この記事の概要は?
インビザラインのマウスピースは最終的に何枚必要?
どんな時に途中で追加するの?
インビザライン矯正では、マウスピースを追加する「リファインメント」を行うことがあります。
最初の治療計画とずれてしまったときは、マウスピースを追加しなければなりません。
と言ってもネガティブなことばかりではなく、矯正途中で歯並びの理想が変わった場合にもリファインメントで対応可能です。
およそ8割の患者様がリファインメントで追加のマウスピースを製作します。
インビザライン矯正で必要なマウスピースの平均枚数、追加する場合の費用、できるだけ少ない枚数で終わらせる方法について専門医としてわかりやすく説明します。
インビザラインを初めてご検討の方に必要な情報をこちらの記事にまとめています。
インビザラインで使うマウスピースの平均枚数は?
歯を理想の歯並びにするまでに必要なマウスピースの平均枚数は、40~50枚と言われています。
症例や動かす歯の本数、歯の移動距離、交換頻度などによって幅がありますが、平均的な内訳は以下です。
- 最初の治療計画で作成するマウスピース:約30〜60枚程度
- 追加(リファインメント)で作成するマウスピース:約15〜30枚程度
ちなみに、インビザラインで矯正効果を実感でき始めるのは平均して20枚目を超えたあたりと言われています。
インビザラインは何枚目から効果を実感できるかについては以下の記事で詳しく説明しています。
追加を決めるタイミングは、矯正治療の中期以降に入るケースがほとんどです。
きれいに歯が動いたように見えても、奥歯が微妙に噛み合っていないことがあります。
ただの見た目だけではない完璧な歯並びにするために、噛み合わせの調整は大事な工程です。
ほとんどの方は2回ほどマウスピースを追加して、微小な調整を行います。
矯正が終わってから噛み合わせが悪くて体調不良が続くことにならないように、しっかり噛み合わせは整えましょう。
インビザライン矯正期間の平均については以下の記事で詳しく説明しています。
インビザラインの最大枚数はシステムによって違う
インビザライン矯正はシステムによって、適応範囲や適応症例、マウスピースの最大使用枚数が違います。
以下の表はインビザラインの各システムについてまとめたものです。
システム |
適応範囲 |
適応症例 |
最大使用枚数 |
---|---|---|---|
インビザライン・フル(通常) ※詳細説明記事はこちら |
全顎 |
軽度~重度の不正咬合 |
無制限 |
インビザライン・ライト ※詳細説明記事はこちら |
全額 |
軽度の不正咬合 |
最大14枚 |
インビザラインGo ※詳細説明記事はこちら |
前歯のみ |
前歯部の不正咬合 |
最大20枚 |
追加マウスピースの費用は?
歯科医院によって、追加マウスピース費用や追加のマウスピースを作成するための精密検査代などの追加料金がかかる場合があります。
治療を始める前に追加マウスピースにかかる費用について、しっかりと相談しておきましょう。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックでは、精密検査は不要ですし、追加のマウスピースで料金はかかりません。
きれいな見た目だけではなく噛み合わせを含めて、納得いくまで矯正をしたい方におすすめです。
インビザライン矯正の費用相場については以下の記事で詳しく説明しています。
なぜ関西での歯並び矯正界隈で芦屋M&S歯科・矯正クリニックが最後のとりでと呼ばれているのか?
