この記事の概要は?
インビザラインは世界で最も多い1,100万人以上の治療実績を誇るマウスピース矯正です。
痛みが少なく、取り外しが自分でできるのがメリットですが、1日22時間の着用が必要となっています。
インビザラインを検討中の方でも「1日22時間装着は無理かも…」「着け忘れてしまわないか不安」と心配な方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インビザラインで本当に22時間の着用が必要かどうか、なぜ指定時間の着用が必要なのか、着用時間が短くなった際のリカバー方法を解説していきます。
着用時間について悩んでいる方、心配な方はぜひ参考にしてください。
インビザライン矯正のメリット、デメリット、よくある疑問への答えについては以下の記事をご覧ください。
こちらにインビザラインでできること・できないことを把握したい方に必要な情報をまとめています。
インビザラインは22時間着用が絶対必要?
インビザラインは毎日22時間の着用が必要です。
矯正歯科によっては、20時間以上の着用であれば大丈夫と説明していると聞きます。
しかし、治療開始時のスケジュール通りに歯を動かすためには22時間の着用が推奨されています。
まずは、なぜ長時間の着用が必要なのか解説します。
なぜ22時間の着用が必要なの?
矯正治療では、歯の位置や角度を変えて歯並びを整えていきますが、そのためには歯に力をかけ続ける必要があります。
インビザラインのマウスピース(アライナー)は歯に力がかかるように1枚1枚作られており、着用している間だけ力がかかり歯を動かすことができる仕組みです。
そのため、長時間のマウスピース着用が欠かせません。
非着用の時間が長く続くと、歯が元の位置に後戻りしてしまいます。
元の位置にすぐ戻ってしまうということはありませんが、マウスピースをしていない間は元の位置に戻ろうとし続けます。
そのため、長時間の装着が必要なのです。
装着時間を守らないとどうなる?
装着時間を守らなかった場合には、以下の2つが懸念されます。
- 治療のスケジュールに遅れが出る
- マウスピースが合わなくなる
着用時間を守らなかった場合は治療に遅れが出てしまいます。
治療に遅れが出ると、追加で費用が必要になったり全体の矯正期間が伸びるなど患者さまの負担となるでしょう。
また、着用時間を守らないと治療計画にズレが生じ、マウスピースが合わなくなることもあります。
インビザラインは、10日〜2週間に一度新しいマウスピースへ移行しながら矯正していきますが、この日数は22時間着用をすることを前提に設定されています。
そのため、着用時間が不足すると、すべての歯が予定通り動くわけではないのでマウスピースが合わなくなってしまうのです。
最悪の場合、マウスピースの再作成が必要になるかもしれません。
矯正治療は医療保険が使えないため、決して安い費用ではありません。
そのため、治療期間中は着用時間を守るのがおすすめです。
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インビザライン22時間装着は無理と感じる5つの理由
インビザラインの22時間着用を難しくする理由は以下が考えられます。
- 違和感や痛み
- 上手く着用ができない
- 紛失してしまう
- 矯正がバレたくない
- 飲食・歯磨き以外は装着が必要
理由について1つずつ見ていきましょう。
違和感や痛み
矯正を始めたばかりや新しいマウスピースへ移行したばかりのときに、違和感を持ったり痛みを感じる方が多く、22時間の着用が無理という方も多いようです。
マウスピースは、10日~2週間後の歯の位置で作られているため、新しいマウスピースを着用すると多少の違和感や痛みは避けられません。
違和感や痛みは2〜3日で収まることがほとんどです。
インビザライン矯正期間中の痛みが生じやすいタイミングと対処方法については、こちらの記事をご覧ください。
上手く着用ができない
飲食のときにはマウスピースの破損を防ぐため、患者さま自身で取り外します。
つまり、1日3回食事を摂る方は3回着用しなおします。
マウスピースの着用が上手にできない方は、長時間の着用を無理だと感じる方もいるようです。
矯正がバレたくない
矯正がバレたくないというのも、インビザラインの長時間装着が難しいと感じる理由の1つです。
外出したり、仕事で他の人に会う日はマウスピースを着用したくないと思うようです。
しかし、インビザラインの透明マウスピースは厚さ0.5mmしかないため着用していることはほとんど他の方にはわかりません。
