この記事の概要は?
二重歯列でお悩みの方、「見た目が気になる」「発音がはっきりしない」「歯磨きがしづらい」など、様々な不便を感じていませんか?
二重歯列は単なる見た目の問題ではありません。放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、顎関節症を引き起こしたりする可能性があるのです。
この記事では、二重歯列の原因から治療法、費用まで、歯科医の立場から詳しくお伝えします。正しい知識を得ることで、あなたに最適な対処法が見つかるはずです。美しい歯並びと健康的な口腔環境は、あなたの自信と笑顔を取り戻す大きな一歩となります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは、スタッフ自身の家族に提供したいと思えるような、質の高い治療を心がけています。日曜日も診療可能ですので、お忙しい方もぜひお越しください。笑顔の未来に向けて、一緒に歩んでいきましょう。WEBまたはお電話にて、お気軽にご予約ください。
八重歯や出っ歯など、自分の不正歯列がどの症状にあたるのか、原因が何かわかる記事を以下でまとめています。
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二重歯列とは?
二重歯列とは、歯が重複して生えている状態を指す専門用語です。テレビで頻繁にお見かけするお笑いコンビ ウエストランド井口浩之さんも二重歯列のようです。
「八重歯」も二重歯列の一形態として知られていますが、実は二重歯列にはいくつかの種類があります。
最も一般的なのは、永久歯が生えてくる際に、乳歯が抜けずに残ってしまうケースです。これにより、同じ位置に二列の歯が並んでしまうのです。
症状の特徴としては、見た目の問題だけでなく、機能面でも様々な影響が出ます。例えば、発音が不明瞭になったり、食べ物を噛むときに違和感を覚えたりすることがあります。また、歯並びが乱れることで、歯磨きが困難になり、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあります。
二重歯列の症状は個人差が大きいため、軽度なものから重度なものまで様々です。軽度の場合は、見た目以外にはほとんど問題がないこともありますが、重度になると咬み合わせの異常(不正咬合)を引き起こし、顎関節症などの深刻な問題につながる可能性があります。
二重歯列になる原因
二重歯列の原因は複雑で、単一の要因ではなく、複数の要素が絡み合って発生することが多いです。主な原因として以下の4つが挙げられます。
遺伝的要因と家族歴との関係
二重歯列には遺伝的な傾向があることが、多くの研究で明らかになっています。具体的には、顎の大きさや歯の数、形状などが遺伝的に決定される部分が大きいため、これらの特徴が二重歯列のリスクを高める可能性があります。
例えば、顎が小さめの遺伝的特徴を持つ場合、歯が正常に並ぶスペースが不足し、結果として二重歯列になりやすくなります。また、過剰歯(本来の歯の数よりも多く歯が生える状態)の傾向も遺伝することがあり、これも二重歯列の一因となります。
子供のころの指しゃぶりや爪噛み
幼少期の習癖も二重歯列の原因になり得ます。特に長期間続く指しゃぶりや爪噛みは、歯並びに悪影響を及ぼす可能性が高いです。これらの習慣は、歯や顎の正常な発育を妨げ、結果として二重歯列を引き起こすことがあります。
乳歯が残っている
乳歯の遺残(いざん)は、二重歯列の主要な原因の一つです。通常、永久歯が生えてくる際に乳歯の根が溶けて自然に抜け落ちますが、何らかの理由でこのプロセスが正常に進まないことがあります。
これらの問題は、定期的な歯科検診で早期に発見することができます。特にレントゲン検査は、歯の状態を詳細に把握するのに役立ちます。
乳歯の早期脱落
一方で、乳歯の早期脱落も二重歯列の原因となることがあります。乳歯は永久歯の正しい位置を確保するスペースキーパーの役割を果たしています。そのため、虫歯や事故などで乳歯が早く抜けてしまうと、その役割を果たせなくなってしまうのです。
また、もし乳歯が早期に脱落してしまった場合は、すぐに歯科医院を受診し、適切な処置(スペースメインテナーの装着など)を受けることをおすすめします。
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二重歯列を放置するリスクは?
