マウスピース矯正

マウスピース矯正10ブランド徹底比較!価格・適応・通院頻度のどれが重要?

インビザライン?キレイライン?費用や治療期間などマウスピース矯正の10ブランドを徹底比較
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インビザラインやキレイライン、マウスピース矯正ブランドにもいろいろあるけどどれがいいの?
プチ矯正であれば格安マウスピースで大丈夫?
マウスピース矯正の費用が安いと治療効果も薄いの?

マウスピース矯正は、目立たなく快適に治療ができると評判の歯科矯正法です。インビザラインやキレイラインなど、数あるブランドの中でどれを選ぶといいのか迷う方も多いでしょう。

自分の症例やニーズに合ったマウスピース矯正法を見つけることが、きれいな歯並びを実現する第一歩です。

今回の記事では以下の答えをご説明します。

  • マウスピース矯正を選ぶ3つのポイント
  • マウスピース矯正10ブランドの比較

簡単に特徴を比較できるので、自分に合ったブランドがわかるでしょう。

芦屋M&S歯科・矯正クリニック理事長 松岡伸輔

芦屋M&S歯科・矯正クリニック理事長の松岡です。

芦屋M&S歯科・矯正クリニックは2003年に兵庫県芦屋市で開院しました。医師全員がインビザライン治療(マウスピース治療)・小児矯正・咬合誘導で秀でています

インビザライン治療では1年間の症例数実績によって表彰される「プラチナステータス」に公式認定されています。

このブログで、インビザラインを始めとするマウスピース矯正、ワイヤー矯正など歯並びに関するさまざまな疑問にお答えします。もし、このブログで分かりにくい点がありましたら、お気軽にお問合せください。

マウスピース矯正ブランドを選ぶ方法

マウスピースはどれも透明で同じような形状に見えますが、治療方法や治療期間、そして治療効果はブランドによって大きな違いがあります。矯正歯科により取り扱うブランドも異なります。

今回は自分に合ったブランドを選ぶ際に役立つ3つのポイントを紹介します。

  1. 適応範囲は?
  2. 治療の値段・料金体系は?
  3. 定期的通院が必要か?

それぞれのポイントを説明します。

適応範囲は?

ブランド 全体矯正 部分矯正
インビザライン
キレイライン ×
スマイルトゥルー ×
Zenyum(ゼニュム) ×
マウスピース矯正ローコスト ×
DPEARL(ディパール) 
Oh my teeth
コレクトライン ×
hanaravi(ハナラビ)
ウィ・スマイル矯正

マウスピース矯正では、全体矯正も部分矯正も対応できるブランドがある一方で、部分矯正しかできないブランドもあります。各ブランドの対応状況を以下の表で示します。

上顎前突(出っ歯)など、前歯の歯並びだけを直したい場合は、部分矯正専門のブランドでも十分かもしれません。しかし、歯並びの悪さが中度や重度の場合は全体矯正が必要となります。

自己診断で部分矯正で十分と思っていたのに、実は全体矯正が必要、でもそのクリニックの取り扱うブランドが全体矯正に対応していないこともあり得るので注意しましょう。

自分がどの歯並びを治療したいのかよく考え、歯科医との相談のもと治療範囲に対応するブランドを選んでください。マウスピースの矯正はワイヤー矯正より歴史的に新しい矯正法です。

実際に矯正に使われてきた適応症例数が多いブランドを選ぶことが治療成功のカギとなります。症例数が少ない割に、メリットばかり強調する矯正法には注意が必要でしょう。

治療の料金体系の目安は? 