飲食・歯磨き以外は装着が必要
22時間着用するとなると、飲食と歯磨き以外はずっと着けている状態となります。
1日の中で3回の飲食と歯磨きを2時間でやらなければならず、無理と感じている方も多いようです。
インビザラインは食事だけではなく飲み物によっても取り外しが必要なシーンがあります。
インビザライン矯正期間中に気をつけるべき食べ物と飲み物の種類については、こちらの記事で解説しています。
基本的に水以外の飲み物は外す必要があり、飲食の後は歯を磨いてからマウスピースを着用しなければなりません。
しかし、マウスピースの着脱は慣れればさほど手間になりません。
サッと外して、おいしく食事を楽しめるのがインビザライン矯正の最大のメリットです。
着用時間を守るための4つのコツ
着用時間を守るためには以下のコツを組み合わせて頂くのがおすすめです。
- 規則正しい生活を送る
- アラームやリマインダーで着け忘れを防ぐ
- 歯を綺麗にするグッズを持ち歩く
- チューイーを使う
1つずつ詳しく解説していきます。
規則正しい生活を送る
インビザラインの着用時間を守るために、規則正しい生活を送るようにしましょう。
普段の生活に加えて、マウスピースを取り外したり着けたりする時間が必要となります。
朝決まった時間に起きると着用する時間などもしっかりと確保できます。
着け忘れを防ぐためにも、規則正しい生活を送ることが大切です。
アラームやリマインダーで着け忘れを防ぐ
スマートフォンのアラームやリマインダーのお知らせ機能を使ってつけ忘れを防ぐのも有効です。
スマートフォンは多くの人の身近にあるでしょう。
常に持ち歩いている方は、これらの機能を活用してみるのがおすすめです。
口の中をきれいにするグッズを持ち歩く
食事の後に忘れず歯磨きをする方は多いですが、コーヒーなどの水以外の飲み物を飲んだときにも口の中をきれいにする必要があります。
口の中の不快感やマウスピースへの色移りを気にしながらでは、長時間のマウスピース着用は難しいでしょう。
歯ブラシセットだけではなく、歯磨きの代わりとなるシートやマウスウォッシュなどのグッズを持ち歩くようにするとサッと歯をきれいにできます。
チューイーを使う
22時間着用するためには、着用にかける時間を少なくしたり、しっかりとマウスピースを着用する必要があります。
そのためにチューイーを持ち歩き、着用するたびに使うのがおすすめです。
マウスピースを着けているのにしっかりとはまっていない場合、力がかからず治療に遅れが出る可能性もあります。
歯並び全体に力がかかるようにチューイーを使って、マウスピースを着けるようにしましょう。
チューイーの使い方、選び方についてはこちらの記事で解説しています。
マウスピースを着用し忘れてしまったときのリカバリー方法は?
マウスピースを1日着用し忘れてしまったときのリカバリー方法として、以下の3つの方法をお伝えします。
- マウスピースをすぐに着用する
- 1つ前のマウスピースを持ち歩く
- 歯科医師に相談をする
それぞれの方法について説明します。
マウスピースをすぐに装着する
マウスピースを持っていて着用を忘れてしまっている場合には、気付いた時点ですぐに装着をするようにしましょう。
後戻りする可能性があると前の方で紹介しましたが、すぐに元に戻るわけではなく、少しずつ後戻りをします。
気付いた時点で手元にある場合には、すぐに着用するのがおすすめです。
1つ前のマウスピースを持ち歩く
1つ前のマウスピースをカバンなどに入れて持ち歩くのもリカバーするのに重宝します。
使い終わったマウスピースは捨てることなく、手元に取っておきましょう。
次のマウスピースに交換するまでの予備として使えるほかにも、紛失したときの予備にもなります。
歯科医師に相談をする
1日丸々着用し忘れてしまった場合や数日にわたって着用できなかった場合には、歯科医師に相談をするようにしましょう。
アドバイスや対処法を教えてもらうことができます。
まとめ:急なトラブルにも対処してくれる通院しやすい矯正歯科を選ぶ
インビザラインで22時間の着用ができない場合には治療のスケジュールに遅れが出たり、マウスピースが合わなくなったりします。
患者さまの管理や協力が必要なインビザラインは着用時間の確保が成功失敗を左右すると言っても過言ではありません。
着用し忘れてしまったり急に着用できない用事ができたなど急なトラブルにも対処ができるように、駅から近い・電話でも問い合わせできるなど通院しやすい矯正歯科を選ぶと安心です。
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