二重歯列は、単に見た目の問題だけではありません。放置することで、口腔内の健康から全身の健康まで、様々な面で深刻な影響を及ぼす可能性があります。
発音や咀嚼への影響
二重歯列を放置すると、まず顕著に現れるのが発音や咀嚼(そしゃく)への影響です。歯並びが乱れることで、舌の動きが制限され、正確な発音が困難になることがあります。
特に「さ行」や「た行」の発音が不明瞭になってしまう方が多いようです。
また、咀嚼の面では、食べ物を十分に噛み砕けないことで、消化器系統に負担がかかる可能性があります。
これらの問題は、単に不便というだけでなく、長期的には栄養摂取の偏りや社会生活への悪影響につながる可能性があります。
虫歯や歯周病リスクの増加
二重歯列の状態では、歯と歯の間に食べカスが溜まりやすくなります。通常の歯ブラシでは届きにくい部分が増えるため、口腔内の衛生状態を保つことが難しくなるのです。
歯の重なり部分に食べカスが溜まり、結果として虫歯と歯周病を発症してしまうこともあります。
虫歯や歯周病は、放置すると歯の喪失につながる可能性があります。
顎関節症や頭痛などの健康リスク
二重歯列による不正咬合(ふせいこうごう)は、顎関節に過度な負担をかけることがあります。その結果、顎関節症を引き起こす可能性が高まります。
顎関節症の代表的な症状には以下があります。
- 顎の痛み
- 開口障害
- 顎がカクカクと音を立てる(顎関節雑音)
さらに、顎の問題は頭痛や肩こり、耳鳴りなど、一見歯とは関係ないように思える症状にもつながることがあります。
また、不正咬合による顎への負担は、長期的には顎の変形や顔のゆがみにつながる可能性もあります。これは見た目の問題だけでなく、さらなる健康上の問題を引き起こす可能性があります。
二重歯列の矯正方法と注意点
二重歯列の矯正は、患者さん一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせて、最適な方法を選択する必要があります。
矯正装置の種類とそれぞれの特徴
二重歯列の矯正には、主に以下の装置が用いられます。それぞれに特徴があり、症状の程度や患者さんの希望によって選択します。
ワイヤー矯正
最も一般的な矯正方法です。歯に小さな金属やセラミックの装置(ブラケット)を取り付け、それらをワイヤーでつないで歯を動かします。
特徴:
- 効果が高く、複雑な歯列の問題にも対応できる
- 治療期間中は目立つため、見た目を気にする方には不向き
- 食事制限がある(硬いものや粘着性の食べ物を避ける必要がある)
マウスピース矯正(インビザライン等):
透明なポリウレタン製、またはプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法です。2週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換していきます。
特徴:
- 目立たず、外すこともできるので社会人に人気
- 軽度から中重度の二重歯列に適している
- 食事時に外すので食事制限が少ない
- 自己管理が重要(1日20〜22時間の装着が必要)
治療期間の目安
二重歯列の矯正にかかる期間は、症状の程度や選択した矯正方法によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
- 軽度の二重歯列:約1年〜1年半
- 中度の二重歯列:約1年半〜2年半
- 重度の二重歯列:約2年半〜3年以上
ただし、これらはあくまで目安であり、個人差が大きいことを覚えておいてください。
抜歯が必要なケースと判断基準
二重歯列の矯正で抜歯が必要になるケースがあります。主な判断基準は以下の通りです。
- 顎が小さすぎる、または歯が大きすぎる
- 前歯が大きく突出している
- 虫歯や歯周病が進行している歯がある
- 本来あるべき数以上の歯(過剰歯)がある
抜歯の判断は慎重に行う必要があります。最新の3DシミュレーションやAI診断を活用し、抜歯の必要性を詳細に検討します。
矯正後の後戻りを防ぐためのリテーナーの重要性
矯正治療が終了しても、そこで終わりではありません。矯正後の「後戻り」を防ぐために、リテーナー(保定装置)の使用が非常に重要です。
リテーナーには主に以下の種類があります。
- 取り外し式リテーナー:就寝時や家にいるときなど指定された時間に装着
- 固定式リテーナー:歯の裏側にワイヤーを接着し、常時装着
リテーナーを適切に使用した患者さんの多くは、きれいな歯並びを維持できます。一方、リテーナーの使用を怠った患者さんの中には、数年後に再び矯正が必要になるケースも多いです。
二重歯列の矯正にかかる費用の詳細
二重歯列の矯正費用は、症状の程度や選択する治療法によって大きく異なります。以下に、一般的な費用の目安を示します。ただし、これらは平均的な金額であり、実際の費用は歯科医院や地域によって変動することをご了承ください。
ワイヤー矯正 |
マウスピース矯正(インビザライン等) |
|
---|---|---|
軽度 |
約30万円〜50万円 |
約50万円〜80万円 |
中度 |
約50万円〜100万円 |
約80万円〜100万円 |
重度 |
約100万円〜150万円 |
約80万円〜100万円 |
初期費用と追加費用の内訳
矯正治療の費用は、大きく分けて初期費用と追加費用に分類されます。
初期費用の内訳は以下です。
- 診断料:約1万円〜3万円