マウスピース矯正の料金体系は、あらかじめ料金が決まっている定額制と治療回数に応じて変動する回数制に大別できます。

傾向としては、軽度のみの歯列矯正は回数制、中度から重度の矯正は定額制を採用しているブランドが多いようです。

定額制

ブランド 費用目安
インビザライン 40万円~100万円
スマイルトゥルー 25万円~60万円
Zenyum(ゼニュム) 35万円
DPEARL(ディパール)  30万円~70万円
Oh my teeth 35万円~70万円
hanaravi(ハナラビ) 35万円~70万円

回数制

ブランド 代表的なコース 1回あたりの費用目安(代表的なコース)
キレイライン
  • 初回2万円
  • 2回目以降5万円
5万円
マウスピース矯正ローコスト(部分矯正)
  • 初回2万円
  • 2回目以降4万円
4万円
コレクトライン
  • 初回20,900円
  • 3回 102,300円
  • 追加1回 41,800円
41,800円
ウィ・スマイル矯正
  • 4回:10.78万円
  • 8回:23.1万円
3万円

いずれの料金体系にしても、詳細はそのブランドを扱う歯科医院にお尋ねください。

定期的通院が必要か?

ブランド 通院 備考
インビザライン 1.5〜2カ月に1度
キレイライン 1.5~3カ月に2度
スマイルトゥルー 2週間ごと
Zenyum(ゼニュム) オンライン診断で最低2回
マウスピース矯正ローコスト 2カ月に1度
DPEARL(ディパール) LINEによるサポート
Oh my teeth 不要 マウスピース到着後は原則不要
コレクトライン 2カ月に1度
hanaravi(ハナラビ) 不要 初回以降はLINEによるサポート
ウィ・スマイル矯正
  • 2~3カ月に1度
  • LINE・アプリ問い合わせサポートサービス

マウスピース矯正ブランドによって、通院が必要なタイプと、マウスピース製作時以外はほぼ通院が不要なタイプがあります。

定期通院が必要なタイプは、歯科医の定期チェックにより不測の事態でもすぐに対応可能できるので安心です。

難易度の高い矯正治療を受けている方や、治療に不安を感じる方におすすめでしょう。

通院しないタイプでは、オンラインツールやLINEによるサポートを歯科医から受けられるケースが多いようです。

定期的に通院する時間がない方や病院が遠い方におすすめでしょう。

関西随一の実力派プラチナ認定医芦屋M&S歯科・矯正クリニックに歯並び矯正をお気軽にご相談ください。

マウスピース矯正10ブランド徹底比較

これから、マウスピース矯正10ブランドを徹底比較します。

それぞれの特徴や強みを理解し、自分にピッタリのマウスピース矯正を選んでください。

  1. インビザライン
  2. キレイライン
  3. スマイルトゥルー(SmileTRU)
  4. Zenyum(ゼニュム)
  5. マウスピース矯正ローコスト
  6. DPEARL(ディパール) 
  7. Oh my teeth(オーマイティース)
  8. 通院回数はほぼゼロコレクトライン
  9. hanaravi(ハナラビ)
  10. ウィ・スマイル矯正

それぞれのブランドについて説明します。

インビザライン

世界100カ国以上の国々で提供されるインビザラインは、治療を受けた人の数が1,100万人を超え幅広い症例数を誇ります。(2022年4月時点)

提携クリニックは、全国で全国2,000院以上あり、まさにマウスピース矯正の代表格と言えます。

適用範囲は、数多くあるマウスピース矯正の中でも断トツに幅広く、以下のような症例にも対応可能です。

  • 奥歯を含む全体の歯並びを動かす必要がある
  • 抜歯を伴う

インビザラインの抜歯を伴う治療についてはこちらをご覧ください。

ワイヤー矯正や他の矯正法との併用による矯正症例数も、マウスピース矯正の中で群を抜いています。

群を抜いた症例数による適応範囲の広さゆえに、他のマウスピースブランドと比較して費用も高めです。

インビザラインの料金は定額制で、事前のプランニングで決まった費用以外は原則としてかかりません。

  • 全体矯正:80万円〜100万円
  • 部分矯正:40万円~50万円

インビザラインの部分矯正にかかる費用や期間についてはこちらをご覧ください。

担当医の治療計画に基づいて治療が行われ、通院の間隔は1.5〜2カ月に1回程度です。

インビザラインのおすすめポイント

  • 症例数が全世界で1,100万人超え
  • 通院の間隔は1.5〜2カ月に1回程度
  • ワイヤー矯正や他の矯正法との併用で幅広い症例に対応可能

キレイライン

キレイラインは、前歯12本の治療に特化したマウスピース矯正ブランドです。

提携クリニックは全国に合計64院あります(2022年4月時点)。

料金は以下のように選択できる回数制です。

  • 都度払い:初回2万円、2回目以降5万円(税抜)
  • 4回コース: 税込17.6万円
  • 7回コース: 税込31.9万円
  • 10回コース:税込46.2万円

