この記事の概要は?
インビザラインGoって何?
普通のインビザやインビザライン・ライトと何が違うの?
インビザラインGoの注意点は?
前歯だけを矯正できるインビザラインとして2018年に登場したインビザライン Goに関する問い合わせが当院でも増えています。
インビザライン Goは適応症例が限られますが、患者さまのご希望と現在の口内環境に合えば、安価・短期間で理想の歯並びを手に入れられるおすすめの矯正法です。
今回はインビザライン Goと通常のインビザライン、インビザライン・ライトを比較しながら以下の点を分かりやすく説明します。
- インビザライン Goのメリット
- 注意点
- 治療の流れ
矯正歯科に行く前にサッと読んで、インビザライン Goの矯正を検討するために必要なことがすべてわかります。
こちらにインビザラインでできること・できないことを把握したい方に必要な情報をまとめています。
インビザライン Goとは?
インビザライン Go(旧iGO)は、インビザライン矯正の中で前歯部を対象にした歯列矯正システムです。
以下のように、前歯(中切歯)から、奥歯2本(親知らずを含めれば3本)を除く第二小臼歯までが矯正の対象になります。
インビザライン矯正なので、アライナーとも呼ばれる透明の取り外し可能マウスピースを装着して歯並びを矯正するシステムです。
軽度の前歯のズレや隙間の矯正など、歯並びの乱れが軽度の方の歯牙移動に使用されます。
マウスピース矯正のワールドスタンダードであるインビザラインの矯正システムを、前歯だけの軽度矯正に照準を絞って低価格で提供できるおすすめの矯正方法です。
インビザライン・フル、インビザライン・ライトとの違いは?
インビザラインの歯列矯正システムには、インビザライン Goのほかに、通常のインビザライン(インビザライン・フル)や、軽度の歯並び矯正を対象としたインビザライン・ライトがあります。
自分の理想の歯並びを矯正歯科で説明すれば、どのシステムを用いるのがベストか現在の口内環境に基づいて歯科医が判断できます。
判断の際には高精度の3Dスキャンを用いて、矯正後の歯並びを実際に映像で見ながら正確に確認できるのがインビザライン共通の大きなメリットです。
各システムの主要な相違点は以下です。
比較項目 |
インビザライン Go |
インビザライン・ライト |
インビザライン・フル |
---|---|---|---|
矯正対象 |
奥歯2本を除く10本 |
すべての歯 |
すべての歯 |
最大枚数と矯正期間 |
20枚 約10カ月 |
14枚 約7カ月 |
制限なし 通常2年程度 |
対象症例 |
前歯のみ矯正 |
全体の歯並びを少し矯正しながら前歯を中心に矯正 |
幅広い |
費用 |
40万~55万円 |
50万~60万円 |
80万~100万円 |
矯正可能年齢 |
12歳以上 |
12歳以上 |
12歳以上 |
第二大臼歯(十二歳臼歯とも呼ばれる最奥の歯)が生えて、永久歯がそろう時期から矯正可能です。
通常のインビザライン(インビザライン・フル)の特徴、矯正方法については以下の記事で詳しく説明しています。
インビザライン・ライトの特徴、矯正方法については以下の記事で詳しく説明しています。
インビザライン矯正プラチナ認定の芦屋M&S歯科・矯正クリニックのオンライン予約はこちらです。
インビザライン Goはこんな方におすすめ
インビザライン Goは以下の方におすすめの矯正方法です。
- 矯正期間を短く終えたい・低価格で矯正したい方
最大枚数20枚と少ないので、2週間ごとの交換とすると約10カ月で矯正期間が終了します。
枚数が少なく、矯正期間が短ければ矯正費用も安くなります。
逆に言えば、インビザラインGoは約10カ月で矯正可能と歯科医が判断した症例のみ使用可能です。
通常のインビザライン(インビザライン・フル)の矯正期間についてはこちらの記事で詳しく説明しています。 - 出っ歯(上顎前突)で悩んでいる方
インビザラインで出っ歯を治す方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています
- 前歯の重なり、隙間で悩んでいる方
- 前歯のデコボコで悩んでいる方
- 前歯が傾いている、ねじれている方
- 前歯の噛み合わせがよくない方
- 八重歯が出っ張っていたり、ねじれていたり、引っ込んでいる方
インビザラインで八重歯を治療する費用や期間・矯正方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
- ラミネートべニア・かぶせ物・インプラントの治療効果を高めたい方
前歯の表面にセラミックのプレートをかぶせる審美治療ラミネートべニアでは、プレートをはめるスペースを調整するためにインビザライン Goを使用することがあります。
また、補綴(かぶせ物)やインプラント治療も適切な位置に歯やスペースがないと美しく、機能的な形にすることができません。
スペースを作るためにインビザライン Goを使用することがあります。
- 奥歯は動かしたくない方
奥歯を含める全体の歯列矯正を行うと、奥歯の噛み合わせの変化により噛みしめる際に違和感を持つ方がいます。
ほとんどの場合は慣れるまでの一時的な症状ですが、インビザライン Goは奥歯の移動が発生しないので噛み合わせの違和感がほぼ生じません。
インビザラインで噛み合わせが悪く感じる時の対処法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
インビザライン Goには、通常のインビザラインと共通の以下のメリットがあります。
- 透明のアライナーなので矯正中であることがバレにくい
- 取り外しできるので、歯磨き・食事が通常通り行える
- 矯正中の痛みや違和感が少ない
インビザラインで痛みや違和感が出るタイミングについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
- 金属を使わないので金属アレルギーの心配がない
- 3Dスキャンシステム