- 検査料(レントゲン、CT撮影、型取りなど):約2万円〜5万円
- 治療計画立案料:約2万円〜5万円
- 装置代:治療法により異なる
追加費用の内訳は以下です。
- 定期的な調整費用:1回あたり約5,000円〜1万円
- ワイヤーやゴムの交換費用:必要に応じて
- リテーナー代:約3万円〜10万円
費用を抑えるためのポイントと注意点
矯正治療は決して安くはありませんが、以下のポイントを押さえることで、ある程度費用を抑えることができます。
- 早期発見・早期治療:症状が軽いうちに治療を始める
- 複数の歯科医院を比較する:ただし、単に安いからという理由だけで選ばず、医師の経験や設備なども考慮しましょう。
- 分割払いの利用:多くの歯科医院では分割払いのオプションがあります。
- 医療費控除の利用:機能性向上のための矯正治療費であれば医療費控除の対象となることが多いです。
注意すべき点もあります。例えば、極端に安い矯正治療を謳う医院には要注意です。適切な治療を行うためには一定の費用が必要であり、過度に安い治療では十分な効果が得られない可能性があります。
二重歯列矯正に保険が適用される適用条件
一般的に、審美的な目的での歯列矯正は保険適用外となりますが、二重歯列の中でも特定の条件を満たす場合は、保険が適用される可能性があります。
- 上顎前突(出っ歯)で、上下の歯のずれが著しい場合
- 下顎前突(受け口)で、咬み合わせに重度の問題がある場合
- 開咬(前歯が閉じた時に接触しない状態)が重度の場合
- 顎の変形を伴う二重歯列であること
- 咀嚼や発音に著しい障害があること
- 年齢が18歳未満であること(原則として)
ただし、保険適用となるケースは限られており、多くの二重歯列の矯正は自費診療となります。また、保険適用となる場合でも、治療方法や使用する装置に制限があることがあります。
まとめ
二重歯列は見た目の問題だけでなく、口腔の健康や全身の健康にも影響を及ぼす可能性がある重要な歯科的課題です。早期発見・早期治療が鍵となり、適切な矯正治療を受けることで、美しい歯並びと健康的な口腔環境を手に入れることができます。
治療方法は個々の症状や生活スタイルに合わせて選択でき、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあります。
二重歯列でお悩みの方は、ぜひ弊院の経験豊富な歯科医にご相談いただき、あなたに最適な治療プランを見つけてください。適切な治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、あなたの健康と自信を取り戻す大切な一歩となるはずです。
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よくある質問
二重歯列の矯正は何歳までに始めるべきですか?
二重歯列の矯正に年齢制限はありませんが、早期発見・早期治療が理想的です。一般的に、永久歯が生え揃う12〜14歳頃から治療を始めるケースが多いです。この時期は顎の成長が活発で、矯正効果が高いとされています。
ただし、大人になってからの矯正も十分に効果があります。実際に、20代、30代、さらには40代以降で矯正を始める方も増えています。年齢に関わらず、以下のポイントを覚えておきましょう:
- 早期治療のメリット:治療期間が短縮される可能性がある
- 成人の矯正:骨の硬さから治療期間が長くなる傾向がある
- 健康上の懸念:年齢に関わらず、放置することでリスクが高まる
結論として、二重歯列に気づいたらできるだけ早く専門医に相談することをおすすめします。あなたの年齢や症状に合わせた最適な治療計画を立てることができます。
二重歯列の矯正にかかる費用を抑える方法はありますか?
二重歯列の矯正費用を完全に無くすことは難しいですが、いくつかの方法で費用を抑えることができます:
- 早期治療:症状が軽いうちに治療を始めることで、総費用を抑えられる可能性があります。
- 分割払いの利用:多くの歯科医院で分割払いのオプションがあります。月々の負担を軽減できます。
- 医療費控除の活用:年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で税金の還付を受けられる可能性があります。
費用を抑えることは大切ですが、質の高い治療を受けることも重要です。安さだけで選ばず、医師の経験や設備なども考慮に入れてください。長期的な視点で、最適な治療を選択することが、結果的には最も経済的な選択となる可能性が高いです。
二重歯列の矯正中は食事に制限がありますか?
ゴムかけを効率的に続けるためのコツはいくつかあります:
- 日課との連携:歯磨きや就寝前のルーティンにゴムかけを組み込む
- リマインダーの活用:スマートフォンのアラーム機能や視覚的リマインダーを使用
- 予備の準備:外出先でも交換できるよう、常に予備のゴムを携帯する
- 正確な装着:鏡を見ながら正しい位置に装着する習慣をつける
- 定期的な確認:食事後や就寝前など、定期的に装着位置を確認する
これらの方法を組み合わせることで、ゴムかけを習慣化し、効果的な矯正治療を続けることができます。困難を感じた場合は、歯科医に相談し、個々の生活スタイルに合わせたアドバイスを求めることが大切です。
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