立たない透明なマウスピースを使うからです。
インビザラインでは、マウスピースと併せてアタッチメントを歯に装着します。アタッチメントは小さな突起型で目立たず、しかも歯に似た色の材料を使っています。
写真撮影や大事な打ち合わせの直前など、短時間であれば外すこともできます。
ただし、インビザラインは外せる代わりに、装着時間の管理という日々の責任がついてきます。
見た目の優先度がどれくらい高いのかを、費用や自己管理の負担と並べて考えてください。人前に立つ機会が多く、装着時間の管理にも自信がある方であれば、目立たない矯正の代表格であるインビザラインの利点は最大限に生きます。
ワイヤー矯正は装置によって目立ちにくさに大きな違い
ワイヤー矯正で歯の表面に装置を着ける場合、歯の1つ1つにブラケットと呼ばれる装置を装着しワイヤーを通します。
ワイヤー矯正のなかでは、装置の位置と素材で見え方が大きく変わります。
- 金属ブラケットの表側矯正は正面から明確に見える
- 白いセラミックブラケットの表側矯正は距離があれば気づかれにくい
- 裏側矯正は正面からほぼ見えない
ただし目立ちにくさだけで選ぶと、別の負担が増えます。裏側矯正は見えない代わりに費用が高く、装置が舌に当たるため発音がしにくい時期があります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは、セラミックブラケットを通常使用し、目立たない白色のワイヤ―を選ぶことも可能です。
インビザラインとワイヤー矯正は治療中の痛みや口内炎の起きやすさがどう違う?

痛みの感じ方には個人差がありますが、傾向としてはインビザラインのほうが痛みは穏やかです。
インビザライン矯正で痛みの出やすいタイミング、痛みを少なくする方法についてはこちらの記事で説明しています。
インビザラインはマウスピース1枚で0.25mmほど歯をゆっくりと動かします。マウスピースを約10日〜2週間に1度交換しながら、2カ月で歯を約1mmずつ移動させるのです。
ワイヤー矯正に比べてゆっくりと歯を移動させるので、痛みの度合いは低くなります。
それでも、新しいマウスピースに交換した直後の1日から3日ほど、歯が締めつけられるような感覚や、噛んだときの鈍い痛みが出ることが多くなります。
一方ワイヤー矯正は、1カ月に最大1mmほど歯を動かすことが可能です。ワイヤー矯正の方が早く歯を動かせますが、その分痛みが出やすいでしょう。
さらにワイヤー矯正は装置を常時着ける必要があります。
特に治療初期や、太いワイヤーへ交換した直後は、数日間食事がしづらいほどの痛みを感じる方もいます。痛みの強さと持続時間の両方で、ワイヤー矯正のほうが負担は大きくなります。
口内炎になりやすいワイヤー矯正
口内炎の起きやすさは、痛み以上にはっきりと差が出ます。ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーの端が唇の内側や頬の粘膜にこすれるため、治療初期に口内炎ができやすくなります。
装置の当たる部分にワックスを貼って保護する対応が一般的ですが、粘膜が慣れるまでは繰り返しできることもあります。
インビザラインのマウスピースは表面がなめらかで歯全体を覆う形状のため、粘膜を傷つけることはほとんどありません。
矯正中の痛さ対策は?
痛みがまったくない矯正は存在しません。痛みへの対策として現実的なのは、次のような方法です。
- 痛みの強い時期に柔らかい食事へ切り替える
- 装置の当たる部分に矯正用ワックスを使う
- 歯科医師に相談したうえで鎮痛薬を使う
- マウスピースの交換を就寝前に行う
歯が動いている以上、ある程度の違和感は治療が進んでいる証拠でもあります。
ただし数週間続く強い痛みや、特定の1本だけが激しく痛む場合は別の原因が隠れていることがあるため、我慢せずに歯科医師へ連絡してください。
インビザラインとワイヤー矯正は対応できる歯並びでどう違う?

対応できる歯並びの幅は、依然としてワイヤー矯正のほうが広いといえます。
歯を平行に動かす、骨の中で大きく傾きを変える、奥歯を後方へ移動させる(遠心移動)といった複雑な動きはワイヤー矯正のほうが確実に力を伝えられます。
インビザラインは遠心移動などの動きが苦手とされてきましたが、アタッチメントの設計や補助的な装置の併用で対応の幅は着実に広がっています。以前は難しいとされた抜歯を伴うケースや中等度の重なりにも対応できるようになりました。
インビザライン単独では難しい動きとは?
