歯列矯正Q&A

歯列矯正で食事が噛めない!痛みがいつまで続く?対処法を徹底解説

歯列矯正で食事が噛めない!痛みがいつまで続く?対処法を徹底解説
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歯列矯正始めたては食事ができないくらい痛いって本当?
痛みがある時の対処法やおすすめの食事はある?
歯列矯正中の痛みはいつまで続くのだろうか

歯列矯正における痛みについて気になっている方も多いのではないでしょうか。

特に、痛みがある時の食事について知りたい方は多いと思います。

実際のところ、矯正方法や矯正のステージによっては痛みがあったり、痛みで食事をしにくい方もいます。

歯列矯正の痛みについてどのくらい痛みが続くのか、痛い理由、痛い時のおすすめの食事について解説をしていきますので、ぜひ参考にしてください。

歯列矯正中の食事で噛めないほどの痛みはいつまで?

食事が噛めないほどの痛みを訴える方のほとんどは、初めて矯正装置を着けて2、3日までの方が多いようです。

歯列矯正の種類によって着用する器具が違いますし、痛みを感じる程度は人によって異なるため、痛みを感じる程度や場所、日数に差はあります。

それでも、ほとんどの方は徐々に痛みの程度が弱くなり、1週間ほどで痛みがなくなる方が多いです。

痛みを感じることが多いのはどんな時なのか見ていきましょう。

歯列矯正で痛みを感じることが多いのはどんな時?

歯列矯正で痛みを感じることが多いのは以下の3つの場面です。

  1. 矯正器具を着用した
  2. 器具の調整をした
  3. 新しいマウスピースへ交換した(マウスピース矯正)

この3つは歯に一番力がかかっている場面のため、痛みを感じることが多いです。

矯正治療は、ワイヤーやアライナー(マウスピース)などの器具を使って根元から動かしたり角度を変えたりして歯並びを整えていきます。

そのため、治療開始時に器具を着用した時と器具の調整をした時に痛みが出ることが多いのです。

また、マウスピース矯正では10日〜2週間ほどで新しいマウスピースへ交換をしながら治療を進めていきます。

マウスピースが10日から2週間経過した後の歯の位置で作られているので、新しいものへ交換をした時に痛みを感じることがあるのです。

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歯列矯正が痛くて食事が噛めない理由とは?

痛みで食事が噛めない理由は以下の3つが考えられます。

  • 歯を動かすために力がかかっているため
  • 器具が当たっているため
  • 噛み合わせのズレや噛んだ時の力によって

それでは、痛くて噛めない理由を1つずつ詳しく見ていきましょう。

歯の根元に力がかかっているため

歯列矯正では、歯を動かすために器具を使って歯に圧力をかけているので痛みが出て食事が噛めないことがあるのです。

歯は根元から動かす必要があるため、歯の根元に力をかけていきます。

圧力がかかると歯の根元にある骨が溶けたり新たに作られたりしていき、徐々に歯が動いていくのです。

インビザラインで歯を動かす仕組みについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 器具が当たっているため

口の中や舌に器具が干渉して、食べ物が噛めないことがあります。

器具によって口の中が小さく傷ついていたり、器具によって口内炎ができているかもしれません。

ワイヤー矯正では歯の表面に器具を着けるため、器具が口の粘膜に当たることが多く、裏側矯正では歯の裏側に器具を着けるため舌に当たることが多いです。

マウスピース矯正でも、アタッチメントと呼ばれる小さな突起を歯の表面に着けて歯を動かすことがあり、アタッチメントが粘膜に当たって痛みが出ることがあります。

インビザラインのアタッチメントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

器具が当たっている部分がこすれることによって口内炎ができ、できた場所によっては痛くて噛めないこともあり得るのです。

噛み合わせのずれや噛んだ時の力によって

矯正治療を始めると、噛み合わせの微小なズレや噛んだ時の力加減で痛みが出ることがあります。

歯が動くと、噛み合わせも少しずつ変わってくるからです。

矯正中は、歯の根元に力が加わると痛みが出やすい状態となっています。

噛み合わせがずれている箇所や食事などで強く噛んだ歯の根元には、さらに強い力がかかっている状態となり、痛みが出ることが多いです。

噛み合わせについては、矯正中でも状況に応じて調整が必要なケースがあります。

痛みの程度が強い時には、担当の歯科医師に相談をしてみましょう。

歯列矯正が噛み合わせに与える影響についてはこちらの記事をご覧ください。

痛くて食事が噛めない時の対処法

痛みで食事が噛めない時に対処ができたら助かりますよね。

食事が噛めない時には、以下の2つの方法で対処をするのがおすすめです。

  1. 矯正用ワックスを使う
  2. 痛み止めを併用する

どのように使うのか、どのような痛み止めを選んだらいいかなどを詳しく解説します。

矯正用ワックスを使う

器具が当たって痛みがある時には、矯正用のワックスを使うと痛みが抑えられる可能性があります。

器具による痛みの緩和のために使われるもので、矯正歯科で数百円〜1,000円ほどで購入可能です。

芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは必要であれば無料でお渡ししています。

ちぎるタイプやシリコンから作られているタイプなどさまざまな種類が展開されていますが、使い方はどのタイプも器具にワックスを上から着けていきます。

痛み止めを併用する

痛みの程度が強く、食事が噛めない時には痛み止めを服用するのもおすすめです。

痛み止めには以下があります。

  • アセトアミノフェン
  • イブプロフェン
  • ロキソプロフェン

一部ネット記事を見ると、歯列矯正中の痛み対策でアセトアミノフェンが勧められているようです。

現場の感覚では鎮痛剤の成分によって歯の動きが変わったり、矯正中の痛みへの向き不向きに差が出ると感じたことはありません。

我慢できないほどの痛みを我慢する必要はありませんし、最近の鎮痛剤は眠気の発生頻度も低く抑えられています。

芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは、ロキソニン(ロキソプロフェン)をメインで処方しています。

痛くて噛めない時におすすめの食事とは?