通院目安は、上記都度払いの場合で45日に2度、回数コースの場合は3カ月に2度です。

キレイラインのおすすめポイント

  • 初回2万円から最短5カ月で治療終了
  • ホワイトニングも料金込み
  • 前歯12本の治療に特化したマウスピース矯正

スマイルトゥルー(SmileTRU)

スマイルトゥルー(SmileTRU)は、世界各国で実績のあるアメリカ発のマウスピース矯正ブランドです。

現状では、前歯のみ、または小臼歯(手前の方の奥歯)までが適応症例となっています。

導入している医院は全国に1,500医院以上と、インビザラインには及びませんが比較的多いと言えるでしょう。(2022年4月現在)

25万円~60万円程度の定額料金です。

アメリカの矯正歯科チームが治療計画を立て、日本国内で歯科技工士がマウスピースを製作してくれます。

スマイルトゥルーのおすすめポイント

  • 3Dデータをもとにアメリカの矯正専門医と共に診断
  • マウスピースは日本国内の歯科技工士が作製
  • 日本では部分矯正専門として提供

Zenyum(ゼニュム)

Zenyum(ゼニュム)とは、シンガポールの会社によるマウスピース矯正で、2021年11月に日本に上陸しました。

オンラインで、自分で撮影した現在の歯並びの写真を送信して無料診断を行うのが特徴です。

入力情報や写真をもとに提携クリニックの歯科医師が事前確認し、Zenyumのマウスピース矯正が適用できるかどうか判断します。

診断結果は営業日2〜3日以内に登録された連絡先に知らされます。

シンガポール、日本のほかには、香港、インドネシア、マレーシア、台湾、タイ、ベトナムなどアジア8カ国で展開しています。

費用は約34万円の定額制で、部分矯正のみの対応になるようです。

専用アプリを使って治療モニタリングとガイダンスの他、歯科医によるドクターチェックも受けられます。

Zenyum(ゼニュム)のおすすめポイント

  • 専用アプリによるカスタマーサポートとドクターチェック
  • オンラインでの無料診断で通院は最低2回
  • 部分矯正に対応の治療費:約32万円+初期検査費用約2万円

マウスピース矯正ローコスト

マウスピース矯正ローコストは、キレイラインと同じく前歯12本に特化した部分型マウスピース矯正です。

以下のように選べる回数制費用の低価格・短期間で対応してくれます。

  • 初回2万円
  • 2回目以降4万円(税抜き以下同様)
  • 8回 27万円
  • 16回 49万円

症例実績810件以上(2019年1月~2021年11月の実績)ある、ピュアリオ歯科・矯正歯科監修のマウスピース矯正です。

全国300院以上の歯科クリニックと提携(2022年4月時点)しています。

提携クリニックが近くにあれば、約2カ月に一度の通院もしやすいでしょう。

マウスピース矯正ローコストのおすすめポイント

  • 治療金額は月々3,000円から最短3カ月で治療完了
  • 通院頻度は約2カ月に一度
  • マウスピース矯正の症例実績810件以上

DPEARL(ディパール) 

株式会社フィルダクトのDPEARL(ディパール)は全体矯正の対応が可能ですが、特に軽〜中程度の症例を得意とします。

以下のように、矯正期間の長さに応じた定額料金となっています。

  • SHORT(~5カ月): ¥308,000
  • STANDARD(〜8カ月):¥429,000
  • LONG(~12ヵ月):¥554,400
  • HYBRID(〜15カ月):¥693,000

LINEを用いたオンラインサポート、月1回の通院によるオフラインサポートにより安心して矯正治療を受けられます。

DPEARL(ディパール)のおすすめポイント

  • LINE「Dpearl Support α」によるオンラインサポート
  • 月1回の通院
  • 3DプリンターやCADで安全かつスピーディな治療計画を作製

Oh my teeth(オーマイティース)

