この記事の概要は?
八重歯の悩み、抱えていませんか?「可愛い」と言われる一方で、気になって仕方がないという方も多いのではないでしょうか。
実は、八重歯は見た目の問題だけでなく、口呼吸や虫歯、さらには歯周病のリスクまで高めてしまう可能性があるのです。
本記事では、八重歯に関する疑問に専門的な観点からお答えします。八重歯の矯正治療の方法や費用、さらには意外と知られていない顔立ちへの影響まで、詳しくご紹介します。また、子供の八重歯への対応策も解説しています。
八重歯の矯正は、単なる歯並びの改善にとどまらず、あなたやお子様の人生を大きく変える可能性を秘めています。適切な治療で、健康的で自信に満ちた笑顔を手に入れましょう。
小さなお子様から高齢の方まで、地域の皆様の歯の健康を守ります。芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、「家族の歯医者」として、質の高い治療を提供しております。アクセス便利なJR駅前に2つのクリニックを構えておりますので、通院もラクラク。あなたの大切な歯を、私たちにお任せください。24時間オンライン予約受付中です。
八重歯や出っ歯など、自分の不正歯列がどの症状にあたるのか、原因が何かわかる記事を以下でまとめています。
こちらの記事でインビザライン矯正のメリット・デメリット、向いている症例・向いていない症例について詳しく説明しています。
八重歯とは?犬歯とはどんな違い?
八重歯は、上の歯の前から数えて3番目の犬歯(けんし)と呼ばれる歯が歯列に収まりきらず、他の歯より外側や高い位置にある歯のことです。
叢生( そうせい )の一種であり、正式には「上顎犬歯の低位唇側転位(ていいしんそくてんい)」と呼ばれます。
年代や地域によっては「押歯」「添歯」「鬼歯」とも言われるようです。犬歯は上の歯と下の歯、左右に1本ずつ合計4本あります。
生えている位置が通常からずれている犬歯を、八重歯と呼ぶのです。犬歯以外の歯が通常からずれて、二重歯列になっている場合を八重歯と呼ぶこともあります。
八重歯を放置するリスクやデメリットは?
八重歯は以下のようなリスクやデメリットがあります。
- 口呼吸になりやすい
- 口臭が出やすい
- 食べ物のカスが残り易い
- 虫歯や歯周病に繋がる可能性が高い
- 他の歯に負担がかかる
- 口内炎ができやすい
八重歯がある方は、口を閉じにくく、口呼吸になりがちです。口呼吸になると口の中が乾きやすく、唾液の分泌が少なくなります。
唾液は殺菌や食べた後のカスを洗い流す力を持っているので、唾液が少なくなることで口の中の細菌が増えやすくなりがちです。食べかすも残り易くなるため、口臭や虫歯、歯周病に繋がる可能性が高いでしょう。
その他にも八重歯は口の粘膜に当たりやすく、口内炎ができやすい傾向にあります。また、犬歯は食べ物を噛み切る役割や、噛みしめたときや歯ぎしりをした際に一番先に上下で重なり合ってストッパーとなり、奥歯を守る役割を持っています。
犬歯が八重歯となっている場合、犬歯は重なり合うことができません。それで、ストッパーとしての役割を他の歯が担い、余計な負担がかかる状態となっているのです。
他の歯に負担がかかり続けた場合、その歯が欠けたり割れてしまったりするトラブルへと繋がりかねません。そのため、八重歯はできるだけ早めに治療をすることがおすすめです。
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八重歯となる3つの原因
八重歯の原因は以下の3つが考えられます。
- 遺伝的に顎と歯のバランスがよくない
- 柔らかいものばかり食べる
- 歯の抜け変わりのタイミングが遅い
それぞれ1つずつ詳しく見ていきましょう。
遺伝的に顎と歯のバランスがよくない
遺伝的に、以下のように顎と歯の大きさのバランスが悪いと八重歯になることがあります。
- 顎が小さく歯が入りきらない
- 歯が大きめで歯列に収まりきらない
- 上顎が下顎に比べて小さい
犬歯が歯並びに入り切らない場合など、顎と歯のバランスの悪さによって八重歯となっている方もいます。
柔らかいものばかり食べる
幼児期に柔らかいものを食べる食生活が中心だった方も八重歯になりやすいです。歯並びは、食事の際の口周りの筋肉や顎の使い方にも関係があると言われています。
柔らかいものは、硬いものに比べて噛む回数が少なくて済みます。柔らかいものを中心に食べている場合、顎の発達が不十分になる可能性や歯が斜めに生える可能性があるのです。
その結果、犬歯が収まるスペースが足りず歯列の外側や上側に生えてしまうことがあります。
歯の生え変わりのタイミングが遅い
乳歯から永久歯への歯の生え変わりのタイミングが遅いことも、八重歯の原因となりかねません。
通常、犬歯の隣にある前から4番目の臼歯(きゅうし)が生え変わるのは9歳〜10歳ごろです。そして、少し後で10歳〜11歳ごろに上顎の犬歯が生え変わります。
犬歯の生え変わるタイミングが遅過ぎる場合、生え変わる頃に犬歯が収まる十分なスペースがなくなってしまい、歯列の外や上から生えてくることがあります。このように、歯の生え変わりのタイミングによっても八重歯となる可能性があるのです。
八重歯の矯正治療の方法と費用は?