平均枚数よりも増えてしまう5つの原因
当初の治療計画からずれていって、マウスピースが当初の計画枚数より多くなりやすい原因には以下があります。
- マウスピースの装着が上手でない
- 着用時間が短い
- 奥歯を動かす症例である
- 歯に合っていない
- 途中で目標が追加される
それぞれのポイントを紹介します。
マウスピースの装着が上手でない
マウスピースの装着を雑に行うと、ポリウレタンでできているマウスピースが徐々に変形し歯に合わなくなることがあります。
歯にぴったりと密着するのが正しいインビザラインの矯正方法です。
ぴったり密着するということは、取り外しの際に結構力が必要になります。
ですから、まったく力を入れずに取り外すのは難しいですが、マウスピースが変形するほど過度に力をかけないように外しましょう。
マウスピースを歯にしっかり密着させるために、チューイーを使用しましょう。
着用時間が短い
マウスピースの着用時間を確保できないと、歯が予定通りに動いてくれません。
インビザラインでは、1日20時間以上のマウスピース着用が推奨されています。
矯正途中でマウスピースを着用していない時間が長いと、歯並びが後戻りを起こしかねません。
後戻りと言っても、ひとつ前のマウスピースの状態にきれいに戻るわけではありません。
当初とは違う方向に歯並びがずれてしまうケースがほとんどです。
そうなると、追加マウスピースが必要になることがあります。
奥歯を動かす症例である
奥歯は、動かすのに時間がかかりますので、より多くのマウスピースが必要になります。
奥歯を動かすためには、長期間力を加える必要があるからです。
奥歯を後方に動かしていく症例は、標準的な治療よりも2倍ほど治療期間がかかる場合が多いです。
インビザライン矯正期間の平均については以下の記事で詳しく説明しています。
長期に渡って矯正力をかけると、その分当初の治療計画からずれてしまう確率も高くなります。
歯に合っていない
治療途中に起こりうる体の変化によって、マウスピースは口の中の形に合わなくなることがあります。
長期治療を想定して作ったインビザラインのマウスピースでも、100%完璧なものはありません。
治療途中の体の変化は、誰にもわかりません。
ずれが大きくなると、マウスピースを着用した際に激しく痛むこともあります。
あまりにも歯に合わない場合は、歯科医にもう一度診てもらってください。
途中で目標が追加される
歯並びが整っていくと、「ここをもう少し動かしたい」といった追加の目標やこだわりが患者様の側で出ることもあります。
歯列矯正は患者様のご負担が軽くない長期の治療ですし、費用も安いとは言えません。
複数回に分けて矯正するより、仕切り直すことなく同じ治療期間の中で自分の理想の歯並びに近づけていきたいのは当然でしょう。
矯正途中でここも直したいという希望が生じた場合は、遠慮なく担当医に知らせてください。
また、これから矯正治療を始める方は、最初の治療計画を立てるときに可能な限りの希望を歯科医に伝えましょう。
インビザラインを最小枚数で終わらせる3つの方法
いくら事前に3Dシミュレーションをしても、毎日使っている歯なので完璧に計画通りに動いてくれるとは限りません。
それでも、最小枚数のマウスピースで終わらせる方法がありますので以下に紹介します。
- 装着時間を守る
- 正しく装着する
- 破損・紛失を防ぐ
それぞれのポイントを紹介します。
装着時間を守る
マウスピースは1日20時間以上装着する必要があります。
装着時間を守れないと歯に矯正力がかかりません。
当初の計画通りに歯を動かすことができなくなります。
マウスピースの追加が必要になり、それまでの矯正も無駄になりかねません。
1日20時間の装着時間を守るようにしましょう。
正しく装着する
マウスピースが歯にぴったり密着するように装着しましょう。
浮いたままでは治療計画とのずれが少しずつ蓄積します。
最悪の場合はマウスピース追加が必要になる可能性もあります。
チューイーを使うと、歯とマウスピースをしっかり密着させやすくなるでしょう。
インビザラインのチューイーの効果と使い方については以下の記事で詳しく説明しています。
破損・紛失を防ぐ
マウスピースを保管する際は、必ずケースに入れて紛失しないように気をつけましょう。
破損したり紛失したりすると、基本的に作り直しが必要になります。
万が一破損や紛失した際は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。
次のマウスピースが届くまでは、1つ前のマウスピースを使うことになるでしょう。
対応が遅くなると、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こしてしまうので気をつけてください。
後戻りしてしまうと、治療計画を立て直す必要があるため、必要な枚数が増えてしまう可能性があります。
まとめ:芦屋M&S歯科・矯正クリニックで安心インビザライン
インビザライン矯正では、最初の治療計画が肝心です。
インビザライン独自のシミュレーションソフトであるクリンチェックは、患者様の口内を3D解析して、高精度で歯の動きをシミュレーションします。
それでも、患者様の生活習慣や食生活やご性格などを反映しなければ、より良い治療計画は作成できません。
それこそ、インビザラインを含めてすべての歯列矯正が「完全オーダーメイド」と言われる理由です。
ですから、矯正を検討される場合は、最新の年間施術実績を調べて、とにかく実績症例数の多い病院を選びましょう。
実績の多い矯正歯科であれば、矯正の期間中に生じるどんな不測の事態でもベストの対応ができます。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、インビザライン矯正の年間症例実績の多さで公式プラチナ認定を受けています。
また、虫歯や歯周病の専門医も複数そろう総合病院ですので、どんな不測の事態にも対応可能です。
芦屋駅すぐそばの通いやすいロケーションに医院がありますので、お気軽にお越しください。
24時間予約可能!関西最高レベルの歯並び矯正なら芦屋M&S歯科・矯正クリニックにお気軽にご相談ください。