それでも、以下のような顎や歯に重度の問題がある場合、インビザラインだけでは矯正できないことがあります。
- すでにインプラントをしている
- 虫歯や歯周病など口内状態がとても悪い
- 噛む力が強すぎる
- 歯を何本も抜歯していたり歯並びが極端に悪い
- マウスピースで覆えない埋状歯がある
- 出っ歯や受け口の場合で骨格的に上下顎の大きなずれがある
- 抜歯を伴い前歯が内側にずれるリスクがある
ここで注意していただきたいのが、難しいケースは絶対に無理という意味ではない点です。歯科医師の経験や設計の工夫、部分的なワイヤーの併用によって対応できる範囲は変わります。
ご自身の歯並びが該当しそうだと感じても、診断を受ける前に諦める必要はありません
インビザライン矯正で知っておくべき7つのデメリットについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
インビザラインとワイヤー矯正は仕上がりが違う?

仕上がりの差は装置の性能だけでなく、診断の精度と治療設計の質によって大きく変わります。
仕上がりを判断する基準は、前歯が並んで見えることだけではありません。歯としての以下の機能面が伴って初めて完成といえます。
- 上下の歯がバランスよく噛み合っているか
- 食べ物をきちんと噛み切れるか
- 顎に無理な力がかかっていないか
見た目だけを整えた結果、噛み合わせが浅くなったり、一部の歯に負担が集中したりする状態は避けなければなりません。
なぜ噛み合わせが重要か
噛み合わせが乱れたままだと、以下のような問題が数年後に現れます。
- 特定の歯だけがすり減る
- 顎の関節に痛みが出る
- 詰め物が繰り返し外れる
矯正は歯を並べる治療であると同時に、噛む機能を作り直す治療でもあります。
当院では日本矯正歯科協会と日本顎咬合学会に所属する医師が治療を担当し、噛み合わせの認定医が在籍しています。
さらに総合歯科として虫歯や歯周病、被せ物の治療まで院内で対応できるため、矯正中に虫歯が見つかった場合も別の医院を探す必要がありません。
見た目と機能の両方を見据えた診断を受けたい方にとって、判断材料のひとつにしていただければと思います
インビザラインとワイヤー矯正は食事や歯みがきなど毎日の管理でどう違う?

毎日の管理という点では、両者の性質は正反対です。インビザラインは食事と歯みがきの自由度が高い代わりに、装着時間を自分で守る負担があります。
ワイヤー矯正は装置を意識しなくてよい代わりに、食事の内容と歯みがきの手間に制約が生まれます。
マウスピース矯正は楽だという声をよく耳にしますが、これは正確ではありません。外して食べられる自由がある分、外したあとに必ず歯を磨いて装着し直すという工程が1日に何度も発生します。
自由と手間はセットだと理解しておくと、治療開始後のギャップを防げます。
生活パターンで決めると失敗しません
どちらの手間が自分に合うかは、生活のパターンによって変わります。1日3食を決まった時間にとる方であれば、インビザラインの着脱回数は1日3回で収まります。
間食が多い方や、来客のたびにお茶を飲む職場環境にいる方は、着脱と歯みがきの回数がその都度増えていきます。
反対にワイヤー矯正の制約は、食べ物を選ぶことと歯みがきに時間をかけることに集中しており、1日を通して意識し続ける必要はありません。
矯正治療は年単位で続きます。開始直後は気合いで乗り切れても、1年後に同じ熱量を保てるとは限りません。
だからこそ、自分の生活リズムに無理なく組み込める管理方法を選ぶ視点が欠かせません。
食事のときに気をつけることの違い
インビザラインは食事のたびにマウスピースを外すため、食べられないものは基本的にありません。硬い煎餅もカレーも普段どおりに食べられます。
ただし、装着したまま口にできるのは水だけで、色のついた飲み物や糖分を含む飲み物は着色や虫歯の原因になります。
コーヒーや紅茶を1日に何度も飲む習慣がある方は、そのたびに外して磨くことになる点を想定しておいてください。
ワイヤー矯正では、装置が壊れたり外れたりしないよう食べ物を選ぶ必要があります。硬いナッツ類、氷、キャラメルやガムのような粘着性の強いものは避けるよう指導されます。
また、繊維の多い野菜や肉が装置に絡まりやすく、食後に鏡で確認する習慣が欠かせません。外食や会食の多い方にとっては、この気遣いが続くこと自体が負担になります。