インビザラインが持っている全世界800万人以上の矯正症例データをもとに、歯を最短ルートで無理なく動かす方法を解析できるのは大きなメリットです。
これらのメリットを活用したいと考える方にインビザライン Goはおすすめです。
インビザライン Goの注意点
インビザライン Goを使用するにあたっては、以下のポイントに注意してください。
と言っても、信頼できる矯正歯科であれば歯科医に任せれば問題ない内容です。
歯並びによってはインビザライン Goで治療できないことがある
インビザライン Goは、前歯の軽度な歯並びの不正にのみ対応しています。
全体的な噛み合わせに問題があったり、前歯の不正咬合の状態がひどい場合には適用できません。
以下がインビザライン Goを用いた場合の、歯並びの最大移動量目安です。
- 歯の重なりや隙間:7㎜程度
- 顎の拡大:4㎜程度
- 歯の垂直的な移動:5㎜程度
- 前歯の中心(正中線)の移動:1mm程度
また、抜歯が必要になる歯並び矯正にはインビザライン Goを使用できません。
抜歯が必要な場合は、通常のインビザラインを検討しましょう。
抜歯が必要な歯並びでもインビザライン矯正が可能な理由については以下の記事で詳しく説明しています。
患者様本人は、前歯だけの問題と思っていても、歯科で口内環境を全体的に判断すると抜歯が必要になったり、奥歯の移動が必要になったりすることもあります。
「矯正費用が安い」、「矯正期間が短い」という理由だけでインビザライン Goを無理に使用しても、理想の歯並びは得られません。
結局インビザライン・フルやワイヤー矯正を受け直して、費用も期間も余計に必要になる事態は避けてください。
総合的にベストな矯正の選択肢を提案できる、経験豊富な矯正歯科医を選びましょう。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、インビザラインはもちろん、様々な歯列矯正法を提案でき、各歯科分野のエキスパートがそろう総合歯科医院です。
治療を受けられる医院が限られている
インビザライン Goは2018年に日本に紹介された比較的新しい矯正方法です。
最新の矯正治療法であるため、導入していない矯正歯科もまだあります。
「前歯だけを少し治したい」と検討中の方は、インビザライン Goを取り扱っている矯正歯科を選びましょう。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、インビザライン Goはもちろん、より程度の重い歯並びを矯正できるインビザライン・ライトやインビザライン・フルの矯正実績も豊富です。
決められた通りに装着しないと効果が出ない
インビザライン Goも、通常のインビザラインと同じように一定時間以上装着していないと効果を発揮できません。
軽度の矯正だからと言ってアライナーの着用を忘れてしまったり、1日の装着時間が短かったりすると効果が現れず、治療期間が長引いてしまいます。
1日20時間以上の決められた装着時間をしっかりと守りましょう。
インビザライン Go矯正の流れ
インビザライン Goの適用可否は、対応歯科に備え付けの専用アプリで口腔内写真を撮るだけで判断できます。
その場ですぐに適応可能かの判定が出るので、患者側の負担もありません。
ただし、事前の処置が必要になる虫歯や歯周病などの問題がないかどうかは別途診断が必要になります。
専用アプリによる判断、及び口腔内の状態を基に矯正医が適応できると判断した場合は、通常のインビザラインと同様に専用のデジタルスキャナーで型取りを行い、3D解析ソフト「クリンチェック」で治療計画を立てます。
治療計画を基にアライナー(マウスピース)が製作され、アライナーは1週間から2週間で交換しながら矯正していきます。
最終的な目標とする歯列に並べ終えたら、保定(後戻りを防ぐ)のためにリテーナーを製作、装着し、矯正治療は終了です。
保定期間は、食事・歯磨き以外の時間は常にリテーナーを装着すると後戻りを防止できます。
その後は寝る時のみなど、徐々に減らしてかまいません。
治療後のリテーナーが必要な理由と装着期間については以下の記事で詳しく説明しています。
インビザライン Goの費用
インビザライン Goの費用相場は、歯科によって異なりますが40万円~55万円が多いようです。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでのインビザライン Go料金は514,250円です。
調整費用や保定費用での追加料金はかかりません。
インビザラインで全体矯正する場合の費用は80万円〜100万円が一般的ですので、インビザライン Goを使えば大幅に費用をセーブできます。
インビザライン矯正の費用内訳、費用を抑える方法については以下の記事で詳しく説明しています。
インビザライン Goを含め、歯科の審美治療は原則として保険適用外です。
調整費用、保定費用等は含まれない歯科医院もあるので、トータルでいくらかかるのか事前に確認しましょう。
【まとめ】インビザライン Goで低負担の歯並び矯正
インビザライン Goは比較的新しい矯正方法なので、信頼できる病院選びが非常に大切です。
また、あくまでも症例を限定した適用なので、インビザライン Goを使えなかった場合にも対応できる歯科としての総合対応力が問われます。
最新の年間施術実績を調べて、実績が多い病院を選びましょう。
ネットを見ると「インビザラインの実績が豊富で…」と宣伝するクリニックが沢山あるので、判断に迷いますね。
コツは、インビザライン公式サイトから信頼できるインビザライン認定歯科を探すことです。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、インビザライン公式サイトに「インビザラインで歯列矯正ができる歯科医院」として登録されています。
関西エリアでも随一の症例実績で、公式プラチナ認定をいただいていますので、歯並びのことでお悩みがあればお気軽にお問合せください。
インビザライン矯正プラチナ認定の芦屋M&S歯科・矯正クリニックのオンライン予約はこちらです。