2020年にサービスが始まったOh my teeth(オーマイティース)は、歯形の3Dスキャンを行った後は通院不要なマウスピース矯正です。

主に軽度の前歯のがたつきや出っ歯に対応していますが、プロプランでは全体矯正にも対応します。

部分矯正(Basic)33万、全体矯正(Pro)66万円の定額料金制です。

無料で参加できる3Dスキャンには累計5,000人が参加し、希望者は1.5万人を突破しています(2022年1月1日時点)

治療中はLINEで24時間の相談を受け付け、ビデオ通話によるサポートもあります。

Oh my teeth(オーマイティース)のおすすめポイント

  • 歯型スキャンは矯正プラン契約に関わらず無料(平日21時まで)
  • 専属医療チームがLINEで24時間対応
  • 通院回数はほぼゼロコレクトライン

コレクトラインでは、完全国内生産を実現したマウスピースで、フィット感のあるマウスピースに定評があります。

以下のような回数制料金で、毎月の調整料や保定管理料は無料です。

  • 1回:20,900円(税抜き以下同様)
  • 3回:102,300円
  • 7回:266,200円
  • 追加1回:41,800円

患者の希望の予算に合わせて治療回数のプラン選択ができ、治療が始まってからの回数追加にも対応してくれます。

取り扱うクリニックは、まだ10医院程度です。(2022年4月現在)

コレクトラインのおすすめポイント

  • 完全国内生産でフィット感のあるマウスピース
  • 部分矯正専門
  • 医師に相談し予算に合わせた回数プランを選択できる

hanaravi(ハナラビ)

hanaravi(ハナラビ)は、矯正準備セットにより自宅で歯型を採取できるマウスピース矯正です。

取り扱いクリニックは東京・大阪・京都のみ(2022年4月現在)ですが、治療中の通院は初期の無料相談と診察時の1回のみとなります。

矯正期間中は、2週間に1度自分の歯並びの画像を歯科医に送り経過観察をしてもらいます。

専門のメディカルチームが、矯正中の悩みや疑問にLINEで対応してくれます。

以下のような矯正度合いに応じた定額料金です。
  • 軽度:33万円(税込 以下同様)
  • 軽中度:49.5万円
  • 中度以上:66万円

hanaraviのおすすめポイント

  • 矯正準備セット(税込3,300円)を使い自宅で歯型採取
  • 基本的に通院は1回のみ
  • ワイヤー矯正とのハイブリッドプラン

ウィ・スマイル矯正

ウィ・スマイル矯正は、矯正歯科医師と相談しながら治療期間を決めることができます。

マウスピース自体は、インビザラインなどの大手ブランドを使用します。

以下のように通院回数によって治療費が決まる「治療費定額制」を導入し、調整料・保定管理料は無料です。

  • 4回:10.78万円(税込 以下同様)
  • 8回:23.1万円
  • 12回:35.2万円
  • 無制限:66万円

毎月30名限定の「1回お試しプラン1,650円~」もあります。

ウィ・スマイル矯正のおすすめポイント

  • 治療期間を歯科医に相談の上選択できる
  • 毎月の調整料・保定管理料が無料
  • 1回お試しプラン1,650円~(毎月30名限定)

まとめ

マウスピース矯正には多くのブランドがあります。

ワイヤー矯正と比べると歴史が浅いので、症例実績が多いブランドを選ぶことが重要です。

プチ矯正くらいであればどのブランドでもOKと思う方も多いのではないでしょうか?

矯正開始時の口内環境、歯並びをどこまで治したいかの希望レベルによっては、格安ブランドでの部分矯正で十分かもしれません。

しかし、表面的な費用だけでブランドを選ぶと、矯正結果に満足できずさまざまな歯列矯正を繰り返す「歯並び難民」になりかねません。

自分の歯並びがどんな状態か、どんな矯正効果が期待できるのか、経験ある歯科医に相談してください。

矯正の際には、抜歯や虫歯治療など矯正以外の治療が必要なことも多くあります。

歯列矯正だけでなく、総合的な歯科治療の症例が豊富な、大型矯正歯科クリニックを選ぶことをお勧めします。

 

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