食事の自由度という一点だけを比べるなら、インビザラインが明確に有利です。
ただしそれは食後に必ず歯を磨いて装着し直すという条件つきの自由であることを忘れないでください。
歯みがきや装置の清掃で必要になる手間の違い
ワイヤー矯正で最も手間がかかるのが歯みがきです。ブラケットとワイヤーの周囲は汚れが溜まりやすく、普通の歯ブラシだけでは磨き残しが出ます。
毛先が細い矯正用の歯ブラシ、装置の隙間に入る歯間ブラシ、ワイヤーの下を通せるフロスなどを組み合わせて、1回10分近くかけて磨く必要があります。
この手入れを怠ると、装置を外したときに歯の表面に白い脱灰の跡が残ることがあります。
インビザラインは装置を外して磨けるため、歯みがき自体はこれまでと変わりません。その代わりマウスピースの清掃が加わります。
流水で洗い、やわらかいブラシで内側の汚れを落とし、必要に応じて専用の洗浄剤を使います。
清掃の負担を虫歯リスクという観点で比べると、インビザラインのほうが有利です。装置を外して隅々まで磨けることは、矯正中の口腔内を清潔に保つうえで大きな利点になります。
もともと虫歯になりやすい方や、歯周病の治療歴がある方にとっては、この差が装置選びの判断材料になることもあります。
装着時間や交換など毎日の自己管理で必要になること
インビザラインで最も重要な管理が、1日20〜22時間の装着です。食事に1時間、歯みがきに30分を使うと、残りはほぼ装着している計算になります。
外している時間が積み重なると計画からずれ、マウスピースが合わなくなり、作り直しが必要になります。
交換の管理も自己責任で行います。決められた周期で次のマウスピースへ進み、使用済みのものは一定期間保管しておきます。
合わなくなったときに1つ前へ戻すためです。
外食先で外したマウスピースを紙ナプキンに包んで捨ててしまう紛失も実際によく起こるため、専用ケースに入れる習慣をつけてください。
ワイヤー矯正で必要な自己管理は、食事内容への注意と歯みがき、そして月1回の通院を欠かさないことに集約されます。
装着時間を数えるようなことはありません。
日々の管理を最小限にしたい方にはワイヤー矯正が向き、通院回数を減らして自分のペースで進めたい方にはインビザラインが向きます。
どちらの手間が自分の生活に馴染むかで考えると、選択の軸がはっきりします。
虫歯・歯周病リスク
インビザラインよりもワイヤー矯正の方が、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。インビザラインの場合、マウスピースを取り外して歯磨きできるからです。
矯正装置の邪魔がなくきれいに磨けるので、虫歯や歯周病のリスクを低く抑えられます。
ワイヤー矯正は、どうしても矯正装置の周りに汚れや食べかすが溜まりやすくなります。
そのままにすると、虫歯や歯周病のリスクが高くなるでしょう。
どちらの矯正方法を選ぶにしても、万が一矯正期間中に虫歯や歯周病になった場合に備えて、しっかりと対応してくれる歯科医師を選びましょう。
様々な分野の専門医がそろう大型歯科医院ならば、虫歯や歯周病など様々なトラブルにも対応してくれます。
結局インビザラインとワイヤー矯正は自分の場合どっちを選べばいい?

判断の順序は明確です。
- 自分の歯並びがインビザラインの適応に入るかを診断で確認
- 装着時間を守れる生活かどうかを自分で判断
上記2つが揃えばインビザラインを選ぶ価値は十分にあります。どちらかに不安が残る場合は、ワイヤー矯正または両者の併用を検討する順番になります。
迷っている方にはまず適応診断を受けたうえで、併用も含めて選ぶことをおすすめしています。装置を先に決めてから歯並びを当てはめると、途中で計画が破綻するリスクが高まります。
ただし前歯だけを整える部分矯正で、装着時間も守れる見込みがあるならインビザラインを第一候補にして問題ありません。
また、複数の医院で意見が分かれることも珍しくありません。ある医院でインビザラインは難しいと言われ、別の医院では対応できると判断されるケースは実際にあります。
判断が分かれたときは、なぜそう考えるのかという理由を聞いてください。理由を具体的に説明できる歯科医師であれば、その根拠を比べることで納得のいく選択に近づけます。
インビザラインとワイヤー矯正の併用は可能?
