この記事の概要は?
- インビザライン矯正期間の平均は?
- リテーナーってどれくらいの期間がかかるの?
- 抜歯やデコボコな歯並びだと治療期間が延びるの?
- インビザラインの治療を短期で終わらせるコツは?
この記事では、インビザライン矯正にかかる標準的な期間や、治療を確実に進めるためのポイントを、インビザラインプラチナ認定医の経験に基づいてご説明します。治療開始前の不安を解消し、ご自身に合った矯正計画を立てるためにぜひご活用ください。
インビザラインに向いている人・不向きの人、施術の流れ、気になる費用については以下の記事をご覧ください。
こちらの記事でインビザライン矯正のメリット・デメリット、向いている症例・向いていない症例について詳しく説明しています。
インビザライン矯正の期間は?
インビザライン矯正の期間は平均して1年半から3年程度です。矯正する箇所の歯並び状態や本数によって異なります。
軽症であれば1年以内で終了するケースもあります。
治療が終わってキレイに歯が並んだら、歯をリテーナーと呼ばれる保定装置で固定していきます。リテーナーの装着時間は、初めの2年ほどは食事•歯磨き以外の時間は常に装着していただきます。
その後は寝る時のみなど、徐々に減らしてもかまいません。
矯正に2〜3年かかる従来のワイヤー矯正と比べて、同期間か少し短いくらいの治療期間で終わります。しかも、インビザライン矯正はマウスピース装着時の痛みや違和感が少なく、矯正中もより快適に過ごせます。
インビザライン以外のマウスピースは矯正シミュレーションの精度がまだまだ低く、インビザラインと比べると期間予想が困難です。
日本アライナー矯正歯科研究会でも以下のように説明されています。
コンピューターによる矯正移動シミュレーションは全世界200万人以上の過去の矯正臨床データを分析して、一人一人に合った治療計画を立てます。
正確かつ無駄な動きがないため、目標となる歯の位置まで最短距離で歯を動かすことができます。 そのためトータルの治療期間は従来の装置とほとんど変わらないか、 症例によっては早くなる場合もあるのです。
つまり、インビザラインは年を経るごとにますます精度が上がり、必要な治療期間も短くなっているのです。
インビザラインはマウスピースで少しずつ歯を移動
インビザライン矯正は、複数のマウスピースを段階的に使って歯を動かしていきます。マウスピース1枚で動かせる歯の距離は最大でも0.25mmほどです。
インビザラインで使うマウスピースの平均枚数については以下の記事で詳しく説明しています。
マウスピースは約10日〜2週間に1度の頻度で取り替えます。歯を1mm動かすのに2ヶ月程度かかることになります。
それ以上大きく動かすために力を加えすぎると、マウスピースが破損しかねません。そうなると、歯を支える骨や歯茎、神経まで傷つけ治療を長引かせることになるでしょう。
安全にしっかり歯を動かすためには、長い時間が必要であることを理解しましょう。インビザラインで変化をいつから実感できるかについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
リファインメントによる微修正は必要
リファインメントとは、以下のような場合に再度治療計画を立て、追加でマウスピースを作成する工程です。
- 当初の計画とは歯の動きが異なる
- 歯の並びを修正する必要が出た
インビザライン矯正をする8割以上の患者がリファインメントを必要とします。
マウスピースの数ミリの誤差を修正し、最終的に目標とする歯並びになるよう矯正を進めます。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックではリファインメントは当初の治療費用に含まれます。
関西随一の実力派プラチナ認定医芦屋M&S歯科・矯正クリニックに歯並び矯正をお気軽にご相談ください。
こんな人は矯正治療期間が通常より長くなるかも
以下の理由でインビザライン矯正の期間が長引く場合があります。
- 抜歯をした
- 歯並びが極端にデコボコ
- マウスピースの装着時間が短すぎる
- マウスピースを紛失した
- 治療中に虫歯や歯周病が発生した
抜歯をした
抜歯をして歯並びに抜けがある場合、通常より治療期間が長くなります。抜いた歯のスペースを埋めるため、残った歯を余分に動かす必要があるからです。
そのため、歯の移動距離が増えることになり、結果として矯正期間を延ばしてしまいます。
歯抜けが複数個所ある場合は、インビザライン矯正だけでは対応できない可能性もあります。また、歯並び矯正をするにあたって抜歯が必要なこともあります。
ワイヤー矯正などを併用した治療も可能なので矯正歯科医に相談してみましょう。
歯並びが極端にデコボコの場合
デコボコ歯並び(叢生(そうせい)の度合いがきつい場合も、インビザライン矯正の期間が通常より長くなります。歯が大幅にずれているので、理想の位置に動かすのには時間がかかります。