実際に八重歯を矯正治療する場合、以下の2種類の方法で治療をしていきます。
- マウスピース矯正
- ワイヤー矯正
マウスピース矯正だけで治療するのが難しい場合には、ワイヤー矯正と併用することもまれにあります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックの症例では、よほど重度の八重歯でなければマウスピース矯正だけで十分なケースがほとんどです。
八重歯の歯列矯正で、期待と異なる顔だちの変化を心配されている方はこちらの記事をご覧ください。
2つの治療の方法と費用について見ていきましょう。
それぞれのメリットデメリットや治療期間についても解説していきます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明な医療用のマウスピースを使って歯並びを改善していく治療方法です。マウスピース矯正では、以下のように歯を収めるスペースを作って犬歯を歯列におさめます。
- 歯のU字のアーチを広げる
- 奥歯を奥に移動させる
- 歯を削る
マウスピース矯正の代表的なブランドにはインビザラインがあります。
インビザライン、キレイライン、Oh my teethなど人気ブランドの特徴をこちらの記事で比較しています。
マウスピース矯正には部分矯正と全体矯正の2種類があり、費用や治療の期間がそれぞれ異なります。
芦屋M&S歯科・矯正クリニックの症例では、八重歯の矯正では全体矯正が必要となるケースがほとんどです。
代表的なブランドであるインビザラインの平均的な費用と治療期間は以下です。
矯正方法 |
費用 |
期間 |
---|---|---|
全体矯正 |
80万円〜100万円 |
1年半〜3年ほど |
部分矯正 |
40万円〜50万円 |
数カ月〜1年ほど |
インビザラインの平均的な費用相場はこちらで説明しています。インビザラインの平均的な治療期間はこちらで説明しています。
マウスピース矯正のメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 矯正していることがばれにくい
- 自分で取り外しが可能
- 痛みが少ない
【デメリット】
- マウスピースの自己管理が必要
- 適応症例が限られている
- 保険の適用外
マウスピース矯正のメリット、デメリットについては以下の記事で詳しく説明しています。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表側もしくは裏側にブラケットと呼ばれる小さな器具を装着し、ワイヤーを通して引っ張る力を利用し、歯を動かしていく治療方法です。
ワイヤー矯正も部分矯正と全体矯正があり、それぞれ費用と治療の期間は以下のようになっています。
矯正方法 |
費用 |
期間 |
---|---|---|
表側全体矯正 |
60万円〜100万円 |
1年半〜3年ほど |
表側部分矯正 |
20万円〜40万円
|
数カ月〜1年ほど |
裏側全体矯正 |
90万円〜150万円 |
1年半〜3年ほど |
裏側部分矯正 |
30万円〜60万円 |
数カ月〜1年ほど |
ワイヤー矯正のメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 歯を早く動かすことができる
- 適応できる症例が多い
【デメリット】
- 痛みや不快感の程度が強い
- 自分で取り外しできない
- 保険の適用外
八重歯の状態によってどちらの治療方法がいいのか、それとも併用がいいのかが異なります。
インビザライン矯正とワイヤー矯正の違いについては、こちらの記事で特集していますので併せてご覧ください。
無料でカウンセリングをしている矯正歯科も多いため、一度矯正歯科で歯科医師に相談をしてみましょう。
八重歯の治療で抜歯は必要?