インビザラインだけで治療ができない症状でも、ワイヤー矯正と併用した矯正は可能であることが少なくありません。
治療の一部の期間だけワイヤー矯正を使い、難しい動きを終えてからインビザラインへ切り替える併用という方法があります。
インビザラインとワイヤー矯正のいいところを併せて矯正すると、矯正期間を短縮できますし、矯正の痛みや不快感を軽減できます。
歯科医が適切な治療計画を立てたかどうかが、矯正治療の結果を大きく左右します。
当院ではインビザラインとワイヤー矯正の両方を扱っており、併用による治療計画にも対応しています。
相談と口腔内スキャナーによる治療シミュレーションは無料で、装置を決める前に自分の歯がどう動くかを画面で確認できます。
まとめ
インビザラインとワイヤー矯正はどちらも向き不向きがあります。
インビザラインで矯正できる歯並び症状であれば、インビザラインの方が有利と感じる方が多いでしょう。
ワイヤー矯正と比べて痛みが少なく、目立たず、定額費用で快適に矯正治療が受けられるからです。
でも、ワイヤー矯正でないと治せない歯並びの場合はどうすればよいのでしょうか?
インビザラインだけでは矯正が難しい症状であっても、ワイヤー矯正との併用により、両方のいいとこ取りで負担の少ない矯正が可能です。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは、相談と口腔内スキャナーによる治療シミュレーションを無料で行っています。
追加費用の発生しないトータルフィー制のため、治療開始前に総額をはっきりお伝えできます。
土日も診療しており、JR芦屋駅からのアクセスも良好です。
装置をどちらにするか迷っている段階でかまいませんので、まずはご自身の歯がどう動くのかを一緒に確認するところから始めてみませんか。
よくある質問
インビザラインとワイヤー矯正は、最終的な仕上がりに差がありますか?
症例に合った方法を選べば、どちらもきれいな歯並びを目指せます。ただし、重度の歯列不正や複雑な噛み合わせの調整では、ワイヤー矯正の方が対応しやすい場合があります。仕上がりの良し悪しは、装置の種類だけでなく、適切な診断と治療計画にも大きく左右されます。
インビザラインは毎日どのくらい装着しないといけませんか?
一般的には1日20〜22時間の装着が必要です。食事や歯磨きのとき以外は、できるだけ装着しておくことが大切です。装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療期間の延長や追加のマウスピースが必要になることがあります。
インビザラインとワイヤー矯正の併用は、どんな人に向いていますか?
重度の歯並びや抜歯を伴う症例などで、最初はワイヤー矯正で大きく歯を動かし、途中からインビザラインに切り替える方法が向いていることがあります。難しい動きはワイヤーで対応し、その後の見た目や快適性はインビザラインのメリットを活かせるため、それぞれの長所を取り入れたい方に適しています。
矯正歯科を選ぶときはどんな点を確認すればいいですか?
インビザラインとワイヤー矯正の両方を扱っている医院を選ぶと、装置ありきではなく歯並びに合った提案を受けられます。加えて総額が明示されているか、噛み合わせまで診てもらえるかも確認してください。芦屋M&S歯科・矯正クリニックは両方の装置と併用に対応し、噛み合わせの認定医が在籍しています。追加費用の発生しないトータルフィー制で、相談とシミュレーションは無料です。
インビザラインのほうが治療期間は短く終わりますか?
治療期間はどちらも装置の種類による差はほとんどありません。期間を決めるのは歯並びの難しさと、1日20〜22時間の装着を守れるかどうかです。装着時間が不足するとマウスピースの作り直しが必要になり、かえって期間が延びることもあります。通院の回数という意味では、2か月に1回で済むインビザラインの負担が軽くなります。



