ずれ具合によりますが、歯を並べるスペースがないと抜歯も必要になるでしょう。重度の叢生の場合インビザライン矯正が適応にならないこともあります。
まずは信頼できる矯正歯科医に相談してみましょう。
マウスピースの装着時間が短すぎる
マウスピースの装着時間が短すぎると、インビザライン治療が大幅に延びる原因となります。マウスピースの着け忘れは誰にでもありますが、度重なる場合は要注意です。
インビザライン矯正では、複数のマウスピースを段階的に使用します。仮に1日でも着け忘れがあると、スケジュール通りに歯が動きません。
次のマウスピースに交換する際、痛みや違和感が出る場合もあります。最悪の場合、マウスピースが合わないため1から作り直しになりかねません。
1日20時間以上の装着時間を決め、それを習慣化しましょう。
マウスピースを紛失した
マウスピースの紛失も、インビザライン矯正期間を大幅に延ばす原因になります。外食の際に、マウスピースを外した後そのままお店に忘れてしまう方も多いようです。
紛失による未装着の時間ができると、計画通り歯の移動ができず治療期間を延ばします。最悪の場合、マウスピースを新しく作り直しもう一度治療をやり直すことにもなりかねません。
紛失に気づいたらすぐに主治医の先生に連絡しましょう。何よりも紛失しないよう細心の注意を払いましょう。
治療中に虫歯や歯周病が発生したから
インビザライン矯正中に口内トラブルが発生すると、治療期間が延びることがあります。虫歯
- 歯周病
- 詰め物やかぶせ物のやりかえ
上記の治療により、マウスピースを装着できなくなり口内環境が大きく変わるかもしれません。
無事に治療が終わっても、再び同じマウスピースを使用できない可能性も出てきます。
その場合は、改めて型取りをするので治療工程のやり直しが必要となるでしょう。
インビザライン矯正を短期間で終わらせる3つのコツ
インビザライン矯正を短期間で終わらせるコツをご紹介します。
- マウスピースを決められた時間に装着する
- 調整のためにきちんと定期通院する
- 口内ケアとマウスピース洗浄を怠らない
マウスピースを決められた時間に装着する
治療が計画通りに進むために、マウスピースは一日20時間以上装着しなければなりません。マウスピースは自分で取り外せるのがメリットです。
でも再装着を忘れると一日の装着時間を確保できなくなります。毎日決められた時間にマウスピースを装着できるよう、自己管理をしてください。
マウスピースを所定の場所に保管することで、定時の装着と着け忘れの防止にもつながります。
口内ケアとマウスピース洗浄を怠らない
矯正期間中は、口内ケアとマウスピースを洗浄し清潔に保ちましょう。インビザラインを外して飲食するよう心がけてください。
マウスピースを着けたまま飲食できるものについては以下の記事で詳しく説明しています。
食後は歯磨きに加え、歯間ブラシなどで口内ケアをしましょう。マウスピースは洗浄してから装着しましょう。
口内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病を防ぐことができます。通院の際、歯ブラシや磨き方の指導を受けることもお勧めします。
マウスピースを清潔に保つための正しい洗浄方法をこちらで説明しています。
調整のためにきちんと定期通院する
インビザライン矯正では、1ヶ月半から2ヶ月ごとに歯の動きを確認し調整します。
歯の動きが治療計画通りでないと、追加のアタッチメントやマウスピースが必要になることがあります。
でも早期であれば追加の治療期間も短くて済みます。定期検診の際、虫歯の有無なども確認できるでしょう。
定期的な検診の日付をカレンダーに記入し、忘れずに通院しましょう。
まとめ
インビザライン矯正は、平均1年半から3年程度で理想の歯並びを実現できる治療法です。ただし、お一人おひとりの歯並びの状態や生活習慣によって、より適切な治療方法や期間が異なることもあります。
まずは経験豊富な矯正歯科専門医による診断を受け、ご自身の状態に合った治療計画についてご相談されることをお勧めします。詳しい診断と丁寧な説明を受けることで、より安心して治療をスタートすることができます。
よくある質問
インビザライン矯正は従来のワイヤー矯正より治療期間が短いですか?
インビザライン矯正の標準的な治療期間は1年半から3年程度で、従来のワイヤー矯正(2~3年)と同程度か、場合によってはやや短くなります。ただし、個々の歯並びの状態によって期間は変動します。また、マウスピースの装着時間を守ることで、より確実に治療を進めることができます。
リテーナー(保定装置)はどのくらいの期間つける必要がありますか?
リテーナーは最初の2年程度は食事・歯磨き以外の時間に常時装着が推奨されます。その後は就寝時のみなど、徐々に装着時間を減らすことができます。ただし、歯並びの安定度合いによって個人差がありますので、担当医の指示に従って装着期間を調整していくことが大切です。
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