痛みの程度が強くて噛めない時にどのようなものを食べたらいいのか気になる方も多いかと思います。

痛みがある場合には、以下の食事がおすすめです。

  • 水分が多く柔らかいもの
  • ゼリーやすりおろしたフルーツなど
  • ビタミンB2とB6を多く含むもの

それでは、1つずつ見ていきましょう。

水分が多く柔らかいもの

痛みがある時には、水分が多く、柔らかいお粥などのを食べるようにしましょう。

お粥以外にも以下はおすすめです。

  • 豆腐
  • 茶碗蒸し
  • スープ
  • 麺類

麺類は、いつもより茹でる時間を多めにすると食べやすくなり、スープなどはあまり噛まなくて良いものを作ると痛みがあっても食べやすくなります。

ゼリーやすりおろしたフルーツなど

ゼリーやヨーグルトなどの喉越しのいいものや、すりおろしたフルーツも痛みがある時には食べやすいです。

矯正治療が始まる前に、ゼリーなどをまとめて買っておくようにしましょう。

固い食材は痛みを感じやすいため、すりおろせるものはすりおろして食べると痛みを感じにくいでしょう。

ビタミンB2とB6を多く含むもの

口内炎ができやすい方は、ビタミンB2とB6を多く含む食材を積極的に食べるようにしましょう。

これらの栄養素は、口内炎の予防や治療に効果的と言われており、以下の食材に多く含まれています。

  • 海苔
  • 鮭・鱒
  • 魚肉ソーセージ
  • 納豆
  • レバー
  • マグロの赤身
  • カツオ

もちろん、痛いのに無理やり噛んで食べる必要はありません。

食べやすい工夫をしつつ上記の食材を意識して食べるのがおすすめです。

ビタミンB2・B6を含んだサプリメントも市販されているので利用できるでしょう。

歯列矯正は手法によって痛みの程度が異なる

歯列矯正にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などいくつかの方法がありますが、矯正方法によって痛みの程度は異なります。

ワイヤー矯正は、ワイヤーの力を利用して他の矯正方法よりも歯を早く動かせるメリットがありますが、痛みの程度は強い可能性が高いです。

インビザラインを始めとしたマウスピース矯正はゆっくり歯を動かしていくため、痛みの程度は低くなっています。

このように矯正方法によっても痛みの程度は異なるので、自分に合った矯正方法を選ぶと良いでしょう。

ワイヤーとマウスピースの併用は?

患者さまの歯並びによっては、ウスピース矯正とワイヤー矯正を併用することもあります。

痛みが苦手な方はお気軽に歯科医に伝えていただき、痛みの程度が低い矯正方法を活用してください。

まとめ:複数の症例や不足の事態にも対応できる総合矯正歯科を選ぼう

一番痛みの程度が強いのは、矯正治療を始めてから2〜3日となっています。

1週間程度で痛みがなくなることが多いため、矯正用のワックスや痛み止めの活用、痛くても食べやすいもので対処していくようにしましょう。

矯正方法によっても痛みの程度は異なります。

できるなら、なるべく痛みが少ない治療を受けたい方が多いでしょう。

痛みが少ない矯正方法が良い方はインビザラインを始めとするマウスピース矯正がおすすめでしょう。

矯正治療では患者さまの実際の痛みや不快感に応じて微調整したり、矯正方法を変更するケースも多くあります。

歯列矯正は、複数の矯正方法に対応でき、矯正中に発生するさまざまな治療の対応ができる総合矯正歯科を選びましょう。

芦屋M&S歯科・矯正クリニック理事長 松岡伸輔

インビザライン・プラチナ認定 芦屋M&S歯科・矯正クリニック理事長

国立鹿児島大学 歯学部卒業後、京都での10年間の勤務医を通して幅広い治療経験を積む。

2003年に兵庫県芦屋市で芦屋M&S歯科・矯正クリニックを開院。

「原因はわからないけど痛みや違和感がある」、いわゆる不定愁訴を総合的に原因特定していく治療を得意とする

モットーは“患者様、スタッフ、そして自分自身も笑顔で”

芦屋M&S歯科・矯正クリニックは医師全員がインビザライン治療(マウスピース治療)・小児矯正・咬合誘導で秀でているのが特徴。

地域に根差した通いやすい駅チカ歯科でありながら6人の歯科医が在籍する大型総合歯科医院。

インビザライン治療では1年間の症例数実績によって表彰される「プラチナステータス」に公式認定されています。

24時間予約可能!関西最高レベルの歯並び矯正なら芦屋M&S歯科・矯正クリニックにお気軽にご相談ください。

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