八重歯の治療では、以下の場合に抜歯が必要となることがあります。
- 歯列から離れている位置に生えている場合
- 隣の歯と重なりあい、歯周病のリスクが高い場合
- 虫歯などで八重歯に問題がある場合
八重歯を抜歯して矯正治療をすることもありますが、多くの場合は一つ後ろの第一小臼歯を抜歯することが多いです。軽度な八重歯は、抜歯をしなくてもきれいに並ぶ場合があります。
抜歯が必要かどうかは歯科医師へ確認をしましょう。もし抜歯が必要と言われて心配な場合には、他の歯医者でセカンドオピニオンを受けるのもおすすめです。
八重歯の抜歯矯正でのリスク、八重歯の抜歯をしない方がいいケースについてこちらの記事で特集しています。
子供の八重歯の予防と早期対応
子供の八重歯は、永久歯が生えてくる過程で現れることが多いのです。主に9歳から12歳頃、つまり小学校の高学年になる頃に見られることが多いでしょう。
子供の八重歯は時として一時的な現象にすぎないこともあります。成長とともに自然に改善することもあるのです。
子供の八重歯を防ぐ秘訣
子供の八重歯を予防するためには、いくつかの効果的な方法があります。
バランスの良い食事
まず、バランスの良い食事が重要です。硬い食べ物を適度に含めることで、お子さんの顎の筋肉を鍛えることができます。これは、顎の健全な発達を促し、歯並びにも良い影響を与えるのです。
また、カルシウムやビタミンDを十分に摂取することも大切です。これらの栄養素は、歯や骨の健康な成長を支援します。
口呼吸の改善
次に、口呼吸の改善も重要なポイントです。口呼吸は顎の発達に悪影響を与える可能性があるのです。鼻呼吸を習慣づけることで、顎の正常な発達を促すことができます。もし、アレルギー性鼻炎などで鼻呼吸が難しい場合は、その治療も並行して行うことがおすすめです。
正しい歯磨き習慣
適切な口腔ケアも忘れてはいけません。正しい歯磨き習慣は、歯並びに影響を与える虫歯や歯周病を予防します。
また、定期的な歯科検診も重要です。半年に1回程度の歯科検診は、早期発見・早期対応のために欠かせないのです。
指しゃぶりは禁止
悪習慣の是正も大切です。長期的な指しゃぶりは、歯並びに悪影響を与える可能性があります。また、常に同じ姿勢で寝るなどの偏った姿勢も、顎の発達に影響を与える可能性があるので注意が必要です。
八重歯を早期発見する方法
子供の八重歯を早期に発見するためには、親の目が重要です。いくつかのポイントに注目しましょう。
永久歯の生え方
まず、永久歯の生え方に注目です。上の前歯が斜めに生えてくる、または犬歯が他の歯より高い位置や外側に生えてくるといった兆候が見られないでしょうか。これらは、八重歯の可能性を示す重要なサインです。
顎の発達具合
次に、顎の発達具合をチェックしましょう。顎が小さく見える、または歯と顎のサイズのバランスが悪く見える場合は要注意です。将来の八重歯につながる可能性があります。
口の閉じ方
口の閉じ方にも注目です。お子さんが口を閉じにくそうにしている、または常に口を開けている様子が見られませんか?これらも八重歯の兆候かもしれません。
発声の仕方
最後に、発音の変化にも気をつけましょう。特定の音が発音しにくそうにしている、または滑舌が悪くなったように感じる場合は、歯並びの問題が影響している可能性があります。
まとめ:一人ひとりに合った治療方法が提案できる総合歯科を選ぶ
八重歯は単なる見た目の問題ではありません。口呼吸、虫歯、歯周病のリスク増加など、様々な健康上の問題につながる可能性があります。しかし、適切な矯正治療で改善が可能です。
マウスピース矯正やワイヤー矯正など、症例に応じた治療法があり、顔立ちにも良い影響を与える可能性があります。子供の場合、早期発見・早期対応が特に重要です。
八重歯でお悩みの方、お子さんの歯並びが気になる方は、まずは矯正歯科専門医に相談することをおすすめします。適切な診断と治療計画で、健康的で魅力的な歯並びを目指しましょう。
歯科治療の第一歩は、私たちにお任せください。丁寧なカウンセリングと精密な診断で、あなたの不安を和らげる芦屋M&S歯科・矯正クリニック。痛みの少ない治療を心がけておりますので、安心してお越しください。笑顔あふれる毎日を取り戻すため、WEBまたは電話にて、今すぐご予約を。
よくある質問
八重歯の矯正で顔の形は変わりますか?
八重歯の矯正により、顔の印象が変わる可能性はありますが、劇的な変化を期待するのは適切ではありません。
- 口元の印象:突出していた唇がすっきりとし、横顔のラインが自然になることがあります。
- 頬のライン:八重歯が内側から押し出していた頬の膨らみが改善される可能性があります。
- 顎の形状:特に下顎の八重歯矯正では、顎の角度や形状に微妙な変化が生じることがあります。
ただし、これらの変化は個人差が大きく、八重歯の状態や矯正の方法によっても異なります。矯正治療の主目的は適切な咬合と歯列の獲得であり、顔の形の変化は副次的な効果と考えるべきです。
八重歯の矯正は何歳からできますか?
八重歯の矯正に年齢制限はありません。ただし、早期に始めるほど効果的な場合が多いです。
- 子供や青年期:顎骨がまだ成長中のため、治療効果が高く、治療期間も比較的短い傾向があります。
- 成人:年齢に関わらず矯正は可能ですが、骨の柔軟性が低下するため、治療期間が長くなる可能性があります。
- 高齢者:歯周病などの口腔内の状態に注意が必要ですが、適切な処置を行えば矯正治療は可能です。
年齢に関わらず、まずは矯正歯科医との相談をおすすめします。個々の状態に応じた最適な治療計画を立てることができます。
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